「フルフェイスは安全そうだけど、女性が被るとヘルメットだけ大きく見えそう」「Mサイズを買ったらブカブカで、走ると首をふられる」——バイク女子のあいだで、フルフェイスのサイズと重さの悩みは定番です。ジェットやハーフより守ってくれるのは分かっていても、頭囲が小さいと選択肢が一気に減るように感じてしまいます。
結論からお伝えすると、いまは頭囲54cm台から選べる小帽体モデルや、1,300g前後の軽量カーボン、サングラス代わりになるインナーバイザー付きが各メーカーから出そろっています。サイズと重量、そして髪型やメイクとの相性さえ押さえれば、女性でも快適に被れるフルフェイスはちゃんと見つかります。
この記事では、頭囲の合わせ方・重量の見極め方・価格帯ごとの選び方を整理したうえで、国内外メーカーのおすすめフルフェイス6モデルをスペックで比較します。失敗しやすいポイントとその対策、シーン別の使い分けまでまとめたので、最初の1個選びの地図として使ってください。
・女性がフルフェイス選びでつまずきやすい落とし穴と対策
・頭囲54cm台でも浮かないサイズとフィットの合わせ方
・重量1,250〜1,700gの体感差と軽量モデルの基準
・国内外メーカーのおすすめフルフェイス6モデルのスペック比較
女性のフルフェイスヘルメット選びでつまずく3つの落とし穴

フルフェイスは構造上、ジェットやハーフより重く帽体も大きくなりがちです。とくに頭囲が小さい女性は、サイズ・重さ・見た目のバランスでつまずきやすくなります。まずは買う前に知っておきたい3つの落とし穴を、原因と対策のセットで見ていきます。
店頭で試さず通販で買い、ブカブカだった失敗
女性のフルフェイス選びで多いのが、サイズを実測せずに通販で買って頬がスカスカだった、という失敗です。原因は、メーカーごとに頭囲の表記が同じでも内装の厚みや帽体形状が違うこと。たとえばOGK KABUTOのKAMUI-3はXSが54〜55cm、SがS55〜56cmと1cm刻みで、Arai ASTRO-GXは54から始まるなど、刻み方もまちまちです。対策はシンプルで、メジャーで眉上から後頭部の一番出た部分を通して頭囲を測り、必ず実寸でサイズ表と照合すること。通勤やツーリングで毎日使うなら、最初の1個は店頭で5分以上被って頬とおでこの圧を確かめてから選ぶと、ブカブカや締めすぎの失敗を避けられます。
「軽い」だけで選んで機能が足りなかった失敗
軽さを最優先して1万円台のモデルを選んだら、インナーバイザーがなく真夏のツーリングでまぶしさに苦労した、というケースもあります。重量は確かに大事ですが、軽量モデルでも装備は機能差が大きいのが理由です。ASTONE GT-1000Fカーボンは1,250g±50g(バイザー除く)と軽いうえにインナーバイザーを備えますが、同じ価格帯でも未搭載のモデルは少なくありません。街乗り中心なら割り切れますが、高速やロングツーリングを走るなら、軽さに加えてインナーバイザーやベンチレーションの有無まで確認しておくと後悔が減ります。重量の数字だけで決めないことがポイントです。
髪型・メイクとの相性を考えず後悔した失敗
結論として、ロングヘアやメイクとの相性は被る前に想定しておくべきポイントです。フルフェイスは内装が頬と額に密着するため、長い髪はまとめ方を、メイクは内装への色移りを考える必要があります。対策は、内装を取り外して洗えるモデルを選ぶこと。AEROBLADE-6はCOOLMAX生地の内装をすべて外して丸洗いでき、皮脂やファンデーションの汚れをリセットできます。髪はうなじで低めにまとめるか、ヘルメット用のインナーキャップを使うと収まりが良くなります。通勤や通学で毎日被るほど、洗える内装のありがたみは効いてきます。見た目だけでなくお手入れのしやすさも基準に入れましょう。
「ワンサイズ上げれば締め付けが減ってラク」という選び方はおすすめしません。走行中にヘルメットが動くと風切り音が増え、視界もブレやすくなります。頬がしっかり支えられ、あご紐を締めた状態で前後にずれない範囲で、できるだけジャストサイズを選ぶのが安全です。
頭囲54cm台でも浮かない|サイズとフィットの合わせ方
女性のフルフェイス選びは、サイズ選びが9割と言っても言い過ぎではありません。頭囲が小さくても、小帽体設計のモデルや細かいサイズ刻みを選べば、頭でっかちに見えずぴったり収まります。ここでは実寸の測り方から、合わない時の微調整まで具体的に解説します。
まず頭囲を正しく測る|眉上1cmが基準
サイズ選びの第一歩は、頭囲を正しく測ることです。理由は、髪のボリュームや測る位置で1〜2cmは簡単に変わるから。メジャーを眉の上およそ1cm、耳の少し上、後頭部の一番出っ張った部分を通して水平に1周させ、強く締めずに数値を読みます。たとえば実寸が54.5cmなら、OGK KABUTO AEROBLADE-6やKAMUI-3のXS(54〜55cm)が候補になります。注意点として、ロングヘアの人は測るときに髪を下ろした状態と、実際に被るときのまとめた状態で頭囲が変わります。被るときの髪型に近い状態で測ると、実使用に近いサイズが選べます。
小帽体モデルなら頭でっかちに見えにくい
結論から言うと、帽体を複数サイズに分けて作る小帽体設計のモデルは、女性でも頭でっかちに見えにくいです。理由は、小さい頭囲に大きな帽体を載せないよう、サイズごとに外装を最適化しているから。AEROBLADE-6は帽体を4サイズに分割し、KAMUI-3も2シェル5サイズ構成で、XSやSでは外装そのものがコンパクトになります。鏡の前で被ったとき、肩幅とのバランスが取れて小顔に見えるのはこのタイプです。デメリットは、同じシリーズでもサイズによって帽体が変わるため、試着したサイズと違うサイズを通販で買うと印象がズレること。気になるサイズは現物で確認するのが確実です。
サイズが合わない時はパッドで微調整できる
サイズ表の境目で迷ったら、内装パッドでの微調整が前提だと考えてください。多くのフルフェイスは頬パッドやインナーが交換・追加でき、厚みを変えてフィット感を詰められるからです。たとえば頬だけ緩いなら厚めのチークパッドに替える、額が当たるなら薄いインナーにするといった調整が可能です。使う場面としては、SとMの中間の頭囲で「Sはきつい、Mは緩い」というときに効きます。注意点は、純正の交換パッドは別売りで数千円かかること、そして緩い側を選んでスポンジを足す方向が基本で、きつい側を削るのは安全マージンを減らすため避けたほうが無難です。迷ったら販売店で相談しましょう。

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安全規格は必ず確認してください。国内モデルはJIS規格やSGマーク、輸入モデルはPSCマークの有無が目安になります。SGマークやPSCマークの意味は製品安全協会の公式サイトで確認できます。ノーブランドの極端に安いフルフェイスは、これらの表示がないものもあるため注意しましょう。
重さ1,250〜1,700gの体感差|軽量モデルの見極め方

フルフェイスの重量は、軽いもので1,250g前後、装備の多いツーリングモデルで1,700g前後と、その差は400g以上にもなります。たかが数百グラムと侮れないのがヘルメットの重さです。ここでは軽量モデルの基準と、軽さと装備のバランスの取り方を整理します。
軽量フルフェイスの目安は1,500g以下
女性が長時間でも快適に被れる軽量フルフェイスの目安は、1,500g以下です。理由は、信号待ちで止まっているときや下を向く作業で、頭の重さをそのまま支える時間が積み重なるから。たとえばArai ASTRO-GXはMサイズで1,546gと標準的、WINS A-FORCE RSは1,380g±50g、ASTONE GT-1000Fカーボンは1,250g±50g(バイザー除く)と、カーボン系は軽さで一歩リードします。使う場面としては、片道1時間以上のツーリングや、渋滞の多い街乗りで差が出ます。注意点は、軽量モデルは帽体が薄く作られている場合があり、静粛性や通気性とトレードオフになることもあるため、重量だけでなく総合バランスで選ぶことです。
カーボン素材は軽いが価格と相談
軽さを最優先するならカーボン素材が有力ですが、価格との相談になります。カーボンはFRPより軽く強度を出しやすい一方、素材と成形コストが高いのが理由です。ASTONE GT-1000Fカーボンは東レ製カーボンを使いながら24,800円(限定)〜29,880円とFRP並みの価格を実現した例外的な存在で、WINS A-FORCE RSはドライカーボンで48,400円(税込)と、軽さに見合った価格設定です。街乗り中心で軽さを試したい人にはASTONE、長く愛用するつもりならWINSのように、予算と使用頻度で選び分けられます。デメリットは、カーボンは樹脂より傷が目立ちやすく、取り扱いに気を使う点です。
装備が増えると重くなるトレードオフを知る
結論として、インナーバイザーやベンチレーションなど装備が充実するほど、重量は増える傾向があります。可動パーツや内部機構が増えれば、その分の重さが乗るからです。たとえばSHOEI GT-Air3は開閉式インナーサンシェードを備えたツーリングモデルで、重量は公称約1,700g(Mサイズ)と、軽量カーボン勢より300g以上重くなります。その代わり、サングラスを持ち歩かなくてもまぶしさに対応でき、静粛性も高めです。高速道路や長距離が多いなら装備重視、街乗り中心なら軽さ重視と、走り方に合わせて重さと機能のどちらを取るかを決めるのが、後悔しない選び方です。
| モデル | 重量 | 価格(税込) | 最小サイズ | インナーバイザー |
|---|---|---|---|---|
| ASTONE GT-1000Fカーボン | 1,250g±50g | 24,800〜29,880円 | S(56-57cm)※色による | あり |
| WINS A-FORCE RS | 1,380g±50g | 48,400円 | M-slim | あり |
| Arai ASTRO-GX | 1,546g(M) | 52,800円〜 | 54cm | なし |
| SHOEI GT-Air 3 | 約1,700g(M) | 68,200円〜 | S | あり |
| OGK KABUTO AEROBLADE-6 | 公称非公表 | 45,100円 | XS(54-55cm) | なし |
| OGK KABUTO KAMUI-3 | 公称非公表 | 41,800円 | XS(54-55cm) | あり |
※価格は2026年6月時点の希望小売価格または実勢価格。重量は各メーカー公表値(バイク乗りのミーティング調べ)。AEROBLADE-6とKAMUI-3は公式に重量非公表のため記載していません。

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女性向けフルフェイスヘルメットおすすめ6選①〜③|国産スタンダード
ここからは具体的なおすすめモデルを紹介します。まずは試着できる店舗が多く、サポートも安心な国内3社のスタンダードモデルから。頭囲が小さくても合わせやすく、最初の1個に向いた3モデルです。
①OGK KABUTO AEROBLADE-6|XS対応の軽量バランス型
最初の1個に幅広くおすすめできるのが、OGK KABUTO AEROBLADE-6です。帽体を4サイズに分けてコンパクトさを追求し、XS(54〜55cm)からXXL(63〜64cm)まで6サイズと、頭囲の小さい女性も選びやすいのが理由です。内装には肌触りの良いCOOLMAX生地を一部に使い、すべて取り外して丸洗いできるため、メイク汚れや汗をリセットできます。標準シールドのDAF-1はUV・IRカットで、街乗りからツーリングまで幅広く対応します。注意点は重量が公式非公表のため、軽さを重視するなら店頭で持ち比べて確認したいところ。価格は希望小売45,100円(税込)で、詳細はOGK KABUTO公式サイトで確認できます。
| 商品名 | AEROBLADE-6(エアロブレード・6) |
| メーカー | OGK KABUTO |
| 価格 | 希望小売45,100円(税込)/実勢31,570円〜 |
| 規格・サイズ | JIS規格/XS(54-55cm)〜XXL(63-64cm)の6サイズ |
| 特徴 | 4サイズ分割帽体・COOLMAX内装丸洗い可・UV&IRカットシールド |
②OGK KABUTO KAMUI-3|インナーサンシェード付きで4万円台
まぶしさ対策と価格のバランスで選ぶなら、KAMUI-3が候補です。希望小売41,800円(税込)ながら、サングラス代わりになるインナーサンシェード(CF-3インナーシールド)を標準装備しているのが理由です。サイズはXS(54〜55cm)からXL(61〜62cm)の5サイズで、2シェル構成により小さいサイズはコンパクトに仕上がります。標準シールドのCF-1Wは帝人製でUV・IRをカットし、夏場のツーリングでも目が疲れにくい仕様です。通勤やツーリングで日差しの強い時間帯に走る人に向きます。注意点は、インナーサンシェード搭載分やや内部機構があるため、最軽量クラスではないこと。詳細はOGK KABUTO公式サイトで確認しましょう。
| 商品名 | KAMUI-3(カムイ・3) |
| メーカー | OGK KABUTO |
| 価格 | 希望小売41,800円(税込)/実勢30,240円〜 |
| 規格・サイズ | JIS規格/XS(54-55cm)〜XL(61-62cm)の5サイズ |
| 特徴 | インナーサンシェード標準装備・帝人製UV&IRカットシールド・2シェル5サイズ |
③Arai ASTRO-GX|被り心地と安全性を重視する人へ
かぶり心地と安全性をじっくり追求したい人には、Arai ASTRO-GXがおすすめです。54cmの小さいサイズから展開し、FCS内装は頬まわりのフィットを調整しやすく、頭の形に合わせ込みやすいのが理由です。重量はMサイズで1,546gと標準的ながら、Arai独自の滑らかな帽体形状とベンチレーションで、長距離でも快適性を保ちます。ツーリングを本格的に楽しみたい人や、安全性に妥協したくない人に向く1個です。注意点は、実勢52,800円〜と価格帯が上がること、そしてインナーバイザーは非搭載なのでサングラスは別途用意が必要なこと。詳細はArai公式サイトで確認できます。
| 商品名 | ASTRO-GX(アストロGX) |
| メーカー | Arai |
| 価格 | 実勢52,800円〜73,700円(カラーによる) |
| 重量・サイズ | 1,546g(M)/54・55-56・57-58・59-60・61-62cm |
| 特徴 | PB-cLc2帽体・VAS-Vシールド・FCS内装で調整しやすい |
おすすめ④〜⑥|カーボン・インナーバイザー搭載の多機能モデル
続いては、軽さや装備で個性が際立つ3モデルです。サングラス要らずのインナーバイザーや、カーボンならではの軽さなど、走り方に合わせて選びたい人にフィットします。価格帯も3万円台から7万円台まで幅広く揃います。
④SHOEI GT-Air 3|ツーリング装備が充実した上級モデル
高速道路やロングツーリングが多いなら、SHOEI GT-Air 3が有力です。開閉式インナーサンシェードを左側スイッチで操作でき、トンネルの出入りや西日の中でも手早く対応できるのが理由です。サイズはSからXXLまでで、静粛性や快適装備を重視したツーリング設計になっています。週末に高速を使って遠出する人や、装備の充実を最優先する人に向きます。注意点は、公称約1,700g(Mサイズ)と本記事の中では重めで、頭囲が小さい人ほど重さを感じやすいこと。価格も希望小売68,200円(税込)〜と上級クラスです。詳細はSHOEI公式サイトで確認しましょう。
| 商品名 | GT-Air 3 |
| メーカー | SHOEI |
| 価格 | 希望小売68,200円(税込)〜(機能カラーは74,800〜88,000円) |
| 重量・サイズ | 約1,700g(M)/S〜XXL |
| 特徴 | 開閉式インナーサンシェード・高い静粛性・ツーリング向け装備 |
⑤ASTONE GT-1000Fカーボン|3万円台で買える東レカーボン
軽さを最優先しつつ予算を抑えたいなら、ASTONE GT-1000Fカーボンが面白い選択肢です。東レ製カーボンを使いながら24,800円(限定)〜29,880円(税込)と、FRP並みの価格を実現しているのが理由です。重量は1,250g±50g(バイザー除く)と本記事で最軽量クラスで、インナーバイザーも標準装備します。街乗りで軽さを体感したい人や、カーボンを手頃に試したい人に向きます。注意点は、AC12など一部カラーはM〜XL(57〜60cm)展開で、頭囲の小さい人はS(56〜57cm)のあるカラーを選ぶ必要があること。PSC・SGマーク適合で全排気量に対応します。詳細はASTONE公式サイトで確認できます。
| 商品名 | GT-1000F カーボン |
| メーカー | ASTONE |
| 価格 | 24,800円(限定)〜29,880円(税込) |
| 重量・サイズ | 1,250g±50g(バイザー除く)/M〜XL、カラーによりSあり |
| 特徴 | 東レ製カーボン・インナーバイザー標準・PSC/SG適合 |
⑥WINS A-FORCE RS|ドライカーボンの軽量ダブルバイザー
カーボンの軽さと装備を両立したいなら、WINS A-FORCE RSが候補に挙がります。ドライカーボンシェルで1,380g±50g(インナーバイザー込み)と軽量ながら、サイドレバーで素早く出し入れできるダブルバイザーを備えるのが理由です。希望小売48,400円(税込)と、カーボン×インナーバイザーの組み合わせとしては手の届く価格帯です。標準のサイズ展開はM-slim・M・L・XLで、細めの頭に合わせやすいM-slimが用意されているのもポイント。type-Cなどの派生モデルにはより小さいサイズ展開もあります。SGマーク適合で、通勤からツーリングまで幅広く使えます。注意点はカーボン特有の傷の目立ちやすさ。詳細はウインズジャパン公式サイトで確認しましょう。
| 商品名 | A-FORCE RS |
| メーカー | WINS(ウインズジャパン) |
| 価格 | 希望小売48,400円(税込・税抜44,000円) |
| 重量・サイズ | 1,380g±50g/M-slim・M・L・XL(派生モデルに小サイズあり) |
| 特徴 | ドライカーボンシェル・ダブルバイザー・SGマーク適合 |
インナーサンシェード・髪型・メイク|女性ならではの便利機能
フルフェイス選びでは、スペック表に出てこない使い勝手こそ満足度を左右します。とくに女性の場合、サングラス代わりの機能や、髪・メイクとの付き合い方が日々の快適さに直結します。意外と見落としがちなポイントを整理します。
インナーサンシェードは想像以上に便利
実は、女性ライダーが後から「付けておけばよかった」と感じやすいのが、インナーサンシェードです。理由は、サングラスをかけ替える手間がなく、メイク崩れやレンズの置き場所に悩まないから。KAMUI-3やGT-Air3、ASTONE GT-1000F、WINS A-FORCE RSはこの機構を備え、レバーひとつで日差しに対応できます。通勤で朝夕の逆光を走る人や、トンネルの多い山道を走る人ほど恩恵が大きい装備です。注意点は、インナーサンシェード搭載モデルは未搭載モデルより数百グラム重くなる傾向があること。軽さとまぶしさ対策のどちらを優先するかで、選ぶモデルが変わってきます。
ロングヘアはまとめ方とインナーキャップで快適に
ロングヘアの人は、髪のまとめ方を工夫するだけで被り心地が大きく変わります。理由は、高い位置でまとめると後頭部の内装に当たって浮きやすく、フィットが崩れるから。対策として、うなじ近くで低めにまとめるか、薄手のインナーキャップで髪を包むと収まりが良くなります。AEROBLADE-6のように内装を丸洗いできるモデルなら、髪の整髪料が内装に付いても洗ってリセットできます。通勤・通学で毎日被る人ほど、この一手間が効きます。注意点は、ボリュームのある髪型のまま無理に被るとサイズ感がずれること。試着時はできるだけ実際の髪型に近づけて確認しましょう。
内装を洗えるモデルでメイク汚れをリセット
メイクをして被る人には、内装を取り外して洗えるモデルを強くおすすめします。理由は、頬の内装にファンデーションや皮脂が移り、放置するとにおいや黒ずみの原因になるから。AEROBLADE-6やKAMUI-3、ASTRO-GXなどは頬パッドやインナーを外して洗える構造で、清潔さを保てます。夏場に汗をかきやすい通勤ライダーや、毎日被る人ほど、洗えることのメリットは大きくなります。注意点は、洗うときは中性洗剤を使い、陰干しでしっかり乾かすこと。直射日光やドライヤーの熱は素材を傷めることがあります。清潔な内装は、フィット感の維持にもつながります。
インカムを付けたい人は、購入前にスピーカーホールの有無をチェックしておくと快適です。多くのツーリングモデルは耳まわりに収納スペースがあり、内装を外してスピーカーを仕込めます。ヘアスタイルやイヤリングと干渉しないか、試着時に一緒に確認しておくと安心です。

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シーン別の使い分け|街乗り・ツーリング・通勤・高速
同じフルフェイスでも、どんな場面で使うかによって最適な1個は変わります。ここでは街乗り・ツーリング・通勤通学・高速道路の4シーンに分けて、重視すべきポイントとおすすめの方向性を整理します。自分の走り方に当てはめてみてください。
街乗り中心なら軽さと取り回しを優先
街乗りが中心なら、軽さと取り回しのしやすさを最優先しましょう。信号待ちや低速走行が多く、頭の重さをじかに感じる時間が長いからです。ASTONE GT-1000Fカーボン(1,250g±50g)やWINS A-FORCE RS(1,380g±50g)のような軽量モデルなら、首まわりの負担を抑えて快適に走れます。買い物やちょっとした移動が多い人に向きます。注意点は、軽量重視のモデルは静粛性が控えめな場合があること。街中の低速域では気になりにくいので、街乗りメインなら割り切れる範囲です。価格も抑えやすく、最初の1個として選びやすい方向性です。
ツーリングは快適装備と疲れにくさで選ぶ
週末のツーリングが楽しみなら、快適装備と長時間の疲れにくさで選ぶのが正解です。長距離では、まぶしさ・風切り音・蒸れといった小さなストレスが積み重なるからです。インナーサンシェードを備えるGT-Air3やKAMUI-3なら、日差しの変化に手早く対応でき、休憩のたびにサングラスを出し入れする手間も省けます。一日300km級の遠出を楽しむ人に向きます。注意点は、装備が充実するほど重量が増える傾向があること。頭囲が小さい人は、装備と軽さのバランスを店頭で被り比べて決めると失敗しません。ベンチレーション性能もあわせて確認しましょう。
通勤・通学は静粛性と耐久性を重視
毎日の通勤・通学で使うなら、静粛性と内装の耐久性を重視してください。使用頻度が高いぶん、風切り音の疲れや内装のへたりが効いてくるからです。内装を丸洗いできるAEROBLADE-6やKAMUI-3なら、汗やメイク汚れをこまめにリセットでき、清潔さとフィットを長く保てます。毎日往復で乗る人や、雨の日も走る人に向きます。注意点は、毎日使うほど内装の消耗が早いこと。交換用内装が手に入りやすい国内メーカーのモデルを選んでおくと、長く使い続けられます。耐久性とメンテナンス性は、毎日乗る人ほど効いてくるポイントです。
高速道路を走るなら静粛性と安定性を最優先
高速道路を多く走るなら、静粛性と高速での安定性を最優先しましょう。速度が上がると風切り音と風圧が一気に増え、長時間では疲労につながるからです。ツーリング設計のGT-Air3や、Araiのしっかりした帽体形状を持つASTRO-GXは、高速域での被り心地に定評があります。高速で遠方まで出かける人に向く方向性です。注意点は、軽量だけを狙ったモデルは高速で風切り音が増える場合があること。高速主体なら、重量より静粛性と安定性を優先したほうが、結果的に快適に走れます。シールドの密閉性やベンチレーションの調整幅もあわせて確認しておきましょう。
まとめ|サイズと重さを押さえれば女性のフルフェイス選びは難しくない
女性のフルフェイスヘルメット選びは、頭囲に合った小帽体モデルを選び、重量と装備のバランスを取れば、難しいものではありません。いまは頭囲54cm台から選べるXSサイズや、1,250g前後の軽量カーボン、サングラス要らずのインナーサンシェード付きまで、選択肢が豊富にそろっています。大切なのは、流行や見た目だけでなく、自分の頭囲・走り方・使う頻度に合わせて選ぶことです。最後に、この記事の要点を整理しておきます。
- 頭囲は眉上1cmを通して実測し、メーカーのサイズ表と必ず照合する
- 頭囲が小さいなら、帽体を分割した小帽体モデル(AEROBLADE-6・KAMUI-3など)が頭でっかちに見えにくい
- 軽量フルフェイスの目安は1,500g以下。カーボンモデルは1,250〜1,380gと軽い
- まぶしさ対策にはインナーサンシェード付き(KAMUI-3・GT-Air3・ASTONE・WINS)が便利
- ロングヘアは低めにまとめ、メイクをするなら内装を洗えるモデルを選ぶ
- 街乗りは軽さ、ツーリング・高速は快適装備と静粛性、通勤は耐久性で選び分ける
- 安全規格(JIS・SG・PSC)の表示があるモデルから選ぶ
最初の一歩は、自分の頭囲をメジャーで測ってみることです。実寸が分かれば、候補は一気に絞り込めます。そのうえで、気になったモデルを取り扱う店舗で試着し、頬とおでこの圧、視界、重さの体感を確かめてみてください。サイズと重さという土台さえ押さえれば、毎日のバイクライフを支えてくれる、自分にぴったりのフルフェイスがきっと見つかります。なお、価格やサイズ展開は変わることがあるため、購入前に各メーカーの公式サイトで最新情報をご確認ください。
参考:OGK KABUTO公式/SHOEI公式/Arai公式/WINS公式
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