アドベンチャーバイクヘルメットおすすめ7選|重量・価格・規格で選ぶ2026年版

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アドベンチャーバイクを手に入れて最初に悩むのが、ヘルメット選びではないでしょうか。フルフェイスでもなく、オフロードのモトクロス用でもない。バイザー(つば)が付いていて、シールドもあって、なんだか種類が多くて分かりにくい。そんな声をツーリング仲間からよく聞きます。

結論から言うと、アドベンチャーバイクヘルメットは「舗装路のロングツーリングと、未舗装のフラットダートの両方を1個でこなす」ことを狙った多目的モデルです。選ぶときに見るべきは重量・安全規格・バイザーの3点。ここさえ押さえれば、2万円台のコスパモデルから7万円超のプレミアムまで、自分の走り方に合う1本が見つかります。

この記事では、アライ・ショウエイ・AGV・LS2・HJC・WINSの現行7モデルを、公式スペックの重量・価格・規格で横並びに比較します。あわせて街乗り・ツーリング・林道・高速道路のシーン別の使い分け、サイズ選びで後悔しないコツ、バイザーやインカムの快適カスタムまで、週末のツーリング前に知っておきたい実用情報をまとめました。

📌 この記事でわかること

・アドベンチャー用ヘルメットとフルフェイスの構造的な違い
・重量・安全規格・バイザーで選ぶ5つのチェックポイント
・現行7モデルの価格・重量・規格を横並びにした比較表
・街乗り/ツーリング/林道/高速のシーン別おすすめと失敗回避策

目次

アドベンチャーバイクヘルメットとは?普通のフルフェイスとの違い

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アドベンチャーバイク用のヘルメットは、見た目こそフルフェイスに似ていますが、設計思想が別物です。まずはどこが違うのか、なぜバイザーが付いているのかを整理しておきましょう。ここを理解すると、後半の商品選びが一気に楽になります。

バイザーとシールドを両立させたハイブリッド構造

アドベンチャーヘルメットの最大の特徴は、頭上のバイザー(ピーク)とフェイスを覆うシールドを同時に備えている点です。フルフェイスはシールドのみ、モトクロス用はバイザーのみでシールドがなくゴーグルを使います。アドベンチャー型はその中間で、舗装路ではシールドを閉じて風を防ぎ、ダートではシールドを外してゴーグルに切り替える、といった使い分けができます。WINS X-ROAD3のように「バイザーとインナーバイザーを標準装備」して、トレイル・ストリート・モトクロスの3スタイルに変形できるモデルも登場しています。通勤からダート林道まで1個で回したいライダーに向く一方、パーツが多いぶん重量はフルフェイスよりやや増える傾向があります。

あご部分が長く、視界が広い設計

アドベンチャー型はチンガード(あごの部分)が前方に張り出し、開口部が広めに作られています。理由は、オフロードで息が上がったときに呼吸をしやすくするため、そしてゴーグルを併用したときに視界を確保するためです。実際、林道でスタンディング(立ち乗り)すると視線が下がるので、開口部が広いと足元の路面が見やすくなります。街乗りやツーリング中心のライダーには「風の巻き込みがフルフェイスより多い」と感じる場面もあるため、シールドの密閉性は購入前にチェックしておきたいポイントです。

ロングツーリング前提の快適装備

各社ともロングツーリングを想定し、ベンチレーション(通気口)とインナーの快適性に力を入れています。たとえばLS2 EXPLORER Fは複数のベンチレーションシャッターに加え、日差しを遮るインナーバイザーを内蔵。夏場の渋滞でも頭部の熱がこもりにくい構造です。長距離を走るなら、内装が洗える着脱式か、眼鏡に対応しているかも確認しておくと快適さが変わります。ただし装備が増えるほど重くなるため、軽さと快適装備のバランスをどう取るかが選び方の肝になります。

💡 ライダーメモ

アドベンチャー型は高速道路でバイザーが風を受け、首に「揚力」がかかる独特のクセがあります。ハンドルの高いアドベンチャー車は前傾が浅いためこの影響が出やすく、バイザーの角度調整機能があるモデルだと巡航が楽になります。

失敗しない選び方|重量・規格・バイザーで見る5つのポイント

アドベンチャーヘルメットは価格差が大きく、2万円台から11万円超まで幅があります。値段だけで決めると「重くて首が疲れた」「規格が合わなかった」となりがちです。ここでは購入前に見るべき5つのポイントを、具体的な数値とともに解説します。

重量は1,400g台と1,700g台で疲労感が変わる

まず注目したいのが重量です。アドベンチャー型はバイザーぶん重くなりやすく、1,365g〜1,800gと幅があります。カーボン帽体のAGV AX9は1,365〜1,445gと軽量な一方、グラスファイバー帽体のLS2 EXPLORER FはMサイズで1,770gと400g近い差があります。半日走ると首や肩への負担で差がはっきり出るため、ツーリング距離が長い人ほど軽さを優先する価値があります。ただし軽いモデルは価格が上がりやすいので、予算と相談になります。

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安全規格はJIS・SG・SNELLの3つを確認

日本の公道で使うヘルメットは、乗車用として作られた製品であることが大前提です。国内モデルはJIS規格やSGマーク、輸入モデルはECE・DOTに加えて日本向けにJISやSGを取得している製品が安心です。アライ TOUR-CROSS VやTX-STRADAはSNELL・JISに対応、SHOEI HORNET ADVはJIS、HJC DS-X1はSG・JISを取得しています。海外通販の並行輸入品は日本の乗車用規格を満たさないことがあるため、規格表示は必ず確認しましょう。規格の違いを詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

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⚠️ 知っておきたい注意点

「乗車用」の表示がない装飾用ヘルメットは、道路交通法上のヘルメットとして認められません。安いからと海外の未認証モデルを選ぶと、整備不良として取り締まりの対象になることがあります。規格ラベルの有無は購入前に必ずチェックしてください。(出典:警察庁

バイザーの角度調整とワンタッチ着脱で使い勝手が決まる

バイザーは高速走行時の風の受け方に直結します。角度が固定のモデルは高速で頭が持ち上げられる感覚が出やすく、角度調整できるモデルは巡航時の負担を減らせます。LS2 EXPLORER Fは角度調節機能付きピークバイザーを採用。また、街乗り主体ならバイザーを外してオンロード寄りに使えるモデルが便利で、アライ TX-STRADAはツアークロスVをベースにバイザーを外してスタイリッシュに使える設計です。頻繁にスタイルを変えるなら、工具なしで着脱できるかを確認しましょう。

フィット感は帽体形状と頭の形の相性で決まる

同じサイズ表記でも、メーカーごとに帽体の内側形状(ラウンド寄りかオーバル寄りか)が違います。国内3社は日本人の頭に合わせたジャパンフィットが基本、AGV AX9はインターナショナルフィットで欧米人向けのやや細長い形状です。頭の横幅が広い人が海外モデルを選ぶと側頭部が圧迫されることがあるため、可能なら試着をおすすめします。通販で買う場合は、頭囲だけでなく前後の形も口コミでチェックすると失敗が減ります。

Q. アドベンチャー用ヘルメットは街乗りだけでも使えますか?
A. 使えます。むしろバイザーを外せばオンロード用フルフェイスに近い形になるモデルも多く、通勤や街乗りメインでも問題ありません。ただし高速道路中心なら、バイザーの角度調整があるモデルか、いっそバイザーを外せるタイプを選ぶと風切り音や揚力を抑えられます。

アドベンチャーバイクヘルメットおすすめ4選【プレミアム&軽量モデル】

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ここからは具体的なモデルを紹介します。まずは安全性と快適性を重視した高性能・軽量モデル4本です。価格は張りますが、ロングツーリングの快適さや軽さで確かな満足感が得られる顔ぶれです。全モデルの数値は下の比較表にまとめました。

モデル 価格(税込) 重量 規格
アライ TOUR-CROSS V 71,500円〜 SNELL/JIS
SHOEI HORNET ADV 72,800円〜 M 1,514g JIS
アライ TX-STRADA 64,900円 SNELL/JIS
AGV AX9(カーボン) 75,000円〜 1,365〜1,445g ECE/DOT
LS2 EXPLORER F 37,260円〜 M 1,770g SG
WINS X-ROAD3 31,900円〜 SG
HJC DS-X1 22,176円〜 L 約1,702g SG/JIS

※価格は各公式サイト・価格比較サイトの2026年7月時点の参考値(バイク乗りのミーティング調べ)。重量は公式非公表のモデルを「ー」と表記。

アライ TOUR-CROSS V|オンもオフも1個でこなす定番

アドベンチャーヘルメットの定番といえば、アライ TOUR-CROSS Vです。最安で71,500円(税込)と価格は高めですが、SNELL・JIS両規格に対応し、帽体はアライ独自のPB-cLc2構造を採用しています。VAS-Aシールドシステムを備え、バイザーを外せばオンロード、シールドを外せばオフロードと、あらゆる場面に対応するマルチパーパス設計が魅力です。長距離ツーリングで林道にも入るような、幅広い走りをする人に向きます。注意点は価格帯の高さと、上位モデルゆえのカラーバリエーションによる価格差。予算に余裕があり、長く使う1本を探すライダー向けの選択肢です。

🏍 スペック情報
商品名TOUR-CROSS V(ツアークロスV)
メーカーアライ(Arai)
価格帯71,500円〜(税込・最安)
規格・サイズSNELL/JIS|54〜62cm
特徴PB-cLc2帽体、VAS-Aシールド、オン/オフ両対応

SHOEI HORNET ADV|静粛性で選ぶロングツーリング向け

10年以上のロングセラーを誇るのが、SHOEI HORNET ADVです。最安72,800円(税込・定価は79,200円〜)で、JIS規格に対応。帽体は軽量かつ剛性の高いAIM+構造で、Mサイズは約1,514gと同クラスでは扱いやすい重量です。空力を意識したバイザー形状により高速でのブレが少なく、静粛性の高さで評価されています。舗装路のロングツーリングが中心で、たまにフラットダートに入る人に向く1本です。デメリットは、本格的なオフロード走行にはバイザーの空力特性が最適化されすぎている点で、ガレ場をガンガン攻める用途なら別の選択肢も検討したいところです。

アライ TX-STRADA|バイザーを外せばオンロード仕様に

2025年7月下旬に発売された新顔が、アライ TX-STRADAです。定価64,900円(税込)で、SNELL・JISに対応。ツアークロスVをベースにしながら、TX-Vバイザーを外して新設計のTX-V2ホルダーを装着することで、滑らかなオンロードフルフェイスの形状に変身します。「アドベンチャー然とした見た目は普段使いには派手すぎる」と感じる人が、1個でオンロードとアドベンチャーを兼ねたいときにハマります。街乗り主体でたまにツーリング、という使い方に向く反面、フル装備のオフロード走行を前提とするならツアークロスVのほうが素直です。

AGV AX9|1,365gのカーボン軽量モデル

軽さを最優先するなら、AGV AX9のカーボンモデルが候補です。価格は75,000円(税込)〜、カーボン+アラミド+グラスファイバーの帽体で重量は1,365〜1,445gと、この記事の7モデルで最軽量クラス。ピークとシールドを着脱することで4スタイルに変化します。長距離を走っても首が疲れにくく、軽さを体感したいライダーに刺さります。注意点はインターナショナルフィットで欧米人向けのやや細長い形状のため、頭の横幅が広い人は側頭部の圧迫を感じることがある点。規格はECE・DOTが基本で、日本向けにJISを取得したモデルもあるため、購入時に規格表示を確認しましょう。

⚠️ 失敗パターン:頭囲だけで海外モデルを通販して側頭部が痛い

「軽いから」と頭囲の数字だけでインターナショナルフィットの海外モデルを通販で購入し、届いたら前後はゆるいのにこめかみが締め付けられて長時間かぶれなかった——というのは輸入モデルで起こりがちな失敗です。ジャパンフィットの国内モデルとは内側形状が違うため、海外モデルは試着してから買うのが安全。難しい場合は返品・サイズ交換ができる販売店を選びましょう。

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コスパ重視で選ぶアドベンチャーヘルメット3選

「まずは試しに1個」「予算は抑えたい」という人向けに、3万円前後で買える実用モデルを3本紹介します。プレミアムモデルより重量はあるものの、装備は必要十分。入門用や2個目のセカンドヘルメットとしても優秀です。

LS2 EXPLORER F|インナーバイザー内蔵で3万円台

スペインの大手LS2が手がけるEXPLORER Fは、基本色37,260円(税込)〜という価格ながら装備が充実しています。帽体はLS2独自の高性能グラスファイバー「HPFC」を採用、SG基準認証品です。角度調節できるピークバイザー、日差しを遮るインナーバイザー、ピンロック対応シールドを備え、複数のベンチレーションも装備。重量はSサイズ1,685g・Mサイズ1,770gとやや重めですが、この価格でインナーバイザー内蔵は魅力です。装備重視でコスパも欲しい人に向きます。重さが気になる人は、次に紹介する軽めのモデルと比較してみてください。

WINS X-ROAD3|バイザーとインナーバイザー標準装備の国産

国産ブランドWINSのX-ROAD3は、ソリッド31,900円・グラフィック34,980円(税込)。バイザーとインナーバイザーを標準装備したハイブリッド設計で、トレイル・ストリート・モトクロスの3スタイルに対応します。新設計シールドで視界の歪みを軽減し、ロングインナーバイザーで眩しさ対策を強化。SGマークに対応しています。国産で手が届きやすい価格帯を求める人、1個で複数スタイルを楽しみたい人に向きます。サイズ展開はM・L・XLの3サイズなので、頭囲が小さめ・大きめの人は事前にサイズ表の確認が必要です。

HJC DS-X1|2万円台前半の入門アドベンチャー

とにかく価格を抑えたいなら、HJC DS-X1です。ソリッド(HJH133)は最安22,176円(税込)と、この記事で最も手頃。世界的シェアを持つHJCの入門ADVで、SG・JIS認証を取得しています。帽体はポリカーボネート、Lサイズで約1,702gとやや重めですが、シールドとバイザーを備え、機能面は必要十分。「アドベンチャーの見た目を試したい」「サブ機が欲しい」というライダーの最初の1個に向きます。上位モデルと比べると内装の質感や静粛性で差はありますが、価格を考えれば納得の内容です。

🏍 スペック情報
商品名DS-X1 ソリッド(HJH133)
メーカーHJC
価格帯22,176円〜(税込・最安)
重量・サイズL 約1,702g|S/M/L
特徴SG/JIS、ポリカーボネート帽体、シールド+バイザー付き

街乗り・ツーリング・林道・高速のシーン別の使い分け

同じアドベンチャーヘルメットでも、走るシーンによって最適な使い方は変わります。ここでは4つのシーン別に、バイザーやシールドの扱い方と選び方のコツを整理します。自分の走り方に当てはめて読んでみてください。

📌 押さえておきたいポイント

高速主体ならバイザーを外せる/角度調整できるモデル、林道主体ならゴーグル併用しやすい開口部の広いモデル、街乗り主体なら軽さと着脱のしやすさ。走行の中心がどこかで、選ぶ軸が変わります。

街乗り・通勤通学は軽さと着脱のしやすさが正解

毎日の通勤や近所の買い物では、とにかく軽くて着脱が楽なモデルが快適です。重量1,400g台のAGV AX9のような軽量モデルなら、信号待ちの多い市街地でも首の負担が軽く済みます。バイザーは低速では風の影響が小さいので、見た目重視で付けたままでも問題ありません。通勤で使うなら、インナーバイザーがあると急なトンネルや西日にもワンタッチで対応できて便利です。注意点は、開口部の広いモデルは冬場に風が入りやすいこと。寒い季節はチンカーテンやネックウォーマーで補うと快適さが保てます。

ロングツーリングは静粛性とベンチレーションで選ぶ

高速も下道も長く走るロングツーリングでは、静粛性とベンチレーションが効いてきます。SHOEI HORNET ADVのように空力と静粛性を追求したモデルは、長時間でも耳が疲れにくいのが利点です。夏は通気口の多いLS2 EXPLORER Fのようなモデルが蒸れを逃がしてくれます。1日400km級を走るなら、軽さも効いてくるため重量とのバランスを取りましょう。デメリットは、静粛性の高いモデルほど価格が上がる傾向があること。予算と走行距離を天秤にかけて決めるのが現実的です。

フラットダート・林道はゴーグル併用前提で

未舗装路に入るなら、シールドを外してゴーグルを併用できるモデルが本領を発揮します。開口部が広く、あごが前に張り出したアドベンチャー型は、スタンディング時の視界とオフロードでの呼吸のしやすさで有利です。WINS X-ROAD3のようにモトクロススタイルに変形できるモデルは、林道ツーリングの幅が広がります。ただし本格的なガレ場やジャンプを含むハードなオフロードでは、専用のモトクロスヘルメット+ゴーグルのほうが軽くて安全です。あくまで「舗装路メイン+フラットダート」が想定用途と考えておきましょう。

高速道路はバイザーの揚力対策がカギ

高速巡航が多い人が見落としがちなのが、バイザーの揚力です。時速100km前後になると、バイザーが風を受けて頭が持ち上げられる感覚が出ることがあります。対策は、角度調整できるバイザーで受け流すか、いっそバイザーを外してオンロード寄りに使うこと。アライ TX-STRADAのようにバイザーを外してフルフェイス形状にできるモデルは、高速主体のライダーと好相性です。実は、高速メインならアドベンチャー型にこだわらず、オンロードフルフェイスを選ぶほうが快適なケースもあります。走行の8割が高速なら、そこは正直に見極めたいポイントです。

サイズとフィッティングで後悔しないコツ

ヘルメット選びで最も多い失敗が、サイズ選びです。通販で頭囲だけを見て買うと「ゆるくて風切り音がひどい」「きつくて頭が痛い」となりがち。ここでは失敗しないためのフィッティングの考え方を紹介します。

頭囲だけでなく「頭の形」を合わせる

ヘルメットのサイズは頭囲(cm)で選びますが、同じ頭囲でも頭の形との相性で被り心地が変わります。国内3社のアライ・SHOEIは日本人向けのジャパンフィット、AGV AX9はインターナショナルフィットで欧米人向けのやや細長い形状です。丸顔・ハチが張った頭の人が海外モデルを選ぶと、前後はゆるいのに側頭部が痛い、というミスマッチが起きます。可能ならバイク用品店で試着し、10分ほど被って痛くなる箇所がないか確認するのが確実です。

⚠️ 失敗パターン:大きめを選んで風切り音に悩まされる

「きついより緩いほうがいい」と1サイズ上を選んだ結果、頬とチークパッドの間に隙間ができ、高速で風切り音が気になった——というのはよくある失敗です。ヘルメットは頬をしっかり包む状態が正解。緩いと安全性も下がります。迷ったら小さめを選び、パッドを削るより、まず正しいサイズを選ぶのが鉄則です。

チークパッドとインナーで微調整する

ジャストサイズが2択で迷ったら、小さめを選んでチークパッドで調整するのが定石です。多くのモデルはチークパッドの厚みを変えられ、頬まわりのフィットを詰められます。使ううちに内装は数ミリ馴染むため、最初は「頬が少し当たるかな」くらいがちょうど良く収まることが多いです。着脱式インナーのモデルなら洗濯もでき、汗をかく夏のツーリングでも清潔を保てます。逆に、緩さをスポンジ追加で埋めるのは応急処置に過ぎず、根本解決にはならない点に注意しましょう。

眼鏡・インカムを使うなら干渉をチェック

眼鏡をかけるライダーは、テンプル(つる)がスムーズに通るメガネ対応設計かを確認しましょう。側頭部のパッドに眼鏡用の溝があるモデルだと、こめかみの圧迫が減ります。インカムを付けるなら、スピーカーを収める窪みがあるか、あご紐まわりにマイクを固定できるかも要チェックです。アドベンチャー型は開口部が広いぶんマイクの位置がずれやすいので、風切り音を拾わない位置に調整する手間がかかることがあります。購入前に自分の使う周辺機器との相性まで見ておくと、後悔が減ります。

バイザー・インカム・シールドの快適化テク

アドベンチャーヘルメットは、周辺パーツやちょっとした工夫で快適さが大きく変わります。買ったあとに「もっと早く知りたかった」となりがちなカスタムのコツをまとめました。

バイザーは走行シーンで付け外しを使い分ける

バイザーは万能ではなく、シーンで使い分けるのが正解です。市街地や林道では日差し・飛び石を防いでくれますが、高速では揚力の原因になります。工具なしで着脱できるモデルなら、ツーリングの高速区間だけ外す、といった柔軟な使い方ができます。角度調整式なら外さずに受け流すことも可能。自分の走行ルートに高速がどれだけ含まれるかで、付けっぱなしか可変かの運用を決めましょう。純正バイザーを紛失すると入手に時間がかかることがあるため、外したパーツの保管も忘れずに。

バイザー装着のメリットバイザー装着のデメリット
西日・逆光を遮れる
飛び石・枝から顔を守る
アドベンチャーらしい見た目
高速で揚力が発生
風切り音が増えやすい
すり抜け時に幅を取る

インカムは開口部の広さを踏まえて取り付ける

ツーリング仲間との会話やナビ音声にインカムは欠かせませんが、アドベンチャー型は開口部が広いぶんマイクが風を拾いやすい傾向があります。ブームマイク(アーム式)を口元に近づけ、スポンジ製のウインドスクリーンを併用すると風切り音を抑えられます。スピーカーはヘルメット内装の耳位置の窪みに合わせて固定するとフィット感が上がります。取り付け自体は両面テープとクランプで15〜30分程度、工賃をかけずに自分でできる作業です。機種選びやインカムの取り付けのコツは、別記事でも解説しています。

シールドはピンロックとスモークの2枚持ちが快適

シールドは1枚で使い続けるより、用途で使い分けると快適さが段違いです。冬や雨天の曇り対策にはピンロックシート(二重構造で曇りを防ぐ)対応シールド、日中の眩しさ対策にはスモークシールドかインナーバイザーが有効です。LS2 EXPLORER FやWINS X-ROAD3のようにインナーバイザーを内蔵するモデルなら、シールドを替えなくてもワンタッチで減光でき、荷物も減ります。クリアシールドの替えを1枚持っておくと、傷が付いても即交換できて安心です。シールドは消耗品と割り切り、視界がくもったり傷ついたら早めに交換しましょう。

まとめ|走り方に合わせて重量・規格・バイザーで選ぶ

アドベンチャーバイクヘルメットは、舗装路のロングツーリングと未舗装のフラットダートを1個でこなす多目的モデルです。選ぶ軸は重量・安全規格・バイザーの3点。軽さを求めるならカーボンのAGV AX9、静粛性ならSHOEI HORNET ADV、オンオフ両立ならアライ TOUR-CROSS V、コスパ重視ならHJC DS-X1やWINS X-ROAD3と、走り方によって最適解は変わります。高速が中心なら、あえてバイザーを外せるTX-STRADAや、オンロードフルフェイスを選ぶ判断も正解です。

最後に、選ぶときのポイントをまとめておきます。

  • 重量は1,365g(AGV AX9)〜1,770g(LS2 EXPLORER F)まで幅がある。長距離ほど軽さが効く
  • 安全規格はJIS・SG・SNELLを確認。「乗車用」表示のない装飾用は公道で使えない
  • バイザーは高速で揚力の原因になる。角度調整式か着脱式だと運用が楽
  • フィットは頭囲だけでなく頭の形で選ぶ。国内3社はジャパンフィット、AGVはインターナショナルフィット
  • サイズは迷ったら小さめ。緩いと風切り音が増え、安全性も下がる
  • 予算重視なら2万円台のHJC DS-X1、装備重視なら3万円台のLS2 EXPLORER F
  • インカムやインナーバイザーで快適性は大きく変わる

最初の一歩としては、自分の走行ルートで高速・下道・ダートの割合をざっくり書き出してみることをおすすめします。その比率が分かれば、この記事の比較表からおのずと候補が絞れます。可能ならバイク用品店で気になるモデルを試着し、頭の形との相性を確かめてから決めると、後悔のない1本に出会えます。安全に関わる装備だからこそ、価格だけでなく規格とフィットを軸に、じっくり選んでください。

※価格・仕様は2026年7月時点の各メーカー公式サイト・販売サイトの情報です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

ヤマハSR400・XSRシリーズを中心に、バイクの魅力を発信するライダー。カスタム情報やツーリングスポット、メンテナンスのコツまで、バイクに乗る楽しさを共有しています。これからバイクを始めたい方にも役立つ情報をお届けします。

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