バイクに乗るときのアウター選び、「ライダースジャケットはちょっと気合が入りすぎる」「カジュアルに着たいけど防風性は欲しい」と感じたことはありませんか。そんなライダーの間で、いまバイク用のコーチジャケットが注目を集めています。もともとストリートファッションの定番だったコーチジャケットは、ナイロン素材による防風性・軽量さ・動きやすさがバイクとの相性抜群。最近はプロテクター対応モデルやバイクメーカーとのコラボモデルも増え、選択肢が一気に広がりました。この記事では、バイク用コーチジャケットの選び方から人気ブランド、シーン別の着こなし、プロテクター事情、季節ごとのレイヤリングまで網羅的に解説します。
・バイク用コーチジャケットがライダースより選ばれる3つの理由
・失敗しない素材・サイズ・機能の選び方チェックリスト
・VANSON・BATES・デウスなど人気ブランド10選の価格帯とスペック比較
・街乗り〜高速道路までシーン別コーデとレイヤリング術
\バイクでも動きやすいと好評のコーチジャケット/
バイク用コーチジャケットが選ばれる理由|ライダースジャケットとの違いは?

防風性と軽さのバランスがバイクにちょうどいい
コーチジャケットの最大の強みは、ナイロンやポリエステルの薄手生地による防風性と軽量性の両立です。一般的なコーチジャケットの重量は300〜500g程度で、レザーのライダースジャケット(1.5〜2.5kg)と比べると圧倒的に軽い。走行中の風をしっかりブロックしながら、肩まわりの可動域が広いため取り回しがしやすく、街乗りや通勤での乗り降りもストレスがありません。ただし、生地が薄い分だけ転倒時の耐摩耗性はレザーに劣ります。プロテクション重視なら別途インナープロテクターの併用が前提になる点は理解しておきましょう。
ストリート感が出るからバイクを降りても浮かない
ライダースジャケットはかっこいい反面、カフェやショッピングモールに入ると「ガチ感」が目立つことがあります。コーチジャケットならストリートファッションとして完全に定着しているため、バイクを降りたあとの行動範囲が広がるのが大きなメリットです。デニムにスニーカーを合わせればそのまま街歩きできますし、SR400やXSR700のようなネオクラシック系バイクとの見た目の相性も良好。逆に、フルカウルのスーパースポーツに合わせると少しカジュアルすぎる印象になることもあるので、車種との組み合わせは意識したいところです。
価格帯が幅広く予算に合わせやすい
バイク用コーチジャケットの価格帯は、ノーブランドの汎用品で3,000〜5,000円、バイクアパレルブランドのもので8,000〜15,000円、VANSONやDEUS EX MACHINAなどのハイブランドで18,000〜35,000円程度です。レザージャケットが3万〜10万円することを考えると、手が出しやすい価格帯にあります。ただし、安すぎるものは縫製が甘く、走行風でファスナー部分がめくれたり、裾のドローコードがすぐにほつれたりするケースがあります。長く使うなら1万円前後を目安にするのが無難です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 軽量(300〜500g)で疲れにくい 防風性が高くコスパ良好 ストリートコーデに自然に馴染む コンパクトに畳めて持ち運びやすい | 転倒時の耐摩耗性はレザーに劣る 真冬は単体では寒い プロテクター非搭載モデルが多い 高速道路ではバタつく製品もある |
バイク コーチジャケットの選び方|失敗しない5つのチェックポイント
素材はナイロンリップストップかコーデュラを選ぶ
バイク用に使うなら、通常のナイロンよりも引き裂きに強いリップストップナイロンか、さらに耐久性の高いコーデュラナイロンが適しています。リップストップは格子状に繊維が織り込まれており、もし生地に穴が開いてもそこから裂けが広がりにくい構造です。コーデュラナイロンは通常ナイロンの約7倍の耐摩耗性があるとされ、バイクウェアにも多く採用されています。一方で、ポリエステル100%の安価なモデルは撥水性こそあるものの、摩擦にはやや弱め。通勤程度なら十分ですが、ロングツーリングに使うなら素材のグレードは確認しておきたいポイントです。
裾のドローコードとスナップボタンの仕様を確認する
コーチジャケットの定番ディテールである裾のドローコードは、バイクでは走行風によるバタつきを抑える重要な機能パーツになります。紐を絞って裾をフィットさせれば、60km/h以上の速度域でもジャケットが膨らみにくくなります。フロントはジッパーではなくスナップボタンが基本ですが、バイク用モデルの中にはスナップボタン+内側にウインドフラップ(風よけの布)を備えたものもあります。ウインドフラップがないモデルはボタンの隙間から風が侵入しやすく、秋冬はかなり寒く感じます。購入前に内側の仕様まで確認することをおすすめします。
サイズはインナープロテクター込みでワンサイズ上を試す
コーチジャケットはもともとゆったりしたシルエットが特徴ですが、バイク用途ではインナープロテクターを中に着ることを想定してサイズを選ぶ必要があります。コミネやデイトナのインナープロテクターベスト(約300〜400g)を下に着ると、胸囲で+3〜5cm程度の余裕が必要です。普段Mサイズの人がMを選ぶと、プロテクターを着た状態で腕が上がりにくくなるケースがあります。試着時にはインナーを着込んだ状態で、ハンドルを握るポーズをとって肩と脇の突っ張りを確認しましょう。逆にサイズが大きすぎると走行風で背中側が膨らみ、空気抵抗で疲労が増すため、バランスが大事です。
コーチジャケットのサイズ表記はブランドによってばらつきが大きいです。国内ブランド(コミネ・RSタイチ)と海外ブランド(VANSON・DEUS)では、同じMサイズでも胸囲が5cm以上違うことがあります。必ず各ブランドのサイズチャートを確認し、できれば実店舗で試着してから購入するのが確実です。
ポケット位置はグローブ着用で出し入れできるか確認
コーチジャケットのポケットは通常、腰の左右に斜めスリットが入ったハンドウォーマーポケットが基本です。バイクで使う場合は、ライディンググローブを着けたまま財布やスマホを出し入れできるかが地味に重要なポイントになります。ポケット口が狭いモデルだと、冬用の厚手グローブではまず手が入りません。また、内ポケットの有無もチェックしておくと、高速道路のETCカードやツーリングマップを入れておくのに便利です。ファスナー付きの内ポケットがあれば、走行中の落下リスクも抑えられます。
バイク コーチジャケットおすすめブランド10選|価格帯とスペックで比較

VANSON(バンソン)|バイカーの定番ブランドが手がける重厚な一着
バイクアパレルといえばVANSON。レザージャケットの印象が強いブランドですが、コーチジャケットもラインナップしています。価格帯は18,000〜28,000円程度で、背面にブランドロゴを大きくプリントしたデザインが特徴的です。生地はナイロンツイルを採用し、裏地にはキルティングライナーを備えたモデルもあります。重量は約500〜600gとコーチジャケットとしてはやや重めですが、その分だけ生地の厚みがあり防風性は高め。アメリカンやネイキッドバイクとの相性が抜群で、SR400やボルトに乗るライダーに人気があります。ただし、春夏には暑すぎる場合があるため、裏地なしのライトモデルを選ぶか、秋冬メインと割り切るのがおすすめです。
DEUS EX MACHINA(デウス エクスマキナ)|サーフ×バイクのカルチャーミックス
オーストラリア発のDEUS EX MACHINAは、サーフィン・スケート・モーターサイクルのカルチャーを融合させたライフスタイルブランドです。コーチジャケットの価格帯は15,000〜25,000円。表地はナイロン100%で、ポリエステルの起毛ライナー付きモデルは保温性も確保されています。重量は約350〜450g程度と軽量で、カラーバリエーションはブラック・ネイビー・オリーブなどバイクに合わせやすいアースカラーが中心です。デザインは背面のブランドロゴがアイコニックで、カフェレーサーやスクランブラーとの見た目の相性が良好。注意点として、海外サイズのためワンサイズ下を選ぶのが基本です。
BATES(ベイツ)|中綿入りで秋冬の防寒力が高い
BATES(ベイツ)のコーチジャケットは中綿入りモデルが充実しており、価格帯は10,000〜18,000円です。アメリカンテイストのデザインに保温性をプラスした実用派で、中綿にはポリエステルわたを使用。裏地と中綿を合わせた重量は約450〜550g程度です。防風性に加えて撥水加工が施されているモデルが多く、急な小雨程度なら対応できます。サイズ感は国内ブランドに近いため、普段のサイズでフィットしやすいのもメリット。高速道路での長距離ツーリングにも使えますが、中綿がある分だけコンパクトに畳みにくい点はトレードオフです。
| 商品名 | BATES 中綿コーチジャケット |
| メーカー | BATES(ベイツ) |
| 価格帯 | 10,000円〜18,000円 |
| 重量 | 約450〜550g |
| 規格・サイズ | M / L / XL / XXL(国内基準) |
| 特徴 | 中綿入りで秋冬対応・撥水加工・アメリカンテイストデザイン |
その他の注目ブランド7選|用途と予算で選び分ける
上記3ブランド以外にも、バイクに使えるコーチジャケットを展開するブランドは多数あります。MOONEYES(ムーンアイズ)は5,000〜10,000円台でアメリカンカルチャー色が強く、ハーレーやドラッグスター乗りに人気。CUNE(キューン)はユニークなイラストプリントが特徴で、ナイロン製のバイク対応モデルを8,000〜12,000円で展開しています。コスパ重視ならワークマンのFieldCoreシリーズが3,000〜5,000円台で撥水ナイロン製のコーチジャケットを出しており、消耗品として割り切るなら十分な機能です。また、コミネやRSタイチといったバイク用品メーカーもプロテクター対応のコーチジャケットタイプを10,000〜20,000円台で展開し始めています。KADOYA(カドヤ)は国産レザーブランドとしてナイロンモデルも展開しており、15,000〜22,000円の価格帯。TT&CO.はヘルメットブランドですがアパレルラインでコーチジャケットを8,000円前後で販売しています。ラフ&ロードはツーリング向けに防水仕様のコーチジャケットタイプを12,000〜16,000円で出しており、雨の多い地域のライダーにはおすすめです。
| ブランド | 価格帯 | 重量目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| VANSON | 18,000〜28,000円 | 500〜600g | 重厚感・キルティング裏地あり |
| DEUS EX MACHINA | 15,000〜25,000円 | 350〜450g | カルチャーミックス・軽量 |
| BATES | 10,000〜18,000円 | 450〜550g | 中綿入り・撥水加工 |
| MOONEYES | 5,000〜10,000円 | 300〜400g | アメリカンカルチャー・コスパ良 |
| ワークマン FieldCore | 3,000〜5,000円 | 250〜350g | 圧倒的コスパ・撥水ナイロン |
| コミネ | 10,000〜20,000円 | 400〜600g | プロテクター対応・安全性重視 |
| KADOYA | 15,000〜22,000円 | 400〜500g | 国産品質・シンプルデザイン |
| TT&CO. | 7,000〜10,000円 | 300〜400g | ヘルメットブランドのアパレルライン |
| ラフ&ロード | 12,000〜16,000円 | 400〜500g | 防水仕様・ツーリング向け |
| CUNE | 8,000〜12,000円 | 300〜400g | 個性的プリント・ナイロン製 |
※バイク乗りのミーティング調べ(2026年5月時点の参考価格)
バイク コーチジャケットのシーン別コーデ|街乗りからツーリングまで
街乗り・通勤にはブラック×デニムのシンプルスタイル
片道30分以内の通勤や近所への買い物なら、ブラックのコーチジャケットにストレートデニム、ローカットスニーカーの組み合わせが鉄板です。バイクを降りてもまったく違和感がなく、そのままオフィスカジュアルとしても通用します。インナーは春秋なら無地Tシャツ1枚、冬はパーカーを重ねればOK。ポイントは、ジャケットの裾をドローコードで軽く絞って体にフィットさせること。シルエットがだらしなく見えるのを防ぎつつ、走行中のバタつきも抑えられます。通勤用ならワークマンや無印良品の5,000円以下のモデルでも十分で、汚れや雨を気にせずガシガシ使えるのがメリットです。
ツーリングではレイヤリング前提でアースカラーを選ぶ
日帰り〜1泊のツーリングでは、気温変化に対応できるレイヤリングが前提になります。コーチジャケットの下にフリースやダウンベストを挟む構成なら、朝の冷え込みから日中の暖かさまで調整が可能。カラーはオリーブ・カーキ・ネイビーなどのアースカラーが、自然の中でも映えて写真映りが良いです。ツーリングでは荷物を減らしたいので、コンパクトに畳めるパッカブル仕様があるとベスト。目的地に着いたらジャケットをサドルバッグに放り込んで、中のフリースだけで過ごすという使い方もできます。ただし、高速道路を使うロングツーリングではスナップボタンの隙間からの風が気になるため、ウインドフラップ付きモデルか、インナーにウインドブレーカーを仕込むのがおすすめです。
高速道路メインなら防風性と視認性を最優先にする
高速道路を100km/h前後で巡航する場合、走行風の影響は一般道とは段違いです。薄手のコーチジャケットだと風圧で体が冷え、スナップボタン部分から冷気が入り込みます。高速メインの使い方なら、ウインドフラップ付き・裏地ありのモデルを選ぶか、コーチジャケットの下にウインドブレーカーを1枚挟むのが現実的。また、夜間走行では視認性も重要です。ブラック一色だと後続車からの視認性が落ちるため、背面にリフレクター(反射材)が付いたモデルか、リフレクターテープを自分で貼るという選択肢もあります。バイク用品メーカーのコーチジャケットタイプには、背面や肩にリフレクターを配したモデルが増えてきています。
意外と知られていないけれど、コーチジャケットの「裏地なし・1枚仕立て」モデルは夏の早朝ツーリングにも使えます。日の出前の山間部は標高によって15℃を下回ることがあり、メッシュジャケットでは寒すぎる場面も。薄手コーチジャケットをシートバッグに1枚忍ばせておくと、防風シェルとして重宝します。重量300g程度なので荷物にもなりません。
バイク コーチジャケットにプロテクターは必要?安全性と快適性の両立
コーチジャケット単体の防御力は「ほぼゼロ」と考える
正直に言えば、ナイロン1枚のコーチジャケットには転倒時の防御力はほとんどありません。アスファルトとの摩擦ではナイロンは一瞬で溶けてしまうため、レザーやCE規格の耐摩耗素材とは比較になりません。「かっこいいからプロテクターなしで乗る」という選択もライダー個人の判断ですが、少なくともリスクは正しく認識しておくべきです。街乗り程度でも30km/hで転倒すれば大きな擦過傷を負う可能性があり、肩・肘・脊椎のプロテクターの有無で怪我の程度は大きく変わります。コーチジャケットをバイクで着る場合は、インナープロテクターの併用を強く推奨します。
インナープロテクターベストで見た目を変えずに安全性を確保する
コミネのSK-694やSK-697、デイトナのSAS-TECプロテクターベストなど、ジャケットの下に着用するインナープロテクターが各社から出ています。価格は5,000〜15,000円程度で、CE規格レベル1〜2の肩・肘・胸・脊椎パッドが付属します。重量は300〜500g程度で、コーチジャケットの下に着てもシルエットにほとんど影響しません。メッシュ素材のベストタイプなら通気性も確保でき、春〜秋の使用も快適です。ただし、サイズ選びを間違えるとプロテクターの位置がズレて効果が半減します。Lサイズを買ったら肩パッドが鎖骨あたりにズレてしまい、意味がなくなったという失敗もよく聞くので、肩・肘の位置が自分の体に合っているかを必ず確認してください。
プロテクター内蔵型コーチジャケットという選択肢も
最近では、コーチジャケットのシルエットを保ちながらプロテクターポケットを内蔵したモデルも登場しています。コミネのJK-5シリーズやRSタイチのカジュアルラインなどが該当し、価格帯は15,000〜25,000円程度。肩・肘・背中にCE規格のソフトプロテクターを挿入できるポケットが設けられており、外見は普通のコーチジャケットとほぼ変わりません。重量はプロテクター込みで600〜800g程度になりますが、別途インナーを着る手間がないのは大きなメリットです。ただし、プロテクターポケットの分だけ肩幅が広く設計されているモデルもあるため、細身体型の人はフィット感に注意が必要です。
バイク コーチジャケットの季節別レイヤリング術|春夏秋冬の着こなし
春(3〜5月):裏地なしコーチジャケット+ロンT+インナープロテクター
春は気温差が大きい季節で、朝晩は10℃前後、日中は20℃を超えることもあります。裏地なしの軽量コーチジャケット(300〜400g)に、コットンまたはドライ素材のロンTを合わせるのが基本レイヤリングです。インナープロテクターはロンTの上、ジャケットの下に着用します。日中暑くなったらジャケットを脱いでロンT+プロテクターだけで走れるのがコーチジャケットの手軽さ。4月中旬以降はTシャツ1枚+コーチジャケットでも快適です。花粉が気になる時期はナイロン素材が有利で、花粉が付着してもサッと払えば落ちやすく、帰宅後の洗濯も手軽です。
夏(6〜8月):メッシュジャケットが主役、コーチは早朝・夜間のサブに
真夏の日中にコーチジャケットを着て走るのは、正直なところ暑さとの戦いになります。30℃を超える環境ではメッシュジャケットが主役で、コーチジャケットの出番は限定的です。ただし、夏でも早朝5時台の山間部ツーリングや、夜間の高速道路では気温が20℃を下回ることがあり、メッシュジャケットでは寒いと感じる場面も。そんなときにコンパクトに畳んだ薄手コーチジャケットをバッグに入れておくと、ウインドブレーカー代わりに重宝します。汗をかいても洗濯機で丸洗いできるナイロン素材なら、メンテナンスの手間もかかりません。
秋(9〜11月):中綿入りモデル+ネルシャツのバイカースタイル
秋はコーチジャケットが最も活躍する季節です。10月〜11月の気温帯(10〜20℃)はコーチジャケット1枚でちょうどいい快適さ。BATESやVANSONの中綿入りモデルに、チェックのネルシャツを合わせたアメカジスタイルはバイク乗りの秋の定番コーデです。紅葉ツーリングでは暖色系のネルシャツがロケーションに映えます。朝晩の冷え込みに備えて、薄手のフリースベストをネルシャツの上に仕込んでおくと安心。この季節は気温の読みを外しやすく、山間部では平地より5〜10℃低くなることもあるため、脱ぎ着しやすいコーチジャケットのレイヤリング性が本領を発揮します。
冬(12〜2月):コーチジャケットはアウターシェルとして使う
5℃を下回る冬場にコーチジャケット1枚では寒さに耐えられません。冬のバイクでコーチジャケットを使うなら、アウターシェル(風を防ぐ最外層)として割り切り、中にダウンベストやフリース、さらにインナープロテクターを重ねる構成が前提です。インナーダウン(ユニクロのウルトラライトダウンベストなど、約200g)+フリース+プロテクターベスト+コーチジャケットの4層構成で、0℃前後までカバーできます。ただし、ここまで着込むとコーチジャケットのサイズにゆとりが必要。秋にジャストサイズで着ているモデルでは窮屈になるため、冬用に1サイズ上のモデルを用意するか、もともとオーバーサイズ気味のものを選んでおくと通年使いやすくなります。
冬にコーチジャケットの中綿モデルを買ったけれど、春になったら暑くて着られなくなったという失敗パターンは多いです。通年使いたいなら「裏地なしの薄手モデル」を1枚持っておき、寒さはインナーの重ね着で調整するほうが汎用性が高く、結果的にコスパも良くなります。
バイク コーチジャケットの手入れ・洗濯方法|長く着るための3つのコツ
洗濯機OKだが撥水加工を長持ちさせるなら手洗い推奨
ナイロン製のコーチジャケットは基本的に洗濯機で丸洗い可能ですが、撥水加工を長持ちさせたいなら手洗いがおすすめです。洗濯機を使う場合は、裏返してネットに入れ、おしゃれ着洗い(ドライコース)で洗えば生地への負担を最小限にできます。洗剤は中性洗剤を使い、柔軟剤は撥水性を低下させるので使用しないのが鉄則です。脱水は短め(1分程度)にして、シワになる前にハンガーにかけて陰干しします。乾燥機の使用はナイロン生地の劣化や収縮の原因になるため避けてください。撥水性が落ちてきたら、市販の撥水スプレー(NIKWAX、3Mなど)を乾いた状態で吹きかけると復活します。
シーズンオフの保管はハンガーにかけて通気性を確保する
コーチジャケットを畳んで収納すると、折りジワが定着して見た目が悪くなります。シーズンオフの保管は、肩幅に合ったハンガーにかけて、通気性のあるカバー(不織布製)をかけておくのがベスト。ビニールカバーは湿気がこもってカビの原因になるため避けましょう。直射日光の当たらないクローゼットに保管し、除湿剤を一緒に入れておけば、翌シーズンもコンディション良く着られます。スナップボタンの裏側に汗や皮脂が溜まりやすいので、保管前にはボタン周辺をウェットティッシュで拭いておくと金属パーツのサビ防止になります。
プリント部分のケアで長持ちさせるポイント
VANSONやDEUSなどブランドロゴのプリントが入ったモデルは、洗濯によるプリントの剥がれに注意が必要です。裏返しで洗うのは基本ですが、さらにプリント部分にアイロンを直接当てないこと(当て布を使う)、乾燥機は使わないことがプリントを長持ちさせるポイントです。もしプリントの端が浮いてきたら、低温のアイロンで当て布越しに押さえれば再接着できる場合もあります。刺繍タイプのロゴならプリントより耐久性が高いため、長く着たいなら購入時に刺繍かプリントかをチェックしておくと良いでしょう。
バイク コーチジャケットを買う前に知っておきたい3つの落とし穴
「バイク用」を謳っていても補強が入っていないモデルがある
ネット通販で「バイク用コーチジャケット」と検索すると多数の商品がヒットしますが、実態はファッション用のコーチジャケットに「バイクにも使える」と商品説明を加えただけのモデルが混在しています。バイク用として信頼できるのは、縫製の補強(二重ステッチ)、ウインドフラップ、ドローコードの絞り調整、プロテクターポケットといった機能が備わっているもの。商品写真だけでは判断しにくいため、素材・縫製・付属機能のスペック欄を必ず確認しましょう。バイク用品メーカー(コミネ、RSタイチ、デイトナなど)の製品であれば、走行を前提とした設計がされているため安心感があります。
撥水と防水の違いを理解しないと雨でびしょ濡れになる
コーチジャケットの商品説明でよく見る「撥水」と「防水」は、まったく別の性能です。撥水は生地表面で水を弾く加工で、小雨や霧雨程度には対応しますが、本降りの雨では30分もすれば染み込んできます。防水はシームテープ処理や防水フィルムによって水の浸入自体を防ぐもので、レインウェアと同等の防水性を持ちます。多くのコーチジャケットは「撥水」レベルで、「防水」と表記されていても耐水圧が5,000mm程度のものがほとんど。本格的な雨天走行にはレインウェアの携行が必須で、コーチジャケットだけで雨を防ごうとするのは無理があります。ラフ&ロードの防水コーチジャケットは耐水圧10,000mmをクリアしていますが、長時間の豪雨には対応しきれません。
暗い色ばかり選ぶと夜間走行の視認性が下がるリスク
コーチジャケットはブラック・ネイビー・ダークオリーブなど暗い色が定番で、実際に売れ筋もダーク系に偏っています。しかし、夜間走行が多いライダーは視認性のリスクを考慮しておくべきです。暗い色のジャケットは後続車のヘッドライトに反射しにくく、とくに街灯の少い郊外や峠道では存在を見落とされる可能性があります。対策としては、リフレクターテープを背面や袖に貼る、リフレクター付きのリュックを背負う、ジャケットの上から反射ベストを着用するなどの方法があります。おしゃれ重視で暗い色を選ぶなら、安全対策はセットで考えましょう。
バイク用コーチジャケットは「見た目のかっこよさ」と「バイクウェアとしての機能」のバランスで選ぶのが正解です。ファッション性だけで選ぶと安全面や快適性で後悔し、機能だけで選ぶと結局着なくなります。用途(街乗りかツーリングか)と季節(通年か秋冬限定か)を先に決めてから、ブランドとモデルを絞り込むと失敗しにくくなります。
まとめ|バイク コーチジャケットは「気軽に羽織れるバイクウェア」の新定番
バイク用のコーチジャケットは、ライダースジャケットほど気合を入れずに、それでいてしっかり防風性を確保できる「ちょうどいい」アウターです。ストリートファッションとして完成されたデザインだから、バイクを降りたあとも違和感なく過ごせるのが最大の魅力でしょう。ただし、ナイロン1枚では転倒時の防御力がないため、インナープロテクターの併用は欠かせません。
この記事のポイントをまとめます。
- バイク用コーチジャケットは300〜600gと軽量で、防風性とストリート感を両立できる
- 素材はリップストップナイロンかコーデュラナイロンが耐久性に優れる
- サイズはインナープロテクター込みでワンサイズ上を試着するのが基本
- 価格帯は3,000円(ワークマン)〜28,000円(VANSON)と幅広く、用途と予算に合わせて選べる
- プロテクター内蔵型モデルも増えており、安全性とファッション性の両立が可能になってきている
- 春と秋がベストシーズン。冬はインナーダウンやフリースとのレイヤリングで対応する
- 撥水と防水の違いを理解し、雨天走行にはレインウェアを別途用意する
まずは、自分のバイクの使い方(街乗り中心なのか、ツーリングが多いのか)と季節を明確にするところから始めてみてください。通年で使いたいなら裏地なしの薄手モデルを1枚持っておき、寒さはインナーで調整するのがもっとも汎用性が高い選び方です。プロテクターの併用も忘れずに、かっこよく安全にバイクを楽しみましょう。
※商品の価格・仕様は変更される場合があります。最新情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。

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