「フルフェイスは安全だけど、どうしても無骨で野暮ったく見える」——そう感じてジェットやハーフキャップに流れてしまうライダーは少なくありません。けれど近年は、クラシックバイクやネオクラに合わせやすい“おしゃれなフルフェイス”が一気に増えました。帽体を小さく見せる設計、単色の上質なマット塗装、1970年代のレースを再現したヘリテイジデザインなど、安全性を落とさずに見た目で選べる時代になっています。
結論から言うと、おしゃれさと安全性は両立できます。ポイントは「帽体サイズ」「重量」「安全規格」「自分のバイクとの相性」の4つを押さえること。見た目だけで選ぶとサイズが合わず風切り音やフィット不良に悩まされ、スペックだけで選ぶと結局かぶらなくなる——この両極を避ける選び方を知っておけば失敗しません。
この記事では、SHOEIやArai、Bell、AGVといった人気ブランドのおしゃれなフルフェイスヘルメット7モデルを、実際の価格・重量・規格で比較します。プレミアム機から3万円台のコスパモデルまで、週末のツーリング仲間に「これ良かったよ」と教える感覚で、メリットもデメリットも正直にまとめました。
・おしゃれなフルフェイスが選ばれる理由と最新トレンド
・見た目と安全性を両立させる「4つのチェック軸」
・人気7モデルの価格・重量・規格を一覧で比較
・街乗り/ツーリング/通勤/高速のシーン別の選び方
\安心感が高いフルフェイスヘルメット/
ポチップ
おしゃれなフルフェイスヘルメットが今支持される3つの背景

かつて「フルフェイス=レーシーで派手」というイメージが強かったヘルメット市場は、ここ数年で大きく変わりました。SR400やXSRのようなクラシック・ネオクラに似合う、落ち着いたデザインのフルフェイスが主役になりつつあります。まずはその背景を整理しておきましょう。
ネオクラブームでデザインの選択肢が一気に広がった
結論として、おしゃれなフルフェイスが増えた最大の理由はネオクラシックバイクの人気です。ヤマハXSRシリーズやカワサキZ650RSなど、丸目・タンク・空冷風デザインの車両が増えたことで、それに合うレトロモダンなヘルメット需要が拡大しました。SHOEIのGlamster(グラムスター)やAraiのRAPIDE-NEO(ラパイドネオ)は、この流れの中で生まれた代表格です。街乗りやカフェ巡りで「バイクとヘルメットの世界観をそろえたい」というライダーに刺さっています。ただし人気色は欠品しやすく、サイズ・カラーの在庫確認は早めに動くのが鉄則です。
帽体を小さく見せる設計で「頭でっかち」を回避できる
おしゃれに見えるかどうかは、帽体(シェル)の大きさで決まると言っても過言ではありません。各社とも複数の帽体サイズを用意し、頭囲に合わせて最小の帽体を選べる設計が主流になりました。たとえばOGK KABUTOのSHUMA(シューマ)は2帽体5サイズ構成で、Sサイズの人が大きな帽体をかぶる“頭でっかち”を防いでいます。シルエットがコンパクトだと、ボディラインともバランスが取りやすく、写真映えも段違いです。一方で、頭の形(前後に長い・丸い)によっては小さい帽体でも浮いて見える個体差があるため、可能なら試着が安心です。
マット塗装と単色仕上げで上質感が出せるようになった
近年のトレンドは、派手なグラフィックよりもマットブラックやオフホワイトといった単色仕上げです。GlamsterのBasalt Greyやマットブラック、Bell Bullitt(ブリット)のSOLID MATTE BLACKなどは、車体の色を選ばず合わせやすいのが強み。革ジャンやデニム、ミリタリー系のウェアとも相性がよく、コーデの幅が広がります。使うシーンは街乗りから通勤まで幅広く、年齢を問わず長く使えるのも単色の利点です。注意点として、マット塗装は油分や虫汚れが目立ちやすく、専用クリーナーでのこまめな手入れが見た目維持のカギになります。
フルフェイスをおしゃれに見せる選び方|4つのチェック軸
おしゃれなフルフェイス選びで後悔しないために、感覚ではなく数値で判断できる4つの軸を押さえましょう。ここを外すと「かっこいいけど結局かぶらない」という事態になりがちです。
軸1・帽体サイズはシルエットを左右する最重要ポイント
まず確認したいのが帽体サイズです。同じ頭囲でも、メーカーが帽体を何分割しているかでシルエットが変わります。2〜3帽体構成のモデルなら、小柄な人でも頭でっかちになりにくいのがメリット。具体的にはOGK SHUMAやSHOEI Glamsterのように細かく帽体を分けたモデルが有利です。街乗りやSNS映えを意識するなら、ここは妥協しないほうがいいでしょう。注意点は、小さい帽体ほど内装スペースが限られ、人によっては圧迫を感じること。頭の前後長が長い「ジャパンフィット」傾向の人は、海外ブランドだと額や後頭部が当たる場合があります。

フルフェイスヘルメットを被ったとき、鏡を見て「なんだか頭でっかちに見える…」と感じた経験はありませんか。せっかくカッコいいバイクに乗っているのに、ヘルメットのシ…
軸2・重量は1,400g前後を目安に首の疲れを抑える
結論として、長時間かぶるなら重量は軽いほど快適です。フルフェイスの一般的な重量は1,400〜1,600g前後で、1,400gを下回ると体感がかなり軽くなります。AGV X3000は1,375g(ファーストシェル)、WINS A-FORCE RSは1,380g(±50g)とクラス最軽量級。ツーリングや通勤で毎日かぶる人ほど、この差が効いてきます。一方、OGK SHUMAは約1,519g(Mソリッド実測)とやや重めですが、その分価格を抑えています。重量は素材(カーボン>FRP>ポリカーボネート)で大きく変わるため、軽さ優先かコスト優先かを先に決めておくと選びやすいです。

ツーリングから帰ってきて、ヘルメットを脱いだ瞬間に首がズーンと重くなる感覚、覚えがありませんか。バイクに乗る時間が長くなるほど、ヘルメットの重量は確実に体に効い…
軸3・安全規格はJIS・SG・SNELLの違いを理解する
見た目重視でも、安全規格だけは必ず確認してください。国内で販売される正規品は、JIS規格やSG規格、輸入品でもPSCマーク取得が基本です。GlamsterやSHUMAはJIS、AGV X3000やBell BullittはSG(国内仕様)、Arai RAPIDE-NEOはSNELL/JIS(国内仕様)に対応しています。レース志向ならSNELL、街乗り中心ならJIS・SGで十分実用的です。注意したいのは、海外通販の並行輸入品はPSCマークがなく公道使用上のトラブルになり得る点。規格の詳細は製品安全協会など一次情報で確認するのが確実です(製品安全協会 SGマーク)。
軸4・自分のバイクとの世界観を合わせる
最後の軸は、愛車とのデザイン相性です。ネオクラやカフェレーサーにはGlamsterやRAPIDE-NEOのレトロモダン系、アメリカンやハーレーにはBell BullittやSIMPSON M30のクラシック系、スポーティな車両にはWINS A-FORCE RSのカーボン系——というように、車両のキャラクターに寄せると一体感が出ます。SR400やXSRのような空冷ネオクラなら、丸みのあるシルエットの単色が鉄板。逆に、最新スーパースポーツに丸目クラシックヘルメットを合わせるとちぐはぐに見えることも。迷ったら、車体の塗装色か金属パーツの色(シルバー/ブラック)に合わせると失敗しにくいです。
「おしゃれ=小さい帽体」を優先しすぎてサイズを下げると、走行中に頬や額が圧迫されて長距離がつらくなります。逆に見た目重視でワンサイズ上げると、走行風でヘルメットが浮き、風切り音が増えます。試着では「左右に振っても頬肉が一緒に動く」フィット感を基準にしてください。
おしゃれフルフェイスヘルメット7選を価格・重量・規格で比較

ここからは具体的な7モデルを見ていきます。まずは全体像をつかむために、価格・重量・規格・キャラクターを一覧表にまとめました。気になるモデルから読み進めてください。
7モデル早わかり比較表(バイク乗りのミーティング調べ)
以下は各メーカー公式サイトと価格比較サイトで確認した数値をもとに、当サイトが独自に整理した比較表です。価格は色やグラフィックで変動するため、参考値として活用してください。
| モデル | 参考価格(税込) | 重量 | 規格 | キャラクター |
|---|---|---|---|---|
| SHOEI Glamster | 53,900円〜 | 1,216〜1,417g | JIS | 国産ネオクラの王道 |
| Arai RAPIDE-NEO | 61,600円前後 | 1,536g | SNELL/JIS | 本格派レトロモダン |
| BELL Bullitt | 70,400円(税込) | FRP帽体 | SG/PSC | 世界初FF型の復刻 |
| AGV LEGENDS X3000 | 62,500円前後 | 1,375g | SG | 伊レジェンドの再現 |
| SIMPSON M30 | 62,700円(税込) | 約1,400g | SG | 唯一無二のスリット |
| OGK KABUTO SHUMA | 36,300円 | 約1,519g | JIS | コスパと涼しさ |
| WINS A-FORCE RS | 48,400円 | 1,380g | SG | カーボンの軽さ |
価格帯で3グループに分けると選びやすい
7モデルを価格で整理すると、選択がぐっと楽になります。3万円台の入門価格帯がOGK SHUMA(36,300円)、4〜5万円台のミドルがWINS A-FORCE RS(48,400円)とSIMPSON M30(62,700円)・SHOEI Glamster(53,900円〜)、6万円台のプレミアムがArai RAPIDE-NEO(61,600円前後)・AGV X3000(62,500円前後)・Bell Bullitt(70,400円)です。初めてのフルフェイスや予算重視ならSHUMA、見た目とブランドを両立したいならGlamster、所有満足度まで求めるなら6万円台、という住み分けが目安。価格はカラーやグラフィックで上下するため、狙いの色の実売価格を必ず確認しましょう。
タイプ別|あなたに合うのはどれか
キャラクターで選ぶなら、ネオクラ・カフェ系にはGlamsterとRAPIDE-NEO、アメリカン・クラシック系にはBell BullittとSIMPSON M30、ヴィンテージレース系にはAGV X3000、コスパ・実用重視にはOGK SHUMA、スポーティ・軽量重視にはWINS A-FORCE RSが向きます。街乗りメインなら軽くて涼しいSHUMAやA-FORCE RS、ロングツーリング主体なら静粛性と被り心地に定評のあるGlamsterやRAPIDE-NEOが快適です。どれも一長一短があるので、次の章から各モデルのスペックと注意点を詳しく見ていきましょう。
国産プレミアム|SHOEIとAraiのおしゃれフルフェイス
まずは日本のトップブランド、SHOEIとAraiのネオクラフルフェイスから。品質・安全性・リセールのすべてで安定感があり、長く使いたい人の第一候補です。
SHOEI Glamster|ネオクラ人気の決定版
Glamster(グラムスター)は、クラシックな見た目に最新技術を詰め込んだSHOEIのネオクラフルフェイスです。標準色で53,900円(税込)、BLASTなどのグラフィックは64,900円。重量はソリッドで1,216〜1,417gと軽量で、帽体はSHOEI独自のAIM(ガラス繊維+有機繊維の複合積層)。S〜XXLの5サイズ展開で、コンパクトなシルエットが小顔・頭でっかち回避に効きます。街乗りからツーリングまで万能で、SR・XSR系のネオクラに合わせる定番です。注意点は人気色の品薄と、内装のフィットがタイト気味なこと。詳細はSHOEI公式の製品仕様で確認できます。
| 商品名 | Glamster(グラムスター) |
| メーカー | SHOEI |
| 価格帯 | 53,900円〜(グラフィック64,900円〜) |
| 重量 | 1,216〜1,417g(ソリッド) |
| 規格・サイズ | JIS/S・M・L・XL・XXL |
| 特徴 | AIM帽体・コンパクトシルエットのネオクラ |
Arai RAPIDE-NEO|3本スリットの本格レトロ
RAPIDE-NEO(ラパイドネオ)は、3本スリットの伝統的デザインを現代に復活させたAraiのネオクラモデルです。価格は61,600円前後(参考最安48,553円〜)、重量は1,536g(57-58cm)。帽体はPB-cLc2構造で、Araいらしい卵型の被り心地と高い静粛性が魅力です。SNELL/JIS(国内仕様)対応で、安全性に妥協したくない人に向きます。54cmから62cmまでサイズ展開が広く、頭の大きい人・小さい人どちらにも対応。ロングツーリングでの安定感は折り紙付きです。注意点はGlamsterより帽体がやや大きめに見えること、内装の交換は専用パーツが必要な点。詳細はArai公式サイトを参照してください。
| 商品名 | RAPIDE-NEO(ラパイドネオ) |
| メーカー | Arai |
| 価格帯 | 61,600円前後(参考最安48,553円〜) |
| 重量 | 1,536g(57-58cm) |
| 規格・サイズ | SNELL/JIS/54〜62cm |
| 特徴 | 3本スリット・卵型フィットの本格派 |
失敗パターン|見た目重視のサイズ選びで起きること
国産プレミアムでよくある失敗が、サイズ選びのミスです。「小さい帽体のほうがおしゃれ」という情報を鵜呑みにし、頭囲ぴったりではなくワンサイズ下を選んだ結果、30分のツーリングで額とこめかみが痛くなり、結局ジェットに戻してしまった——という声は少なくありません。逆に、ゆとりを求めてLサイズを選んだら頬がスカスカで、高速走行時にヘルメットが持ち上がり風切り音が増えたケースもあります。対策はシンプルで、必ず頭囲を実測し、可能なら実店舗で試着すること。GlamsterもRAPIDE-NEOもタイト目の作りなので、ネット購入なら返品・サイズ交換に対応した正規販売店を選ぶと安心です。
海外ブランドの存在感|Bell・AGV・SIMPSON
続いては、人とかぶりにくい海外ブランド。クラシックレースの世界観をまとった3モデルは、所有満足度の高さが魅力です。

「クラシックバイクに乗っているけど、ヘルメットだけ現代的で浮いている気がする」「レトロなフルフェイスが欲しいけど、安全性が心配で選べない」──そんな悩みを抱えて…
BELL Bullitt|世界初フルフェイスの復刻
Bullitt(ブリット)は、1970年代の名作「BELL STAR」をベースにした復刻フルフェイスです。定価は70,400円(ソリッド)・72,600円(グラフィック)、帽体はFRP(ファイバーグラス)で、国内正規品はSG/PSC認証取得。S〜XLの4サイズ展開です。丸みのある帽体と大きなバブルシールドが特徴で、カフェレーサーやクラシックバイクに圧倒的に似合います。街乗りやショートツーリングで“映える”一台。注意点は、視界が広いバブルシールドゆえに高速では風圧を受けやすいこと、そして欧米基準のため日本人の頭には前後がきつめに感じる場合があること。試着で前後のフィットを必ず確認しましょう。
| 商品名 | Bullitt(ブリット) |
| メーカー | BELL |
| 価格帯 | 70,400円(税込・ソリッド) |
| 重量 | FRP帽体(色・仕様で変動) |
| 規格・サイズ | SG/PSC/S・M・L・XL |
| 特徴 | バブルシールドのクラシック復刻 |
AGV LEGENDS X3000|伊レジェンドのヘリテイジ
X3000は、1970年代のレースで活躍したレジェンドモデルを現代に復刻したAGVのヘリテイジフルフェイスです。価格は標準色で54,000円(税別)、参考最安62,500円前後(税込)。重量はファーストシェルで1,375gとクラス最軽量級、帽体はファイバーグラス、SG(国内仕様)対応です。M・L・XLのサイズ展開で、つや有りの深い塗装と丸いフォルムがハーレーやネオクラに映えます。軽さゆえに長距離でも首が疲れにくいのが実用的な強み。注意点は、内装の作りが薄めでクッション性を重視する人には硬く感じる場合があること、そしてシールドが小ぶりで視界の好みが分かれる点です。詳細はAGV公式サイトで確認できます。
| 商品名 | LEGENDS X3000 |
| メーカー | AGV |
| 価格帯 | 54,000円(税別)/参考62,500円前後(税込) |
| 重量 | 1,375g(ファーストシェル) |
| 規格・サイズ | SG/M・L・XL |
| 特徴 | 1,375gの軽量ヘリテイジモデル |
SIMPSON M30|唯一無二のスリットデザイン
M30(モデル30)は、創業以来変わらないクラシックスタイルを守るSIMPSONの代表作です。定価は62,700円(税込)、重量は約1,400g(カーボン仕様は約1,100g)、帽体はFRP(カーボン仕様あり)でSG(国内仕様)対応。特徴的なスリットと両側のシールドフックは、ほかのどのヘルメットにもない存在感を放ちます。アメリカンやチョッパー、個性を出したいネオクラ乗りに刺さる一台。注意点として、独特の形状ゆえにインカムやシールドの選択肢が限られること、そして視界の広さは現代的なフルフェイスに一歩譲ること。見た目に惚れて選ぶ人が多いモデルなので、実用性とのバランスを理解したうえで選ぶのがおすすめです。
| 商品名 | M30(モデル30) |
| メーカー | SIMPSON |
| 価格帯 | 62,700円(税込・カーボン91,850円) |
| 重量 | 約1,400g(カーボン約1,100g) |
| 規格・サイズ | SG(国内仕様) |
| 特徴 | スリット+両側シールドフックの個性派 |
コスパで選ぶおしゃれフルフェイス|OGKとWINS
「予算は抑えたいけど、安っぽくは見せたくない」——そんな人に向く国産の実力派2モデルです。価格と機能のバランスで光ります。
OGK KABUTO SHUMA|3万円台で買える涼しいフルフェイス
SHUMA(シューマ)は、36,300円(税込)という手頃な価格ながら、JIS規格・2帽体5サイズ構成のしっかりした作りが魅力です。重量は約1,519g(Mソリッド実測)と平均的ですが、その分価格を抑えています。最大の特徴は空冷性能で、メーカー独自の「Wake Stabilizer」など通気設計が秀逸。夏のツーリングや通勤で蒸れにくく、コスパ重視のライダーに人気です。XS(54-55cm)からXLまで揃い、小柄な人でも頭でっかちになりにくいのも利点。注意点は、上位機ほどの静粛性はないこと、グラフィックは現代的でレトロ感は控えめなこと。詳細はOGK KABUTO公式で確認できます。
| 商品名 | SHUMA(シューマ) |
| メーカー | OGK KABUTO |
| 価格帯 | 36,300円(税込・税抜33,000円) |
| 重量 | 約1,519g(Mソリッド実測) |
| 規格・サイズ | JIS/XS〜XL(54-62cm) |
| 特徴 | 空冷性能とコスパに優れた2帽体5サイズ |
WINS A-FORCE RS|カーボンの軽さを身近な価格で
A-FORCE RSは、ドライカーボン帽体を48,400円(税込)で手に入れられる希少なモデルです。重量は1,380g(±50g・インナーバイザー付)と軽量で、SG規格に対応。インナーバイザー内蔵ながらこの軽さは魅力で、トンネルや西日の多いルートで重宝します。M-slim・M・L・XLのサイズ展開があり、頭の小さい人向けのM-slimが用意されているのもうれしいポイント。カーボン地を活かしたスポーティな見た目は、ネイキッドやスポーツ系の車両に映えます。注意点は、レトロ感を求める人には現代的すぎること、カーボン特有の硬質な被り心地が好みを分けること。詳細はWINS JAPAN公式を参照してください。
| 商品名 | A-FORCE RS |
| メーカー | WINS JAPAN |
| 価格帯 | 48,400円(税込・税抜44,000円) |
| 重量 | 1,380g(±50g・インナーバイザー付) |
| 規格・サイズ | SG/M-slim・M・L・XL |
| 特徴 | ドライカーボン帽体+インナーバイザー |
失敗パターン|カラー・装備の確認不足で起きること
コスパモデルで多いのが、見た目や価格だけで選んで後から後悔するケースです。たとえば、グラフィックの派手さに惹かれて選んだものの、いざインカムを付けようとしたら帽体内のスピーカースペースが浅く、耳が当たって長距離で痛くなった——という声があります。また、標準シールドがクリアのみで、ミラーシールドやスモークを後付けしたら本体価格に近い追加費用がかかった、というパターンも。対策は、購入前に「インカム対応のくぼみがあるか」「欲しいシールドの設定があるか」を必ず確認すること。SHUMAは眼鏡対応チークパッドなど拡張性が高く、A-FORCE RSはインナーバイザー内蔵なので追加投資が少なく済みます。
シーン別の使い分けとおしゃれを長持ちさせるコツ
同じフルフェイスでも、使うシーンによって最適解は変わります。ここでは街乗り・ツーリング・通勤・高速の4シーンと、見た目を長持ちさせるコツを紹介します。
街乗り・ツーリング・通勤・高速の使い分け
結論として、シーンで重視する性能は変わります。近所の街乗りやカフェ巡りなら、脱ぎ着が多いので軽さとデザイン優先——OGK SHUMAやBell Bullittが向きます。日帰り〜泊まりのツーリングなら、静粛性と被り心地が効くGlamsterやRAPIDE-NEOが快適。毎日の通勤・通学では、軽くて涼しく手入れが楽なSHUMAやA-FORCE RSが実用的です。高速主体なら、風切り音の少なさと空力に優れたモデルが疲れにくい。複数シーンをまたぐなら、軽量で汎用性の高いGlamster(約1,300g前後)が一本で幅広くこなせます。自分の走る時間が長いシーンを基準に選ぶと失敗しません。
実は、おしゃれなフルフェイスほど“派手なグラフィックより単色”のほうが長く愛用できます。流行のグラフィックは数年で古く見えがちですが、マットブラックやオフホワイトの単色は車体を乗り換えても合わせやすく、リセール時の人気も安定。意外と知られていませんが、長く使うほど単色のコスパは効いてきます。
マット塗装・シールドを美しく保つ手入れのコツ
おしゃれを保つには日々の手入れが欠かせません。マット塗装は油分が付くとツヤムラになりやすいので、虫汚れはぬるま湯で柔らかくしてから拭き取り、専用のマット用クリーナーを使うのが基本です。シールドは乾拭きすると細かい傷が入るため、必ず水で洗い流してから柔らかい布で。内装は取り外して洗えるモデル(Glamster、SHUMAなど)が衛生的で、汗のにおいも防げます。保管は直射日光を避け、専用バッグやヘルメットホルダーで。紫外線は塗装の色あせと内装の劣化を早めるため、ガレージや室内保管が理想です。こうしたひと手間が、見た目の寿命を大きく左右します。
買い替えの目安は3年|安全性と見た目の両面から
ヘルメットは消耗品です。各メーカーは使用開始からおおむね3年を交換の目安としており、これは内装の発泡材(衝撃吸収ライナー)が経年で硬化し、性能が落ちるためです。見た目の面でも、3年も使えば塗装の色あせや小傷が増え、おしゃれさは確実に薄れます。転倒・落下で一度でも強い衝撃を受けたら、外観に異常がなくても交換が原則。長く使いたいなら、保管環境を整えつつ、内装交換ができるモデルを選んでおくと清潔さと被り心地を維持しやすいです。安全と見た目はトレードオフではなく、適切な交換サイクルでこそ両立します。
試着で必ず確認したい3つのポイント
最後に、後悔しないための試着のコツを。1つ目はフィット感で、かぶった状態で頭を左右に振り、頬肉が一緒に動くかを確認します。すき間があると風切り音と浮きの原因に。2つ目は着脱で、あご紐を締めた状態で前後にずらしてみて、簡単に抜けないかをチェック。3つ目は視界とメガネ対応で、実際に普段のメガネをかけて干渉しないかを見ます。ネット購入が前提でも、同じモデルを一度実店舗で試着しておくとサイズ選びの精度が段違いです。バイク用品店の多くは試着に対応しているので、気になるモデルは積極的に被ってみましょう。
まとめ|おしゃれと安全を両立するフルフェイスの選び方
おしゃれなフルフェイスヘルメットは、もはや「安全性を犠牲にした見た目重視」ではありません。帽体サイズ・重量・安全規格・車両との相性という4つの軸を押さえれば、デザインと実用性は両立できます。今回紹介した7モデルは、いずれも国内で安心して使える規格をクリアした実力派ばかりです。
予算や使い方に合わせて、自分に合う一本を選びましょう。最後に要点を整理します。
- ネオクラ・カフェ系の王道ならSHOEI Glamster(53,900円〜)。軽量でコンパクト、合わせやすさNo.1
- 本格レトロと安全性を求めるならArai RAPIDE-NEO(61,600円前後)。SNELL/JIS対応で長距離も快適
- 人とかぶりたくないならBell Bullitt・AGV X3000(1,375g)・SIMPSON M30の海外勢
- コスパ重視ならOGK SHUMA(36,300円)、軽さ重視ならWINS A-FORCE RS(1,380g)
- サイズは必ず頭囲を実測し、可能なら試着。見た目優先のサイズ下げ・上げは失敗のもと
- 長く愛用するなら単色+内装交換対応モデル、保管は直射日光を避ける
- 安全のため使用開始から約3年での買い替えを目安に
最初の一歩は、自分の頭囲を正確に測ることから。眉の上1cmあたりの最も太い部分をメジャーで測れば、各モデルのサイズ表と照らし合わせられます。そのうえで気になるモデルを実店舗で試着すれば、デザインもフィットも納得の一本に出会えるはずです。愛車との世界観がそろったフルフェイスで、安全で気分の上がるバイクライフを楽しんでください。なお、価格やカラー展開は変動するため、購入前に各メーカー公式サイトで最新情報をご確認ください。
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