「アメリカンバイクにフルフェイスって、ちょっと重装備すぎない?」——そう感じて、ついハーフキャップやジェットで済ませている人は多いはずです。でも、高速をよく使う人や長距離ツーリング派なら、いまフルフェイスを選ぶ人がじわじわ増えています。理由は安全性だけでなく、ヴィンテージ系の見た目がクルーザーのスタイルにしっかりハマるようになったからです。
結論から言うと、アメリカンバイクに合わせるフルフェイスは「ヴィンテージ系・スポーティ系・コスパ系」の3タイプから、重量・安全規格・価格の3つで選べば失敗しません。SHOEIやAraiといった国産プレミアムから、BELLやSIMPSONのアメリカ生まれの王道、そして1万円を切る復刻モデルまで、選択肢は想像以上に広いです。
この記事では、公式情報で確認した6モデルを価格順に比較しながら、クルーザーに似合うフルフェイスの選び方を整理します。サイズ選びでよくある失敗や、安全規格の見分け方、夏の暑さ対策まで、週末のツーリング仲間に教えるつもりで具体的に書いていきます。
・アメリカンバイクに似合うフルフェイス6モデルの価格・重量・規格の違い
・ヴィンテージ系/スポーティ系/コスパ系のタイプ別の選び方
・PSC・SG・JISといった安全規格の見分け方と装飾品ヘルメットの落とし穴
・サイズ選び・夏の暑さ・インカム取り付けで失敗しないコツ
アメリカンバイクフルフェイスを選ぶ前に押さえたい4つの軸

フルフェイスと一口に言っても、見た目も重さも規格もバラバラです。アメリカンバイク、つまりクルーザーに合わせるなら、いきなり製品名で選ぶより先に「タイプ」「規格」「重量」「サイズ」の4つの軸を持っておくと、店頭でもネットでも迷いません。ここを押さえておけば、あとで紹介する6モデルがどれも自分向きか一発で判断できます。
クルーザーにフルフェイスを合わせる人が増えている背景
実は、アメリカンバイク=ハーフキャップという図式はここ数年で崩れています。背景にあるのが、ヴィンテージ系フルフェイスの普及です。BELL BULLITTやSHOEI GLAMSTERのような丸みのある帽体は、ハーフキャップ世代のシルエットに近く、クルーザーの低くて長い車体と相性が良いからです。実際に高速道路を時速80kmで巡航すると、ジェットやハーフでは走行風と虫の直撃で顔がかなり疲れます。フルフェイスなら顎まで覆えるので、ロングツーリングでの消耗が段違いに減ります。意外と知られていませんが、見た目を犠牲にせず保護性能を上げられるのが、いまのヴィンテージ系フルフェイスの強みです。注意点として、丸い帽体は風切り音が出やすいモデルもあるため、静粛性を求めるなら後述の重量・シールド構造も合わせて確認してください。

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ヴィンテージ系・スポーティ系・コスパ系の3タイプ
アメリカンバイク向けのフルフェイスは、大きく3タイプに分かれます。1つ目はヴィンテージ系で、丸い帽体とクラシックなデザインが特徴。SHOEI GLAMSTERやBELL BULLITTが代表格で、価格は5万〜7万円台です。2つ目はスポーティ・アグレッシブ系で、SIMPSON OUTLAWのような独特のマスクラインやArai RAPIDE-NEOのレース由来の形が該当します。3つ目はコスパ系で、RIDEZ XXやリード工業 RX-200Rのように1万円前後で買える復刻・ネオクラシックモデルです。どのタイプを選ぶかは、車両の雰囲気と予算で決めると失敗しません。たとえばクラシックなSR系やボバー仕様にはヴィンテージ系、ワイルドに見せたいならスポーティ系がハマります。注意点は、安いモデルほど内装の質やシールドの操作性で差が出ること。価格だけで飛びつかず、用途とセットで考えるのが大切です。
PSC・SG・JIS・ECEの安全規格の見分け方
結論として、日本の公道で安心して使うなら「PSCマーク」と「SGマーク」が付いた製品を選びます。PSCは国の安全基準を満たした製品にだけ付く必須マークで、ヘルメットを国内で販売するために必要です。SGは製品安全協会の基準で、対象排気量(全排気量対応かどうか)が明記されます。国産のArai・SHOEIはこれに加えてJIS規格やSNELL規格を取得しており、保護性能の裏付けが厚いのが特徴です。一方、海外モデルにはECE(欧州)やDOT(米国)規格のみで、日本のPSC/SGが付かない「装飾用」として売られるものもあります。具体的には街乗りでも高速でも、PSC/SGがあれば全排気量で使えるので安心です。注意点は、並行輸入品やノーブランド品にPSC/SGが無いケースがあること。価格が極端に安い場合は、規格表記を必ず確認してください。規格の詳細は消費者庁の案内が一次情報源として参考になります。
頭囲サイズと帽体・重量のバランスの考え方
サイズ選びは、頭囲(cm)を基準にメーカーごとのサイズ表で合わせるのが基本です。多くのフルフェイスはS(55-56cm)・M(57-58cm)・L(59-60cm)・XL(61-62cm)で展開され、迷ったら実測値ちょうどか、きつめを選ぶのがセオリーです。理由は、内装は使ううちに馴染んで緩むからです。重量は街乗り中心なら1,300g前後、長距離なら軽いほど首への負担が減ります。アメリカンバイクは前傾の少ない楽な姿勢なので重さの体感は穏やかですが、それでも信号待ちの多い街乗りでは軽さが効きます。使うシーンを思い浮かべながら、サイズと重量のバランスを取ってください。注意点は、頭の形(丸型・縦長)とメーカーの帽体形状の相性。同じサイズでも痛い・緩いが出るので、可能なら試着が理想です。
アメリカンバイクフルフェイスおすすめ6選を価格順に比較
ここからは、公式・販売店情報で確認した6モデルを価格の安い順に並べて比較します。まずは早見表で全体像をつかみ、そのあと各モデルを詳しく見ていきます。価格は時期やカラーで変動するため、最終的な金額は各公式サイトでご確認ください。
| モデル | 価格帯(税込) | 重量 | 規格 |
|---|---|---|---|
| リード工業 RX-200R | 8,980円〜 | 約1,400g | PSC・SG |
| RIDEZ XX | 約17,000円 | 1,250g(±50) | SG |
| Arai RAPIDE-NEO | 48,000円台〜 | 公式非公表 | SNELL・JIS |
| SIMPSON OUTLAW | 51,881円〜 | 約1,250g(±50) | SG |
| SHOEI GLAMSTER | 53,900円〜 | 1,216〜1,437g | PSC・JIS |
| BELL BULLITT CRF | 70,400円〜 | 公式非公表 | PSC・SG |
※バイク乗りのミーティング調べ。価格は2026年6月時点の公式・主要販売店の参考値で、カラーや時期で変動します。
予算別に見る選び方の目安
結論として、予算1万円前後ならリード工業 RX-200R、2万円弱ならRIDEZ XX、5万円前後で本格派ならArai RAPIDE-NEOやSIMPSON OUTLAW、6万〜7万円台でブランドとデザインを取るならSHOEI GLAMSTERやBELL BULLITTという住み分けになります。理由は、価格差がそのまま内装の質・シールド機構・帽体素材(ポリカーボネートかFRPか)の差として表れるからです。たとえば通勤メインでまず1つ欲しいなら1万円台でも十分実用になりますし、年に何度も長距離ツーリングへ行くなら5万円以上のモデルの快適性が効いてきます。注意点は、安価帯はフリーサイズ展開が多くフィット調整の幅が狭いこと。頭の形が標準から外れる人は、サイズ展開の細かい中〜高価格帯を選ぶほうが結果的に満足度が高くなります。
失敗パターン①:サイズを大きめにして頬がスカスカ
よくある失敗が、「きついと嫌だから」とワンサイズ上を買ってしまうケースです。Lサイズを選んだら頬(チークパッド)がスカスカで、高速で風切り音が増え、左右に首を振るとヘルメットがズレる——これは初めてフルフェイスを買う人が本当によくやる失敗です。原因は、フルフェイスはジェットやハーフより頬と額のホールドで安定させる構造だから。対策は、頭囲を実測してメーカーのサイズ表に正直に従い、迷ったらきつめを選ぶことです。SHOEI GLAMSTERのようにS〜XXLまで細かく展開するモデルなら合わせやすく、チークパッドの厚み交換に対応する製品なら微調整もできます。逆にフリーサイズ(57〜60cm未満)のRX-200Rは手軽な反面、頭が大きめ・小さめの人は合わせにくいので、頭囲が境界の人はサイズ展開のあるモデルを優先してください。

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帽体形状とアメリカンバイクのシルエットの相性
結論として、クルーザーには丸みのある帽体のヴィンテージ系がもっとも自然に決まります。理由は、アメリカンバイクは低く長いシルエットが特徴で、レーシーで尖った帽体だと前のめりな印象が浮いてしまうからです。BELL BULLITTやSHOEI GLAMSTERの丸い帽体は、ハーフキャップに近い見た目で車体に馴染みます。一方でSIMPSON OUTLAWはあえて武骨で個性的なマスクラインが持ち味なので、ワイルドに振りたいボバーやチョッパーに合います。使う場面としては、街中でのカフェミーティングやイベントで「そのヘルメットどこの?」と聞かれやすいのもこのあたりのモデルです。注意点は、帽体が大きく見えると頭でっかちに感じる場合があること。心配な人は帽体サイズが複数あるモデルや、コンパクト設計をうたうモデルを選ぶと小顔見えしやすくなります。
王道のヴィンテージ系2モデル|SHOEI GLAMSTERとBELL BULLITT

まずはアメリカンバイクに合わせる定番、ヴィンテージ系の2強を見ていきます。どちらも丸い帽体でクルーザー映えする一方、国産プレミアムのGLAMSTERとアメリカ生まれのBULLITTでは性格が違います。スペックを並べて比較してみましょう。
SHOEI GLAMSTER|国産プレミアムのヴィンテージ系
| 商品名 | GLAMSTER(グラムスター) |
| メーカー | SHOEI |
| 価格帯 | 53,900円〜(グラフィックは64,900円〜) |
| 重量 | S 1,216g/M 1,291g/L 1,308g(平均値) |
| 規格・サイズ | PSC・JIS/S〜XXL(06はECE22.06適合) |
| 特徴 | AIMシェル、薄型のクラシックフォルム、内装フル脱着 |
結論として、デザインと安全性を両立させたい人の本命がSHOEI GLAMSTERです。レトロな丸い帽体に、AIM製シェルとPSC・JIS規格(GLAMSTER 06はECE22.06にも適合)を備え、見た目だけのヴィンテージ系とは保護性能の土台が違います。重量はSサイズで約1,216g、Lサイズで約1,308gと、ヴィンテージ系としては軽い部類です。街乗りからツーリングまで幅広く使え、内装はフル脱着で洗えるので汗をかく季節も清潔に保てます。クラシックなSRやネオクラシックのクルーザーに合わせると見た目がよくまとまります。注意点は、薄型シェルゆえにベンチレーション量は最新スポーツモデルほど多くないこと。価格も基本カラーで5万円台後半からと安くはないので、予算と相談して選んでください。

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BELL BULLITT CRF|世界初のフルフェイスを継ぐアメリカン
| 商品名 | BULLITT CRF(ブリット) |
| メーカー | BELL |
| 価格帯 | 70,400円〜72,600円 |
| 重量 | 公式非公表 |
| 規格・サイズ | PSC・SG/S〜XL(55-62cm) |
| 特徴 | FRPシェル、マグネット式シールド、アジアンフォーム |
結論として、本場アメリカの空気感を一番まとえるのがBELL BULLITTです。1954年に世界初のフルフェイス型を生んだBELLが、当時のデザインを現代に再現したモデルで、丸い帽体と細身のシールドがクルーザーに抜群に似合います。日本仕様のCRFはPSC・SG規格を取得し、頭の形に合わせたアジアンフォームを採用しているため、海外モデルにありがちな「合わない」問題が軽減されています。シェルはFRP製で、マグネット式シールドはワンタッチで開閉できて操作性も良好です。ハーレーや大型クルーザーでカフェやイベントに乗りつける場面で映えます。注意点は、価格が7万円台と高めなこと、そしてクラシック設計ゆえに走行風の巻き込みや風切り音は最新モデルほど抑えられていない点です。スタイル最優先の人向けと言えます。
BELL BULLITTには公式CRF仕様のほかに、PSC/SGの付かない並行輸入品も流通しています。見た目はほぼ同じでも国内規格の有無が違うので、公道で安心して使いたいなら「CRF」「PSC・SG」の表記を必ず確認しましょう。
スポーティ&アグレッシブ系2モデル|SIMPSON OUTLAWとArai RAPIDE-NEO
次は、もう少し攻めた見た目や走りを求める人向けの2モデルです。武骨なマスクが印象的なSIMPSON OUTLAWと、レース由来の信頼性を持つArai RAPIDE-NEO。どちらも個性が強く、クルーザーをワイルドに見せたい人に刺さります。
SIMPSON OUTLAW|映画から生まれた武骨なマスク
| 商品名 | OUTLAW(アウトロー) |
| メーカー | SIMPSON |
| 価格帯 | 51,881円〜 |
| 重量 | 約1,250g(±50g) |
| 規格・サイズ | SG(全排気量)/57〜62cm |
| 特徴 | FRPシェル、フリーストップシールド、COOLMAX内装 |
結論として、ほかの人とかぶらない強烈な存在感が欲しいならSIMPSON OUTLAWです。アメリカ・SIMPSON社の武骨なマスクラインは映画にも登場した象徴的なデザインで、チョッパーやボバーのワイルドな世界観にぴたりとはまります。日本正規モデルはSG規格(全排気量対応)を取得し、FRP製シェルに約1,250g(±50g)と数字も実用的です。シールドは好きな角度で止められるフリーストップ機構、内装は吸汗速乾のCOOLMAXを採用し、見た目だけでなく使い勝手にも配慮されています。チークパッドが脱着できるのでフィット微調整も可能です。注意点は、独特の形状ゆえに帽体が大きめに見えやすいことと、視界の見え方に好みが分かれること。可能なら試着して、頬と視界の感覚を確かめてから選ぶと安心です。
Arai RAPIDE-NEO|安全性に妥協しないネオクラシック
| 商品名 | RAPIDE-NEO(ラパイド・ネオ) |
| メーカー | Arai |
| 価格帯 | 実勢48,000円台〜(定価約60,500円前後) |
| 重量 | 公式に明記なし(堅牢性重視でやや重め) |
| 規格・サイズ | SNELL・JIS/54〜62cm |
| 特徴 | 丸い帽体の表面処理、FCS内装、耳部内装の脱着でインカム対応 |
結論として、見た目のクラシックさと最高水準の安全性を両立したいならArai RAPIDE-NEOです。Araiが長年こだわる「なめらかな丸い帽体」を踏襲しつつ、3本スリットのレトロな意匠を加えたネオクラシックモデルで、SNELLとJISという厳しい規格をクリアしています。サイズ展開は54cmから62cmまで細かく、頭が小さめの人でも合わせやすいのが強みです。耳まわりの内装を外せばインカムのスピーカーも収まり、ロングツーリング派にも向きます。アメリカンバイクでも、クラシック寄りの車両に上品に合います。注意点は、保護性能を優先した設計ゆえに最新の軽量スポーツモデルほど軽くはないこと、そしてベンチレーションは控えめなこと。安全性を最優先する人にこそ価値があるヘルメットです。
Arai・SHOEIなどの上位モデルは、内装の厚みやチークパッドの交換で頭の形に合わせ込めます。購入時にサイズが微妙だと感じたら、自己判断で諦めず、取扱店でフィッティング調整を相談すると、別物のように快適になることがあります。
コスパ重視の2モデル|RIDEZ XXとリード工業 RX-200R
「まずは1つフルフェイスを試したい」「セカンドヘルメットが欲しい」という人に向くのが、1万円台で買えるコスパモデルです。安いからといって規格を満たしていないわけではなく、PSCやSGをきちんと取得した実用品もあります。2モデルを見ていきましょう。
RIDEZ XX|1万円台のネオクラシックフルフェイス
| 商品名 | XX(ダブルエックス) |
| メーカー | RIDEZ |
| 価格帯 | 約17,000円 |
| 重量 | 1,250g(±50g) |
| 規格・サイズ | SG(全排気量)/M(57-58)・L(59-60) |
| 特徴 | ダイヤモンドキルティング内装、ワンタッチバックル |
結論として、デザイン性とコスパのバランスを求める人にはRIDEZ XXがちょうどいい一台です。NEW&OLDを掛け合わせたネオクラシックなフォルムで、約17,000円という価格ながらSG規格(全排気量対応)を取得しています。重量は1,250g(±50g)とこの価格帯では標準的で、ダイヤモンドキルティングの内装が見た目の質感を引き上げています。シールドはクリア標準で、スモークやミラーなどオプションが用意されているので、好みでカスタムできます。街乗りやちょい乗りのメインヘルメットとしても、雰囲気重視のセカンドヘルメットとしても使いやすい一台です。注意点は、サイズがMとLの2展開で細かなフィット調整は難しいこと。頭囲が境界の人や、長時間の高速巡航で静粛性を重視する人は、上位モデルと比べてから決めると後悔が少なくなります。

「クラシックバイクに乗っているけど、ヘルメットだけ現代的で浮いている気がする」「レトロなフルフェイスが欲しいけど、安全性が心配で選べない」──そんな悩みを抱えて…
リード工業 RX-200R|8,980円から狙える復刻ビンテージ
| 商品名 | RX-200R |
| メーカー | リード工業(LEAD) |
| 価格帯 | 8,980円〜 |
| 重量 | 約1,400g |
| 規格・サイズ | PSC・SG(全排気量)/フリー(57〜60cm未満) |
| 特徴 | 1980年代RX-200の復刻、開閉式ポリカシールド |
結論として、とにかく安く規格付きのフルフェイスを手に入れたいならリード工業 RX-200Rが筆頭候補です。1980年代のバイクブームを象徴したRX-200を忠実に復刻したビンテージモデルで、最安8,980円ながらPSC・SG規格(全排気量対応)をきちんと取得しています。重量は約1,400gとやや重めですが、立体成形のポリカーボネートシールドや、あご紐のDリング+ワンタッチバックルなど、基本装備は実用十分です。旧車風のSRやレトロなクルーザーに合わせると雰囲気がよく出ますし、まずフルフェイスがどんなものか試したい入門用にも向きます。注意点は、フリーサイズ(57〜60cm未満)の1サイズ展開なので頭の大きい人は対応外になること、そして上位モデルに比べると内装の質や静粛性は価格なりという点です。割り切って使えば、コスパは抜群です。
通販で極端に安い海外風フルフェイスの中には、PSC・SGが付かず「装飾用」「ファッション用」として売られているものがあります。見た目が同じでも国内の安全基準を満たしておらず、公道での使用は推奨できません。購入前に必ず商品ページのPSC/SG表記を確認してください。
フルフェイスを快適に使うシーン別の活用法
同じフルフェイスでも、使うシーンによって「効いてくる性能」は変わります。アメリカンバイクの乗り方に合わせて、街乗り・ツーリング・通勤通学・高速の4シーンで、何を重視すべきかを整理しておきましょう。
街乗り・近所のカフェミーティングで使うなら
結論として、街乗り中心ならデザイン性と被りやすさ(着脱のしやすさ)を優先して問題ありません。信号待ちが多く速度も控えめなので、走行風や静粛性より「見た目」と「軽さの体感」が満足度を左右します。理由は、低速ではフルフェイスの空力的メリットが出にくく、むしろ車体との見た目の調和が日々の所有感に直結するからです。RIDEZ XXやBELL BULLITTのようなヴィンテージ系は、カフェに乗りつけたときの絵になり方が魅力です。注意点は、夏場の街乗りは渋滞で熱がこもりやすいこと。ベンチレーションのあるモデルか、インナーキャップで汗対策をしておくと快適です。被る頻度が高い街乗りこそ、着脱がスムーズなワンタッチバックル付きモデルが地味に効いてきます。
ロングツーリング・高速道路で使うなら
結論として、長距離と高速を多く走るなら静粛性・軽さ・ベンチレーションを優先します。時速80〜100kmで巡航すると、ジェットやハーフでは風と騒音で1時間も走れば疲労がたまりますが、フルフェイスならその消耗を大きく減らせます。理由は、顎まで覆う構造が走行風と虫の直撃を防ぐからです。この用途ではArai RAPIDE-NEOやSHOEI GLAMSTERのような上位モデルの内装・遮音性能が効いてきます。アメリカンバイクは姿勢が楽な分、長時間でも首が疲れにくいので、フルフェイスとの相性は良好です。注意点は、ヴィンテージ系は丸い帽体ゆえに高速での風切り音が出やすいモデルもあること。高速メインなら、購入前にレビューで静粛性の評価を確認しておくと安心です。
インカムを付けたいなら、耳まわりの内装(イヤーパッド)が外せるモデルがおすすめです。Arai RAPIDE-NEOやBELL BULLITTはスピーカーを収めるスペースを確保しやすく、装着後の圧迫感が出にくいです。クラシックな帽体はスピーカー位置の自由度が低いこともあるので、購入前にスピーカーポケットの有無を確認しましょう。
夏の暑さ・通勤通学で毎日使うなら
結論として、毎日乗る通勤通学や夏場は、ベンチレーションと内装の洗いやすさを重視します。フルフェイスは保護性能が高い反面、夏は熱がこもりやすいのが弱点だからです。SHOEI GLAMSTERのように内装をフル脱着して洗えるモデルなら、汗をかく季節も清潔に保てます。通学・通勤では着脱の回数が多いので、軽さとバックルの扱いやすさも効いてきます。具体的には、夏はインナーキャップを併用して汗を吸わせ、帰宅後に内装を乾かす習慣をつけると臭いも防げます。注意点は、安価帯はベンチレーション量が少ないモデルもあること。毎日炎天下を走るなら、通気口の数や位置を事前にチェックしておくと、夏の不快感をかなり減らせます。
アメリカンバイク乗りがフルフェイス選びで迷うQ&A
最後に、アメリカンバイク乗りからよく出る疑問をQ&A形式でまとめます。購入前のモヤモヤをここで解消しておきましょう。
ジェットやハーフから乗り換えても違和感はない?
結局どのモデルを選べばいい?タイプ別の答え
結論として、迷ったら「予算」と「重視点」で決めるのが近道です。安全性と見た目を両立したいならSHOEI GLAMSTER、本場のスタイルを最優先するならBELL BULLITT、個性を出したいならSIMPSON OUTLAW、安全規格を最重視するならArai RAPIDE-NEOが向きます。コスパ重視ならRIDEZ XX、とにかく安く規格付きを狙うならリード工業 RX-200Rが筆頭です。理由は、各モデルが価格帯ごとに明確な強みを持っているからです。たとえば年に数回のロングツーリングがメインなら上位モデルの快適性が、街乗り中心なら手頃なモデルの気軽さが効いてきます。注意点は、どれを選んでもサイズ合わせが最優先だということ。スペックが良くても頭に合わなければ快適さは半減するので、最後は頭囲と帽体形状の相性で決めてください。
メガネをかけたままフルフェイスは被れる?
結論として、メガネ対応をうたうモデルや、内装が脱着できるモデルを選べば被れます。フルフェイスはチークパッドが頬を強くホールドするため、メガネのツルが当たって痛くなることがあるからです。対策としては、メガネスリット(テンプル用の溝)があるモデルや、チークパッドの厚みを調整できる上位モデルを選ぶのが有効です。SHOEIやAraiの上位モデルはパッド交換に対応しているため、メガネとの相性を追い込めます。具体的には、購入時にメガネを持参して試着し、ツルの当たり具合を確認するのが確実です。注意点は、安価帯はパッド交換に非対応のことが多いこと。普段からメガネが手放せない人は、調整の効くモデルを優先すると失敗しにくくなります。
まとめ|アメリカンバイクに似合うフルフェイスは3タイプから選ぶ
アメリカンバイクに合わせるフルフェイスは、「ヴィンテージ系・スポーティ系・コスパ系」の3タイプから、重量・安全規格・価格の3軸で選べば失敗しません。クルーザーの低く長いシルエットには、丸い帽体のヴィンテージ系がもっとも自然に決まります。安全性を裏付けるPSC・SG(国産はJIS・SNELLも)の表記を確認し、頭囲を実測してサイズを合わせることが、満足度を左右する最大のポイントです。価格だけで選ばず、使うシーンと頭の形に合うかどうかで判断してください。
今回紹介した6モデルの要点を整理します。
- SHOEI GLAMSTER:53,900円〜。PSC・JISでデザインと安全性を両立する本命。重量も軽め
- BELL BULLITT CRF:70,400円〜。本場アメリカの空気感。PSC・SG取得でアジアンフォーム採用
- SIMPSON OUTLAW:51,881円〜。武骨なマスクで個性最優先。SG・約1,250g
- Arai RAPIDE-NEO:実勢48,000円台〜。SNELL・JISで安全性最重視のネオクラシック
- RIDEZ XX:約17,000円。SG取得でコスパ良好なネオクラシック
- リード工業 RX-200R:8,980円〜。PSC・SGの復刻ビンテージで入門に最適
最初の一歩は、自分の頭囲をメジャーで測ることです。実測値が分かれば、各モデルのサイズ表と照らし合わせて候補がぐっと絞れます。そのうえで、予算と重視点(デザイン・安全性・コスパ)を決めれば、あなたのアメリカンバイクに似合う一台が見えてきます。気になるモデルは、可能なら一度試着して、頬のホールドと視界を確かめてから選んでください。なお、価格やカラー展開は変動するため、最新情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。
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