XSR900のリアビューをスッキリさせたい——そう思ってフェンダーレスキットを検索すると、純正ワイズギア、ACTIVE、エッチングファクトリー、リゾマと選択肢が多くて迷いますよね。価格帯も1万円台から4万円超まで幅広く、素材や取り付け方法もバラバラです。この記事では、XSR900フェンダーレスキットの主要7製品を価格・素材・取り付け難易度で横並び比較しました。年式別の適合情報、車検対応の保安基準、取り付け時によくある失敗パターンまで網羅しているので、購入前の判断材料がすべて揃います。
・XSR900フェンダーレスキット主要7製品の価格・素材・適合年式の比較
・純正ワイズギアとアフターマーケット品の違い
・取り付けに必要な工具と作業時間の目安
・車検対応の保安基準チェックポイントと泥はね対策
\新保安基準適合で安心のLEDフェンダーレス/
XSR900にフェンダーレスキットを付けると何が変わるのか
ノーマルフェンダーとフェンダーレスで見た目はここまで違う
XSR900の純正リアフェンダーは、ナンバープレートを後方に大きく突き出す形状です。テール周りの張り出しが約200mm以上あり、せっかくのネオクラシックなデザインがやや間延びした印象になります。フェンダーレスキットを装着すると、ナンバープレートがシート直下に移動し、テールランプからナンバーまでの距離が大幅に短縮されます。後方から見たときのシルエットが引き締まり、XSR900のスポーティな丸型テールランプがより際立つようになります。街乗りでもツーリング先の駐車場でも、リアビューの変化はパッと目に入るカスタムです。ただし、ナンバーの角度が変わるぶん後続車からの視認性には注意が必要で、角度調整機構の有無はキット選びの重要なポイントになります。
軽量化効果は期待できるのか——純正フェンダーの重量と比較
XSR900の純正リアフェンダーAssyは、ステー・リフレクター・ナンバー灯を含めるとおよそ1.2〜1.5kgほどあります。フェンダーレスキットに交換すると、素材にもよりますがキット本体は300〜600g程度。差し引きで約0.6〜1.0kgの軽量化になります。ばね下重量ではなくフレーム付近の重量なので体感的な変化は大きくありませんが、リア周りのマスが減ることでテール側の見た目の軽快感には確実に効きます。レースユースなら数百グラムでも意味がありますが、街乗り・ツーリング中心のライダーは軽量化より見た目の変化をメインに考えるのが現実的です。アルミ製キットはステンレス製より50〜100g軽い傾向がありますが、そのぶん振動による金属疲労には注意が必要です。
フェンダーレス化のデメリット——雨天走行と泥はねの現実
フェンダーレス化の最大のトレードオフは、雨天時や濡れた路面での泥はね・水はねです。純正フェンダーはタイヤの巻き上げをカットする機能を持っていますが、フェンダーレスにするとリアシート下やナンバープレート裏に汚れが直撃します。特に梅雨時期やツーリング先の山間部で雨に降られると、テールランプ周辺が泥だらけになることも珍しくありません。通勤・通学でほぼ毎日乗るライダーにとっては、洗車の頻度が確実に増えます。対策としては、後述するショートフェンダーやマッドガードの追加がありますが、完全にゼロにはできません。「雨の日は乗らない」と割り切れるかどうかが判断の分かれ目です。
XSR900フェンダーレス化はリセールに影響する?
結論から言えば、ボルトオン(無加工)で取り付けられるフェンダーレスキットなら、リセールへの影響はほぼありません。純正フェンダーを保管しておけば、売却時に戻せるからです。逆に、フレームに穴を開けるタイプや配線をカットするタイプは復元が難しく、査定額に響く可能性があります。バイク買取業者の多くは「純正戻し可能かどうか」を重視するため、フェンダーレスキットを選ぶ際はカプラーオン(配線加工不要)かどうかを必ずチェックしてください。外した純正パーツは段ボールにまとめて保管しておくのがおすすめです。高速道路での長距離ツーリングがメインのライダーは、泥はね対策も含めて純正フェンダーに戻す選択肢を残しておくと安心です。
XSR900フェンダーレスキットおすすめ7選|価格・素材・対応年式で比較
ここからは、XSR900に対応するフェンダーレスキットの中から主要7製品をピックアップして紹介します。まずはバイク乗りのミーティング調べの比較表で全体像を把握してください。
| メーカー | 税込価格 | 素材 | 対応年式 | 配線加工 |
|---|---|---|---|---|
| ワイズギア(純正) | 39,050円 | アルミ(黒アルマイト) | 2022〜 | 不要 |
| ACTIVE | 34,100円 | アルミ | 2022〜 | 不要 |
| エッチングファクトリー | 19,800円前後 | ステンレス(SUS304) | 2022〜 | 不要(カプラーオン) |
| OVER Racing | 27,500円前後 | アルミ | 2022〜 | 不要 |
| リゾマ | 44,000円前後 | アルミ(CNC加工) | 2022〜 | 不要 |
| DAYTONA | 22,000円前後 | スチール(黒塗装) | 2022〜 | 不要 |
| Puig | 25,000円前後 | アルミ | 2022〜 | 不要 |
ワイズギア純正フェンダーレスキット——XSRロゴ刻印の高級感
ヤマハの純正アクセサリーブランド「ワイズギア」が販売するフェンダーレスキットは、税込39,050円です。素材はアルミのブラックアルマイト仕上げで、左右ステー部にXSRロゴのレーザー刻印が入っています。純正だけあって車体との一体感が高く、隙間やガタつきが出にくいのが強みです。ボルトオンで配線加工も不要、説明書もヤマハ純正クオリティなので、初めてカスタムするライダーでも安心して取り付けられます。LEDナンバー灯が付属しているため別途購入する必要もありません。デメリットは価格がアフターマーケット品より高いことと、ナンバー角度の調整幅がやや狭い点です。XSR900GP(2024年〜)にも対応しています。
ACTIVE LEDフェンダーレスキット——コスパと実績のバランス
ACTIVEのフェンダーレスキットは税込34,100円で、LEDナンバー灯付きです。アルミ製ステーはシンプルな形状ながらしっかりした剛性感があり、XSR900の2022年モデル以降およびXSR900GPに対応しています。ACTIVEはバイクパーツメーカーとして長い歴史があり、フェンダーレスキットの累計販売数も多いため、取り付けに関する情報がネット上に豊富なのも利点です。街乗りから高速ツーリングまで幅広く使われています。注意点としては、ナンバー灯のLEDが経年で暗くなった場合の交換パーツが別売になること。取り付けボルトのトルク管理を怠ると、振動でナンバーがぐらつく原因になります。
エッチングファクトリー——ステンレス素材で2万円以下の高コスパ
エッチングファクトリーのフェンダーレスキットは、SUS304ステンレス(板厚0.8mm)を採用しながら税込19,800円前後という価格が魅力です。ステンレスはアルミより重いものの、錆びにくく強度に優れるため、雨天走行が多いライダーには向いています。最大の特徴はカプラーオンで取り付けが完了すること。配線加工が一切不要で、工具があれば30分程度で交換できます。ツーリング先で急な雨に降られてもステンレスなら腐食の心配が少なく、洗車後の水気を拭き取る程度のメンテナンスで済みます。デメリットはアルミ製に比べて重量がやや増えること(キット単体で約400〜500g)と、表面仕上げがアルマイトほど高級感がない点です。コストを抑えつつ耐久性を重視するなら有力な選択肢です。
OVER Racing——レーシーなデザインで攻めたいライダー向け
OVER Racingのフェンダーレスキットは税込27,500円前後で、レース系パーツメーカーらしいシャープなデザインが特徴です。アルミ製で軽量、テールカウルとの一体感を意識した形状になっています。取り付けはボルトオンで配線加工不要です。サーキット走行も視野に入れているライダーや、マフラー・バックステップなどOVER Racingで統一したい人には相性が良いキットです。高速道路での安定感も問題ありません。注意点は、OVER Racingの製品は少量生産のものが多く、タイミングによっては在庫切れで1〜2ヶ月待ちになることがある点です。購入を決めたら早めに注文しておくのが無難です。
意外と知られていないけれど、XSR900のフェンダーレスキットは2022年以降のモデル(RN80J / RN83J)と旧型(2016〜2021年・RN46J)で取り付けステーの形状が異なります。旧型用を2022年以降のモデルに流用することはできないので、購入時は必ず対応年式を確認してください。
リゾマ——CNC削り出しの質感を求めるなら
イタリアのリゾマ(Rizoma)は、CNC削り出しアルミによる美しい仕上げが最大の売りです。税込44,000円前後と7製品中もっとも高価ですが、表面の加工精度やエッジの処理は一目でわかる品質です。XSR900のネオクラシックな車体にヨーロッパブランドのパーツを合わせたい人にはぴったりです。ウインカーリロケーションキットなど関連パーツも充実しているため、テール周り全体をリゾマで統一するカスタムも可能です。デメリットは価格の高さに加え、海外ブランドゆえに国内在庫が少なく納期が読みにくいこと。また、万一の破損時に補修パーツを取り寄せるのに時間がかかる場合があります。
DAYTONAとPuig——2万円台で選ぶ実用重視キット
DAYTONA(デイトナ)は税込22,000円前後、Puig(プーチ)は税込25,000円前後で、いずれも2万円台に収まるコストパフォーマンス重視のキットです。DAYTONAはスチール製の黒塗装で、頑丈さが持ち味。Puigはスペインのメーカーでアルミ製、デザインの完成度が高めです。どちらもボルトオンで取り付けでき、LEDナンバー灯が付属または別売で用意されています。通勤・通学メインで見た目のスッキリ感を手軽に得たいライダーに向いています。注意点として、DAYTONAのスチール製は長期間使うと塗装面にチッピング(飛び石傷)が出やすく、そこから錆びが進行する可能性があります。年1回程度の塗装タッチアップを推奨します。
XSR900フェンダーレスの純正キット(ワイズギア)を選ぶメリットと注意点
純正ならではのフィッティング精度と安心感
ワイズギアのフェンダーレスキットは、XSR900の車体設計データをもとに開発されているため、取り付け時のフィッティング精度が高いのが最大のメリットです。ステー穴の位置が車体のボルト穴とぴったり合い、ナンバープレートの角度やLEDナンバー灯の位置も保安基準に適合するよう設計されています。アフターマーケット品だと「ナンバーが微妙に斜めになる」「ステーと車体の間に隙間ができる」といった微調整が必要になるケースがありますが、純正品ではそういったストレスがほぼありません。XSR900GPにも同じキットが対応しており、ヤマハディーラーで取り付けを依頼する場合は工賃5,000〜8,000円程度が目安です。
XSRロゴ刻印とブラックアルマイトの質感をどう見るか
純正キットの左右ステーには、XSRロゴのレーザー刻印が入っています。この刻印はさりげないサイズで、近くで見ないとわからない程度。ブラックアルマイト仕上げは車体のフレームやスイングアームの質感と統一感があり、「純正然とした上品なカスタム」を目指すライダーには好まれます。一方で、「カスタム感をもっと出したい」「メーカーロゴは入れたくない」という人には物足りなく感じるかもしれません。ロゴの有無は好みの問題ですが、リセール時には純正パーツである証になるため、むしろプラスに働くこともあります。ツーリング仲間と並べたときに「さりげなく純正で決めてる感」が出るのは、このキットならではです。
価格39,050円は高い?アフターマーケット品との差額で得られるもの
税込39,050円という価格は、エッチングファクトリーの約2倍、ACTIVEより約5,000円高い設定です。この差額で得られるのは、フィッティング精度・ヤマハブランドの安心感・XSRロゴの所有満足感の3点です。逆に言えば、取り付け精度を自分で微調整できるスキルがあり、ブランドにこだわりがなければ、アフターマーケット品でも機能的には十分です。高速道路の巡航でも純正・アフター問わず振動による緩みリスクはあるので、ロック剤(ネジロック)の使用はどちらを選んでも推奨されます。「初めてのカスタムで失敗したくない」「ディーラーに取り付けも任せたい」という人には、純正の安心料として妥当な価格帯です。
| 商品名 | フェンダーレスキット XSR900/XSR900 GP |
| メーカー | ワイズギア(ヤマハ純正) |
| 価格 | 39,050円(税込) |
| 素材 | アルミ(ブラックアルマイト仕上げ) |
| 対応車種 | XSR900(2022年〜)/ XSR900 GP(2024年〜) |
| 特徴 | XSRロゴ刻印、LEDナンバー灯付属、ボルトオン取り付け |
XSR900フェンダーレスキットの取り付け手順と必要工具
作業前に準備すべき工具リスト
XSR900のフェンダーレスキット取り付けに必要な工具は、基本的なハンドツールで揃います。具体的には、10mm・12mmのソケットレンチ(またはメガネレンチ)、プラスドライバー(2番)、六角レンチ(4mm・5mm・6mm)、ネジロック剤(中強度・ロックタイト243推奨)が最低限のセットです。加えて、ナンバープレートのボルトを外すために10mmのスパナがあると作業しやすくなります。電装系を触る場面はほとんどありませんが、念のためテスター(通電確認用)があると安心です。工具のグレードは、KTCやTONEのような国産メーカーの一般的なセットで十分。高トルクをかける場面はないので、トルクレンチは必須ではありませんが、あれば締め付けトルクの管理が正確になります。
取り外しから取り付け完了まで——作業の流れを解説
作業時間はおおよそ30分〜1時間です。手順は大きく3ステップに分かれます。まず、純正リアフェンダーの取り外し。シート下のボルト4本とナンバー灯の配線カプラーを外せば、フェンダーAssyが丸ごと取れます。次に、フェンダーレスキットのステーを車体側のボルト穴に仮止めし、ナンバープレートの位置と角度を確認。最後に、LEDナンバー灯の配線を接続(ほとんどのキットがカプラーオン)し、本締めして完了です。ナンバーの角度は地面に対して上向き40度以内が保安基準の目安なので、角度計アプリなどで確認してから本締めすると確実です。ツーリング前夜に「サクッとやろう」と思って始めるのに向いている作業量です。
純正フェンダーを外す際、リフレクター(反射板)も一緒に外れます。リフレクターは保安基準で装着が義務付けられているため、フェンダーレスキットにリフレクター取り付け位置がない場合は、別途リフレクターを用意してナンバープレート付近に貼り付ける必要があります。リフレクターなしでの走行は車検不適合になるだけでなく、整備不良で取り締まりの対象になります。
ショップに依頼する場合の工賃と所要時間の目安
自分で作業するのが不安な場合は、バイクショップやヤマハディーラーに依頼できます。工賃の目安は5,000〜10,000円で、作業時間は30分〜1時間程度。純正ワイズギアのキットをディーラーで購入・取り付けする場合は、パーツ代+工賃でおよそ45,000〜48,000円になります。アフターマーケット品を持ち込みで取り付けてもらう場合、ショップによっては持ち込み料が加算されることがあるので、事前に確認してください。街乗りメインの通勤ライダーなら、ショップでの取り付けと同時にチェーン調整やオイル交換などの定期メンテナンスもまとめて依頼すると、来店の手間が減って効率的です。
取り付け後の最終チェック——ナンバー灯の点灯確認を忘れずに
取り付けが完了したら、エンジンをかけずにキーをONにして、LEDナンバー灯の点灯を確認します。カプラーの差し込みが甘いと接触不良で点灯しないことがあるため、コネクタを「カチッ」と音がするまでしっかり押し込んでください。次に、ナンバープレートのボルトを手で揺すってみて、ガタつきがないか確認。少しでも動くようなら増し締めが必要です。ウインカーの動作確認も忘れずに行ってください。キットによってはウインカーの取り付け位置が変わるものがあり、左右の点滅が逆になっていないかチェックします。最後に、テールランプ・ブレーキランプが正常に点灯・消灯するか後方から目視で確認すれば、作業完了です。
XSR900フェンダーレス化で起きやすい失敗パターンと対策
失敗1:年式を間違えて非対応キットを買ってしまった
XSR900は2016年の初代(RN46J)と2022年のフルモデルチェンジ後(RN80J / RN83J)でフレーム構造が大きく変わっています。フェンダーレスキットの取り付けステー形状もまったく異なるため、旧型用のキットを新型に流用することはできません。ネットオークションやフリマアプリで中古品を購入する際に、「XSR900用」とだけ書かれていて年式の記載がないものは要注意です。対策としては、購入前に必ず車検証で型式を確認し、メーカーの適合表と照合すること。RN46Jなら旧型用、RN80J/RN83Jなら新型用を選んでください。数千円の差を惜しんで中古品に飛びつくと、結局使えずに買い直す羽目になります。
失敗2:必要な工具を買い忘れて作業が中断した
フェンダーレスキットの取り付けは簡単な作業ですが、六角レンチのサイズが足りない・ネジロック剤を持っていなかった、というパターンで作業が中断するケースが意外と多いです。特にネジロック剤は、キットの説明書に「使用推奨」と書かれていても付属していないことがほとんど。ホームセンターで500円程度で買えるロックタイト243(中強度)を事前に用意しておけば問題ありません。高速道路の振動でナンバーステーのボルトが緩む事例は実際にあるため、ネジロック剤の塗布は省略しないでください。週末の朝に「今日取り付けるぞ」と意気込んだのに、工具が足りなくてホームセンターに走る——そんな二度手間を避けるために、作業前日に工具リストをチェックしておくのがおすすめです。
ナンバー角度の調整ミスで車検不適合になるケース
フェンダーレスキット装着後にナンバープレートの角度が急すぎると、車検時に不適合となる可能性があります。保安基準では、ナンバープレートは後方から見て確認できる角度であること、上向き40度以内であることが求められます。キットによっては角度調整の自由度が高いぶん、「カッコいいから」と角度を付けすぎてしまうことがあります。対策はシンプルで、取り付け後にスマートフォンの角度計アプリでナンバーの角度を測定し、40度以内に収めること。ツーリング先で警察に指摘されるリスクもゼロではないため、見た目のスタイリッシュさと法規適合のバランスを取ることが大切です。
XSR900フェンダーレスは車検に通る?保安基準3つのチェックポイント
チェック1:ナンバープレートの角度と位置の基準
道路運送車両の保安基準では、ナンバープレートは「後方から確認できる位置に、見やすいように表示する」ことが求められています。具体的には、ナンバープレートの上端が地上から2m以下、下端が地上から0.2m以上で、水平面からの角度が上向き40度以内です。フェンダーレスキットの多くはこの基準内に収まるよう設計されていますが、取り付け時の角度調整次第では基準を超えてしまうことがあります。車検場によっては角度計で実測するケースもあるため、「ギリギリ」を狙うより余裕を持った角度にしておくのが安全です。ユーザー車検を受ける予定のライダーは、事前にテスター屋(予備検査場)で確認してもらうと安心です。
チェック2:リフレクター(反射板)の有無と取り付け位置
車検で見落としがちなのがリフレクター(反射板)です。保安基準では、後方に赤色の反射器を1個以上取り付けることが義務付けられています。純正フェンダーにはリフレクターが組み込まれていますが、フェンダーレス化するとリフレクターも外れます。キットによってはリフレクター取り付けステーが付属しているものもありますが、付属していない場合は別途用意が必要です。ナンバープレート周辺に貼り付けるタイプの反射板が500〜1,000円程度で販売されており、これを装着すれば基準を満たせます。車検の直前に気づいて慌てるより、フェンダーレスキットの取り付けと同時にリフレクターも処理しておくのが賢明です。
チェック3:ナンバー灯(番号灯)の明るさと色
ナンバー灯は「白色」で「夜間に後方20mの距離からナンバーが確認できる明るさ」が保安基準です。フェンダーレスキットに付属するLEDナンバー灯は、この基準を満たすよう設計されていますが、安価な海外製キットの中には明るさが不十分なものや、青白い色味のLEDが使われているものがあります。車検では検査官の目視判断になるため、明らかに暗い・白色でないと判断されると不合格になります。信頼できるメーカーのキットに付属するLEDなら問題ありませんが、格安キットの場合はナンバー灯だけ別途用意するのも一つの手です。夜間にナンバープレートの後方から見て、数字がはっきり読めるかどうかを自分で確認してみてください。
・ナンバー角度は上向き40度以内に収める
・赤色リフレクターを後方に1個以上取り付ける
・ナンバー灯は白色で十分な明るさを確保する
・不安な場合はテスター屋で事前チェックを受ける
XSR900フェンダーレス装着後の泥はね対策とメンテナンス
ショートフェンダー・マッドガードの追加で泥はねを軽減
フェンダーレス化による泥はねが気になるなら、リアタイヤ上部に取り付けるショートフェンダー(インナーフェンダー)やマッドガードの追加がおすすめです。XSR900用のインナーフェンダーは、プーチやボディースタイルなどから5,000〜12,000円程度で販売されています。タイヤの巻き上げをある程度カットしつつ、フェンダーレスのスッキリした見た目を維持できるのがメリットです。完全に泥はねをゼロにすることはできませんが、シート下やバッテリー周辺への汚れ飛散を大幅に減らせます。ツーリングメインのライダーにはインナーフェンダーとの併用を強く推奨します。街乗り中心で雨の日は乗らないという人なら、なくても問題ありません。
ナンバーステーのボルト緩みチェック——月1回の習慣に
フェンダーレスキットのナンバーステーは、エンジンの振動と路面からの突き上げを常に受けています。特に高速道路を頻繁に走るライダーは、ボルトの緩みに注意が必要です。月に1回程度、ナンバープレートを手で揺すってみて、ガタつきがないか確認する習慣をつけてください。ネジロック剤を塗布していても、半年〜1年経つと緩んでくることがあります。増し締めは10mmのスパナ1本で数分でできる作業なので、ツーリング前の出発チェックに組み込むのが効率的です。万が一ナンバープレートを走行中に落とすと、道路交通法違反(番号標表示義務違反)に問われるだけでなく、後続車への危険にもなります。
LEDナンバー灯の寿命と交換タイミング
フェンダーレスキットに付属するLEDナンバー灯の寿命は、一般的に20,000〜30,000時間とされています。毎日2時間走行しても27年以上もつ計算なので、LED自体が寿命で切れることはまず考えなくてよいレベルです。ただし、防水処理が甘い製品は内部に水が浸入して接触不良を起こすことがあります。雨天走行後にナンバー灯が点いたり消えたりする場合は、カプラーの接触不良か浸水が原因の可能性が高いです。カプラーを抜き差しして改善しなければ、LED灯体の交換が必要です。交換用のLEDナンバー灯は1,500〜3,000円程度で入手できます。洗車時に高圧洗浄機の水流をLED灯体に直接当てないようにするのも、長持ちさせるコツです。
フェンダーレス化後にチェーンルブ(チェーンオイル)の飛散がナンバープレート裏に付着しやすくなります。チェーンへの給油量が多すぎると、走行中の遠心力で余分なオイルが飛び散り、ナンバーやLEDナンバー灯を汚します。給油後は5分ほどアイドリングさせてチェーンを回し、余分なオイルをウエスで拭き取ってから走り出すようにしましょう。
ステンレス製キットとアルミ製キットで手入れの仕方は変わる?
素材によってメンテナンス方法は若干異なります。アルミ(アルマイト処理)のキットは、表面の酸化被膜が保護層になっているため、中性洗剤で洗って乾拭きするだけでOKです。研磨剤入りのコンパウンドはアルマイトを剥がしてしまうので使わないでください。ステンレス(SUS304)のキットは錆びにくい素材ですが、もらい錆び(鉄粉が付着して起こる錆び)が発生することがあります。鉄粉除去スプレーを月1回程度使えば予防できます。スチール(黒塗装)のDAYTONA製などは、飛び石で塗装が剥がれた部分から錆びが進むため、傷を見つけたらタッチアップペンで補修するのがベストです。いずれの素材も、高速道路走行後は虫の死骸や汚れを早めに落とすのが長持ちの秘訣です。
まとめ|XSR900フェンダーレスで理想のリアビューを手に入れよう
XSR900のフェンダーレス化は、リアビューの印象を大きく変えるカスタムの定番です。純正フェンダーの張り出しがなくなるだけで、XSR900のネオクラシックなデザインがグッと引き締まります。
選択肢は純正ワイズギア(39,050円)からエッチングファクトリー(19,800円前後)まで幅広く、予算と素材の好み、取り付けスキルに応じて選べます。フィッティング精度とブランドの安心感を優先するなら純正、コスパと耐久性ならエッチングファクトリーやACTIVE、デザインの質感を追求するならリゾマが候補になります。
車検対応に関しては、ナンバー角度40度以内・リフレクター装着・白色ナンバー灯の3点を押さえておけば問題ありません。
記事のポイントを整理します。
- XSR900のフェンダーレスキットは2022年以降(RN80J/RN83J)と旧型(RN46J)で互換性がないため、年式確認が必須
- 純正ワイズギアはフィッティング精度とXSRロゴ刻印が魅力。初めてのカスタムにおすすめ
- エッチングファクトリーはステンレス製で2万円以下。カプラーオンで取り付けも簡単
- 取り付けは30分〜1時間、基本的なハンドツールがあればDIY可能。ネジロック剤は必須
- 車検ではナンバー角度・リフレクター・ナンバー灯の3点を必ずチェック
- 泥はね対策にはインナーフェンダーの追加が有効。ツーリング派は併用推奨
- 月1回のボルト緩みチェックとチェーンルブ飛散の管理で、キットを長くきれいに使える
まずは自分のXSR900の型式(車検証の「型式」欄)を確認するところから始めてみてください。年式がわかれば、この記事の比較表から予算と好みに合ったキットがすぐに見つかります。フェンダーレス化はボルトオンで戻せるカスタムなので、気軽にトライできるのも魅力です。
※価格・仕様は2026年5月時点の情報です。最新の適合情報・価格は各メーカー公式サイトでご確認ください。
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