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システムヘルメットおすすめ10選|重量・静粛性・価格で比較する2026年版の選び方ガイド

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「システムヘルメットが気になるけど、種類が多くてどれを選べばいいかわからない」「フルフェイスと比べて安全性は大丈夫なの?」そんな疑問を持っているライダーは多いはずです。結論から言うと、システムヘルメットは選び方さえ間違えなければツーリングから街乗りまで幅広く使える万能ヘルメットです。この記事では、重量・静粛性・価格帯の3軸でおすすめモデルを比較し、あなたのライディングスタイルにぴったりの1個が見つかるように整理しました。

📌 この記事でわかること

・システムヘルメットとフルフェイスの違いと、それぞれの向き不向き
・失敗しないための選び方チェックポイント5つ
・価格帯別おすすめ10モデルの重量・機能・価格比較
・街乗り・ツーリング・通勤などシーン別の使い分け方

目次

システムヘルメットとは?フルフェイスとの違いを3つの視点で整理する

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チンガードが上がる=ジェットとフルフェイスの”いいとこどり”

システムヘルメットの最大の特徴は、チンガード(顎の部分)を上に跳ね上げられる構造です。チンガードを下ろせばフルフェイスと同じように顔全体を覆い、上げればジェットヘルメットのように視界が開けます。信号待ちで水分補給したいとき、コンビニで会計するとき、ヘルメットを脱がずにサッと対応できるのは大きなメリットです。特にメガネライダーにとっては、ヘルメットの着脱時にメガネを外す手間がなくなるため、日常使いの快適さが段違いに上がります。一方で、跳ね上げ機構がある分だけパーツ数が増えるため、同クラスのフルフェイスと比べると100〜200g程度重くなる傾向があります。1日300km以上走るロングツーリング派は、後述する重量チェックを必ず行ってください。

重量差はどれくらい?フルフェイスとの数値比較

同メーカーの同グレードで比較すると、システムヘルメットはフルフェイスより約100〜250g重いのが一般的です。たとえばSHOEIのフルフェイス「Z-8」がMサイズ約1,400gなのに対し、システムヘルメット「Neotec III」は約1,715gで、差は約315gです。OGK KABUTOでもフルフェイス「AEROBLADE-6」が約1,500gに対してシステムの「RYUKI」は約1,680gで、差は約180g。この差を「缶コーヒー1本分」と捉えるか「長時間だとつらい」と捉えるかは個人差がありますが、首まわりの筋力に自信がない場合は1,600g以下のモデルを選ぶのが無難です。カーボンシェルを使ったモデルなら1,400g台まで軽量化できるものもあります。

安全性の違い|規格と構造から見た実力

「チンガードが開く=安全性が低い」と思われがちですが、国内で販売されるシステムヘルメットはすべてSG規格またはJIS規格をクリアしています。SHOEIやAraiのモデルはSNELL規格やECE R22.06にも対応しており、フルフェイスと同等の衝撃吸収性能を持つものも少なくありません。ただし、チンガードのロック機構が走行中に外れるリスクはゼロではないため、購入前に「ダブルロック方式」を採用しているかどうかを確認することをおすすめします。ロック方式が単純な1点留めだけのモデルは、転倒時にチンガードが開いてしまう可能性が高くなります。価格の安いモデルほどロック方式がシンプルな傾向があるので、安全性を重視するなら3万円以上の価格帯から選ぶのが現実的です。

メリット デメリット
ヘルメットを脱がずに飲食・会話が可能
メガネの着脱が不要
ベンチレーション+開閉で温度調整しやすい
1つでジェット・フルフェイス両方の使い方ができる
フルフェイスより100〜250g重い
チンガード部分の風切り音が出やすい
可動パーツが多い分メンテナンス箇所が増える
同グレードのフルフェイスより5,000〜10,000円高い

失敗しないシステムヘルメット おすすめの選び方|5つのチェック項目

重量は1,700g以下を目安に|首への負担が変わる分岐点

システムヘルメット選びで最初にチェックすべきは重量です。目安として、Mサイズで1,700g以下のモデルを選んでおけば、2〜3時間のツーリングで首が痛くなるリスクを大幅に減らせます。1,800gを超えるモデルは、街乗り中心で1回の走行が30分程度なら問題ありませんが、高速道路を使うロングツーリングでは疲労が蓄積しやすくなります。カーボンコンポジットシェルを使ったモデルは1,400〜1,500g台まで軽くなりますが、価格は5万円以上が相場です。「軽さ=快適さ」と直結するパーツなので、予算が許す範囲でできるだけ軽いモデルを選ぶのが後悔しないコツです。

インナーサンシェードの有無で快適さが大きく変わる

システムヘルメットの多くにはインナーサンシェード(内蔵サンバイザー)が付いています。左手のレバーやスライダーでワンタッチ操作でき、トンネルの出入りや西日が眩しい時間帯にサングラス不要で対応できるのが強みです。OGK KABUTOのRYUKIやSHOEIのNeotec IIIはいずれもインナーサンシェードを標準装備しています。ただし、サンシェードを下ろした状態でシールドとの隙間が狭いモデルだと、メガネのフレームが干渉して使いにくいケースがあります。メガネライダーは店頭で必ず試着し、サンシェードを下ろした状態でメガネが窮屈にならないか確認しましょう。サンシェード非搭載のモデルを選ぶ場合は、別途ミラーシールドやスモークシールドの追加費用(3,000〜6,000円程度)がかかる点も考慮してください。

チンガードのロック方式はダブルロックを選ぶべき理由

システムヘルメットの安全性を左右する大きなポイントが、チンガードのロック方式です。上位モデルの多くは「ダブルロック方式」を採用しており、メインロックに加えてセカンダリーロックがチンガードの不意の開放を防ぎます。SHOEIのNeotec IIIはチンガードロック+シールドロックの二重構造で、走行中の振動や万が一の転倒でもチンガードが開きにくい設計です。一方、1万円台のエントリーモデルでは1点ロックのみの製品もあり、高速走行中の風圧でチンガードが浮くという報告もあります。ロック方式はカタログに記載されていないこともあるので、購入前にメーカーサイトの仕様ページかバイク用品店のスタッフに確認するのが確実です。

ベンチレーションの位置と数|夏場の快適性に直結する

フルフェイスと違い、システムヘルメットはチンガードの可動機構にスペースを取られるため、ベンチレーションの開口部が制限されやすい構造です。快適に使うには、前頭部・チンガード・後頭部の最低3箇所にベンチレーションがあるモデルを選びましょう。SHOEIのNeotec IIIは前頭部・チンガード・後頭部に加えてシールド下部にもエアインテークがあり、合計4箇所の通気口で夏場でも比較的涼しく走れます。OGK KABUTOのRYUKIも前後3箇所のベンチレーションを備え、価格帯を考えると通気性は十分です。逆にベンチレーションが前頭部1箇所だけのモデルは、夏の渋滞で蒸れやすいので要注意です。秋冬しか使わないなら問題ありませんが、年間を通じて使うつもりならベンチレーション数は必ずチェックしてください。

💡 ライダーメモ

意外と知られていないのが「チンカーテン」の効果です。チンガード下部に付く風よけパーツで、下からの巻き込み風と走行風のノイズを大幅にカットします。標準装備していないモデルでも、メーカー純正オプションで1,500〜3,000円程度で追加できることが多いので、静粛性が気になるなら最初に手に入れたいアイテムです。

【バイク乗りのミーティング調べ】システムヘルメット おすすめ10モデルの重量・価格比較表

【バイク乗りのミーティング調べ】システムヘルメット おすすめ10モデルの重量・価格比較表の解説画像

価格帯と重量で見る全体マップ|まずはここで比較

ここでは、2026年時点で購入可能なシステムヘルメット おすすめ10モデルを、価格・重量・主な特徴で一覧にしました。すべてMサイズでの数値を基準にしています。自分の予算と「どこまで軽さを求めるか」で絞り込む際の参考にしてください。なお価格は実勢価格(税込)の目安で、販売店やカラーによって変動します。

モデル名 メーカー 重量(M) 実勢価格帯 主な特徴
Neotec III SHOEI 約1,715g 65,000〜78,000円 静粛性トップクラス、SRL2対応
RYUKI OGK KABUTO 約1,680g 35,000〜42,000円 コスパ◎、IRカットシールド標準
KAZAMI II OGK KABUTO 約1,750g 28,000〜34,000円 エントリー向け、サンシェード内蔵
ADVANT X LS2 約1,600g 32,000〜38,000円 180°チンオープン、カーボン版あり
ADVANT-XF Carbon LS2 約1,380g 48,000〜55,000円 カーボンシェルで軽量トップクラス
RPHA 91 HJC 約1,550g 48,000〜58,000円 PIM+素材で軽量、SMART HJC対応
YJ-21 ZENITH YAMAHA 約1,750g 22,000〜28,000円 低価格帯の定番、サンバイザー内蔵
A-FORCE RS FLASH WINS 約1,490g 44,000〜52,000円 カーボン×国産、超軽量
N100-6 Nolan 約1,650g 42,000〜50,000円 N-COM通信システム対応
C5 Schuberth 約1,560g 75,000〜90,000円 静粛性最高峰、Bluetooth内蔵

重量ランキング|軽い順に並べると見えてくる傾向

上の表を軽い順に並べると、1位 LS2 ADVANT-XF Carbon(約1,380g)、2位 WINS A-FORCE RS FLASH(約1,490g)、3位 HJC RPHA 91(約1,550g)となります。上位3モデルに共通するのは、カーボンまたは高機能複合素材のシェルを使っている点です。価格帯はいずれも4万円台後半〜5万円台で、軽さを追求するとコストは上がる傾向がはっきり見えます。一方、1,700g台のKAZAMI IIやYJ-21 ZENITHは2〜3万円台で手に入り、「まずはシステムヘルメットを試してみたい」という層にはちょうどよい入口になります。重量と価格はおおむね反比例するので、自分のツーリング頻度と1回の走行時間をベースに「どこで折り合いをつけるか」を考えるのが賢い選び方です。

静粛性で選ぶなら注目すべき3モデル

長距離ツーリングで地味にストレスになるのが風切り音です。静粛性で定評があるのはSchuberth C5、SHOEI Neotec III、Nolan N100-6の3モデルです。Schuberth C5は風洞実験を繰り返して設計されたエアロダイナミクス形状で、100km/h巡航時のノイズレベルが他社モデルと比較して低いと評価されています。SHOEI Neotec IIIもシールドの密閉性が高く、チンカーテン標準装備で下からの巻き込み風を効果的にカットします。ただし静粛性に優れるモデルは密閉度が高い分、夏場は暑さを感じやすい面もあります。「静かだけど暑い」と「通気性は良いけど風切り音がする」はトレードオフなので、自分がどちらを優先するかを決めてから選びましょう。

3万円以下で選ぶシステムヘルメット おすすめモデル

YAMAHA YJ-21 ZENITH|初めてのシステムヘルメットに最適な価格帯

YJ-21 ZENITHは実勢価格22,000〜28,000円と、システムヘルメットの中ではエントリークラスの価格帯です。インナーサンシェードを標準装備し、チンガードの開閉はワンタッチレバー式でスムーズに操作できます。重量はMサイズで約1,750gとやや重めですが、街乗りや片道30分程度の通勤なら十分に使えるレベルです。YAMAHAブランドなのでバイク用品店での取り扱いが多く、試着しやすいのもメリットです。デメリットとしては、ベンチレーションの開口部が控えめで夏場の通気性はあまり期待できません。またチンガードのロックはシングルロック方式なので、高速道路を頻繁に使うライダーはダブルロックのモデルを検討したほうが安心です。サイズ展開はXS〜XXLまであり、頭の小さい方から大きい方まで対応しています。

🏍 スペック情報

商品名 YJ-21 ZENITH
メーカー YAMAHA(ワイズギア)
価格帯 22,000円〜28,000円
重量 約1,750g(Mサイズ)
規格・サイズ SG規格 / XS〜XXL
特徴 インナーサンシェード標準装備、ワンタッチ開閉レバー

OGK KABUTO KAZAMI II|3万円を切るのにサンシェードもベンチレーションも揃う

KAZAMI IIは28,000〜34,000円の価格帯で、YJ-21 ZENITHより一段階上の装備が手に入るモデルです。インナーサンシェードに加えて、前頭部とチンガード部の2箇所にベンチレーションを備えています。チンガードの開閉機構はスムーズで、片手でも操作しやすい設計です。重量はMサイズ約1,750gとYJ-21とほぼ同等ですが、内装のフィット感はOGK KABUTOのほうがアジアンフィットで日本人の頭型に合いやすいと評価されています。デメリットは、シールドの密閉度がやや甘く、高速走行時に風切り音が気になるケースがあること。走行速度80km/h以上で風圧による騒音が増すので、高速メインのライダーはシールド周りのパッキンを追加するか、上位モデルのRYUKIを検討するのが得策です。カラーバリエーションは4〜5色展開で、マットブラックやフラットブラックといった定番カラーが揃っています。

エントリーモデルでやりがちな失敗|サイズ選びを甘く見ると後悔する

3万円以下のシステムヘルメットを購入する際に一番多い失敗が、サイズ選びのミスです。「Lサイズを買ったら頬パッドがスカスカで、走行中にヘルメットがぐらつく」「頬がスカスカだと風切り音が大きくなって、結局使わなくなった」というパターンは少なくありません。特にネット通販で試着せずに買うと起こりやすい失敗です。対策として、必ず頭周りの実測値をメジャーで測り(額の一番出っ張ったところから後頭部を回す)、メーカーのサイズチャートと照合してください。迷ったら「キツめ」を選ぶのが鉄則で、内装パッドは使用するうちに馴染んで広がりますが、大きすぎるヘルメットは詰め物をしても根本的な解決にはなりません。可能であれば、バイク用品店で実際に被って5分間そのまま過ごし、頬の圧迫感と頭頂部の隙間をチェックしましょう。

3〜5万円台のシステムヘルメット おすすめモデル

OGK KABUTO RYUKI|コスパ最強クラスのバランス型

RYUKIは実勢価格35,000〜42,000円で、この価格帯では機能と品質のバランスが群を抜いています。IRカットシールドを標準装備しており、夏場の赤外線による暑さを軽減してくれます。重量はMサイズ約1,680gで、1,700g以下の目安をクリア。インナーサンシェード、前後3箇所のベンチレーション、ワンタッチで開閉できるチンガードと、日常使いに必要な装備がすべて揃っています。街乗りから日帰りツーリングまでオールマイティに使える1個です。デメリットとしては、内装がやや薄手で長時間被っていると頭頂部に圧を感じる人もいます。内装はオプションで厚みの異なるパッドに交換できるので、購入時に一つ薄いパッドも同時に買っておくと調整しやすくなります。対応車種を選ばないデザインなので、ネイキッドからアドベンチャーまで幅広い車種に合わせやすいのもポイントです。

LS2 ADVANT X|180度フルオープンのチンガードが便利

LS2のADVANT Xは、チンガードが180度完全に開くのが最大の特徴です。一般的なシステムヘルメットはチンガードが頭頂部付近で止まりますが、ADVANT Xは後頭部まで回り込むため、開いた状態でもチンガードの突き出しが少なくスマートなシルエットになります。重量はMサイズ約1,600gと、この価格帯(32,000〜38,000円)では軽量な部類です。ECE R22.06規格に対応しており、安全性も国際基準をクリア。インナーサンシェードとピンロックシールド(曇り止め)が標準付属し、追加出費なしで快適に使い始められます。デメリットは、OGK KABUTOやSHOEIと比較すると国内の取扱店が少なく、試着できる場所が限られること。サイズ感はやや欧州寄りで、頭の丸い日本人には側頭部が少しきつく感じる場合があります。購入前にサイズ交換対応のあるショップを選んでおくと安心です。

HJC RPHA 91|PIM+素材で実現した1,550gの軽さ

HJCのRPHA 91は、独自素材「PIM+」(プレミアム・インテグレーテッド・マトリックス・プラス)を使ったシェルにより、Mサイズ約1,550gという軽さを実現しています。価格帯は48,000〜58,000円とやや上がりますが、5万円前後でこの軽さは大きな魅力です。SMART HJCシステムに対応しており、対応インカムをスッキリと内蔵できる設計になっています。ベンチレーションは前頭部・チンガード・後頭部の3箇所で、開閉操作もグローブを付けたまま行えるサイズのスライダーです。デメリットは、内装のフィット感に個人差が出やすいこと。HJCは韓国メーカーですが、日本向けモデルはアジアンフィット仕様を採用しているものの、頬パッドが薄めに感じるという声もあります。購入時は頬パッドのサイズ違いを試して、自分に合う厚みを見つけてください。

⚠️ 知っておきたい注意点

システムヘルメットに限らず、ヘルメットは製造から5〜7年で経年劣化します。内装のスポンジがヘタるだけでなく、シェル自体の衝撃吸収性能も低下するため、目安として5年を超えたら買い替えを検討してください。特にシステムヘルメットはチンガードのヒンジ部分にも経年負荷がかかるため、定期的にガタつきがないか点検するのが安全です。

取り付けに必要な工具を買い忘れてインカムが付けられなかった話

3〜5万円台のシステムヘルメットを買うライダーは、同時にインカム(Bluetooth通信機)も導入するケースが多いです。ところが、インカムの取り付けにはヘルメットのチークパッドを外してスピーカーを仕込む作業が必要で、モデルによっては専用のクランプやスペーサーが別売りになっています。「ヘルメットとインカムを同時に買ったのに、取り付け用のクランプが付属していなくて、結局もう一度バイク用品店に行く羽目になった」という失敗は意外と多いパターンです。対策としては、ヘルメット購入時にインカムの対応表(メーカーサイトに掲載されていることが多い)を確認し、別途必要なパーツがないかチェックしておくことです。特にSHOEIのNeotecシリーズはSENA SRL2が専用設計なので、他社インカムを使う場合は取り付けに工夫が必要になります。

5万円以上のプレミアムなシステムヘルメット おすすめモデル

SHOEI Neotec III|システムヘルメットの王道をアップデート

Neotec IIIはSHOEIのフラッグシップシステムヘルメットで、実勢価格65,000〜78,000円です。重量はMサイズ約1,715gで、機能の充実度を考えると十分に軽い部類に入ります。最大の武器は静粛性で、シールドの密閉構造、チンカーテン、フェイスカバーの三重構造により、100km/h巡航時でも会話が聞き取れるレベルの静けさを実現しています。SENA SRL2(専用Bluetoothユニット)に対応しており、ヘルメットのデザインを崩さずにインカムを内蔵可能です。ベンチレーションは4箇所と多く、排気口も効率的に配置されています。デメリットは価格の高さに加えて、シールドの交換パーツも5,000〜8,000円とやや高額なこと。また、SENA SRL2以外のインカムとの相性があまり良くないため、インカムの選択肢が実質限定される点は覚えておきましょう。

WINS A-FORCE RS FLASH|国産カーボンで1,490gを実現

WINSのA-FORCE RS FLASHは、国内メーカーがカーボンシェルで作り上げたシステムヘルメットです。重量はMサイズ約1,490gと、システムヘルメットとしてはトップクラスの軽さ。実勢価格は44,000〜52,000円で、カーボンモデルとしてはリーズナブルな設定です。フルカーボンシェルの見た目はレーシーで、SR400やXSR900のようなネオクラシック系のバイクに合わせると武骨な雰囲気が出ます。インナーサンシェード付き、ピンロック対応シールドも標準装備。チンガードの開閉はスムーズで、ロック感もしっかりあります。デメリットとしては、ベンチレーションの開口部がやや少なく、夏場の通気性はNeotec IIIやRPHA 91に一歩譲る印象です。サイズ展開がM・L・XLの3サイズのみで、頭の小さい方や大きい方は選べない点も注意が必要です。

Schuberth C5|静粛性を極めたドイツの最高峰

Schuberth C5は、ドイツの老舗メーカーが風洞実験を繰り返して作り上げた静粛性特化型のシステムヘルメットです。価格帯は75,000〜90,000円と高額ですが、100km/h超の高速巡航時でもヘルメット内が静かなのは、他のモデルでは得られない体験です。重量はMサイズ約1,560gと軽く、Bluetooth通信ユニットSC2を内蔵可能。インナーサンシェード、ピンロックシールド、チンカーテンも標準装備で、追加出費がほぼ不要なのも嬉しいポイントです。高速道路を頻繁に使うライダーやBMW・アドベンチャー系バイクのオーナーに特に人気があります。デメリットは、国内の取扱店が少なく試着のハードルが高いこと。サイズ感はやや欧州寄りで、日本人の頭型に合わない場合があるため、可能であれば正規代理店で試着してから購入するのが確実です。保証やアフターパーツの入手も正規ルートのほうがスムーズです。

📌 押さえておきたいポイント

5万円以上のシステムヘルメットは「静粛性」「軽量性」「インカム統合」のどれかに突出しています。Neotec IIIはバランス型、A-FORCE RS FLASHは軽さ特化、C5は静粛性特化。自分のツーリングスタイルでどの要素を最優先するかを決めてから選ぶと、高額な買い物でも後悔しにくくなります。

実はフルフェイスより向いている?システムヘルメット おすすめのシーン別使い分け

街乗り・買い物|チンガードの開閉が真価を発揮する場面

システムヘルメットが最も便利さを発揮するのが、信号の多い街乗りやコンビニ・スーパーへの買い物シーンです。フルフェイスだとヘルメットを脱いで手に持ちながら店内に入る必要がありますが、システムヘルメットならチンガードを上げるだけで飲み物を飲めるし、店員との会話もスムーズです。メガネライダーにとっては、ヘルメットの着脱ごとにメガネを外す手間がなくなるのが大きなメリットです。街乗りメインなら重量はそこまでシビアに考えなくてOKで、1,750g台のKAZAMI IIやYJ-21 ZENITHでも快適に使えます。ただしチンガードを上げた状態で走行するのは安全上おすすめしません。走り出す前には必ずチンガードを下ろしてロックしましょう。

ツーリング|軽量モデルと静粛性が疲労を左右する

片道100km以上のツーリングでは、重量と静粛性が快適さを大きく左右します。3時間以上連続して走るなら、1,600g以下のモデルを選ぶのが理想です。Neotec IIIやRPHA 91、A-FORCE RS FLASHがこのクラスに該当します。高速道路を多用するツーリングでは風切り音もストレス要因になるため、静粛性の高いNeotec IIIまたはC5が候補になります。SA(サービスエリア)での休憩時にチンガードを上げて涼めるのは、フルフェイスにはないシステムヘルメットならではの利点です。ロングツーリングのお供にインカムを使うなら、ヘルメットとインカムの相性を事前に確認しておくことも忘れずに。特にSHOEI Neotec IIIはSENA SRL2専用設計なので、他社インカムユーザーは注意が必要です。

通勤・通学|毎日使うからこそ着脱のしやすさが重要

毎日の通勤・通学でヘルメットを使う場合、「脱ぎ被りの手軽さ」が想像以上に大切です。システムヘルメットはチンガードを開けた状態で被れるため、フルフェイスよりも着脱がスムーズ。朝の忙しい時間帯に、メガネを外す→ヘルメットを被る→メガネをかけるという手順が省略できるのは地味に効きます。通勤距離が片道30分以内なら重量はそこまで気にならないので、コスパ重視でYJ-21 ZENITHやKAZAMI IIを選ぶのも合理的です。注意点として、通勤で毎日使うと内装の劣化が早まります。週5で使うなら、内装を半年に1回は取り外して洗濯し、2〜3年で内装パッドを交換するのが清潔に保つコツです。替え内装はメーカー純正で3,000〜5,000円程度で手に入ります。

高速道路メイン|風圧と騒音対策でモデル選びが変わる

高速道路を主な使用シーンにするなら、チンガードのロック方式と静粛性を最優先で選んでください。100km/hの風圧はチンガードに常時かかり続けるため、ダブルロック方式は必須条件と言えます。SHOEI Neotec III、HJC RPHA 91、Schuberth C5はいずれも信頼性の高いロック機構を持ち、高速走行時の安定感があります。風切り音対策としては、チンカーテンとウインドディフレクター(シールド下の風よけ)の有無が大きく影響します。Neotec IIIとC5はどちらも標準装備で、追加出費なしで高速巡航の快適性を確保できます。逆に2万円台のエントリーモデルはチンカーテンが付属しないことが多く、高速走行時の風の巻き込みと騒音がストレスになりやすいので、高速メインの方は最低でも3万5,000円以上の価格帯から選ぶのがおすすめです。

Q. システムヘルメットで高速道路を走っても大丈夫?
A. SG規格やECE規格を取得したシステムヘルメットなら、高速道路での使用にまったく問題ありません。ただし、走行中は必ずチンガードを下ろしてロックした状態で使用してください。チンガードを上げたまま高速走行すると風圧で首に負担がかかり、万一の転倒時にも顔面を保護できません。

意外と見落としがち?システムヘルメット おすすめのメンテナンスと長持ちさせるコツ

シールドの曇り対策|ピンロックシートで視界クリアを保つ

システムヘルメットは密閉性が高い分、冬場や雨天時にシールドが曇りやすいという弱点があります。対策として最も有効なのがピンロックシート(二重シールド)の導入です。シールド内側に専用のシートを装着することで、二重窓のような効果で結露を防ぎます。Neotec III、ADVANT X、RPHA 91、C5にはピンロック対応シールドが標準付属していますが、KAZAMI IIやYJ-21 ZENITHは別売りまたは非対応です。ピンロックシートの価格は2,500〜4,500円程度で、冬場にライディングするなら投資する価値は十分あります。ピンロック非対応のモデルでは、曇り止めスプレーやフォグウイン(塗るタイプの曇り止め)を使う方法もありますが、効果の持続時間はピンロックには及びません。冬場も乗るつもりなら、購入時にピンロック対応かどうかを必ず確認しておきましょう。

内装の洗い方と交換時期|臭いが出る前にケアする

システムヘルメットの内装(チークパッド・頭頂部パッド)は取り外して洗えるモデルがほとんどです。洗い方は、中性洗剤をぬるま湯に溶かし、パッドを手もみ洗いして陰干しするだけ。洗濯機は型崩れの原因になるので避けてください。洗う頻度は、週1〜2回乗るライダーなら月1回、毎日通勤で使うなら2週間に1回が目安です。放置すると汗と皮脂で雑菌が繁殖し、被った瞬間に「うっ」となる臭いの原因になります。内装パッドのヘタリ(フィット感が緩くなる)が出てきたら交換時期で、だいたい2〜3年が目安です。メーカー純正の替え内装は3,000〜5,000円程度で購入でき、自分で交換できます。交換すると被り心地が新品に近づくので、ヘルメット本体を買い替えるより経済的です。

チンガードのヒンジに注油は必要?|可動部分の点検ポイント

システムヘルメット特有のメンテナンスとして、チンガードのヒンジ部分の点検があります。ヒンジは金属パーツとプラスチックパーツの組み合わせで、砂埃や水分で動きが渋くなることがあります。半年に1回程度、乾いた布でヒンジ周りの汚れを拭き取り、動きを確認してください。注油については、メーカーが推奨していない場合は行わないのが無難です。シリコンスプレーを使うと樹脂パーツを劣化させる可能性があり、油分がロック機構の滑りを招いて安全性に影響するリスクもあります。もし動きが明らかに渋い場合は、バイク用品店またはメーカーのサポートに相談しましょう。また、チンガードを閉じたときの「カチッ」というロック感が弱くなったら、ヒンジやロックパーツの摩耗が考えられます。安全に直結する部分なので、違和感があったら早めにメーカー点検に出すことをおすすめします。

💡 ライダーメモ

実は、システムヘルメットのシールドは他のタイプと比べて交換頻度が高くなりがちです。チンガードの開閉時にシールドに指が触れやすく、細かい傷が付きやすいためです。シールドに傷が入ると夜間の対向車ライトで乱反射して視界が悪くなるので、シールドの傷が目立ってきたら早めに交換するのが安全です。予備シールドを1枚持っておくと安心です。

まとめ|あなたに合ったシステムヘルメット おすすめの1個を見つけよう

システムヘルメットは、フルフェイスの安全性とジェットの利便性を両立できる万能ヘルメットです。選び方のポイントは「重量」「チンガードのロック方式」「ベンチレーション」「インナーサンシェードの有無」「静粛性」の5つ。この5つを自分のライディングスタイルに合わせて優先順位をつければ、選択肢は自然と絞られます。

この記事のポイントを振り返ります。

  • システムヘルメットはフルフェイスより100〜250g重いが、チンガード開閉の利便性がそれを補って余りある
  • 重量は1,700g以下を目安に選ぶと、ツーリングでも首が疲れにくい
  • 安全性を確保するなら、チンガードのダブルロック方式を採用したモデルがおすすめ
  • 3万円以下ならYJ-21 ZENITHやKAZAMI IIが入門に最適
  • 3〜5万円台ならRYUKI・ADVANT X・RPHA 91がバランス良好
  • 5万円以上ならNeotec III・A-FORCE RS FLASH・C5が三強
  • シーン別では、街乗りは重量より利便性、ツーリングは軽さと静粛性、高速メインはロック方式と静粛性を優先

まずはバイク用品店に足を運んで、気になるモデルを実際に被ってみてください。カタログのスペックだけではわからない「フィット感」と「チンガードの操作感」は、試着して初めて実感できます。5分間被ったまま過ごして頬の圧迫感と頭頂部の隙間をチェック。自分の頭に合う1個が見つかれば、ツーリングもの通勤もぐっと快適になるはずです。

※この記事の価格・スペック情報は2026年5月時点の調査に基づいています。最新の価格・仕様はメーカー公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

ヤマハSR・XSRシリーズを中心に、ヘルメット・バイクウェア・カスタムパーツ・ツーリング情報を発信するバイクメディアです。スペック・価格・使用感を具体的な数値で比較し、バイク選びやギア選びに役立つ情報をお届けしています。

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