ボンネビルt120を買って半年ほど乗ると、多くの人が同じところで手が止まります。「見た目はこのままでも十分に成立しているのに、何を替えれば自分のバイクになるんだろう」という迷いです。純正の完成度が高い車体ほど、下手に触るとバランスが崩れそうで動けなくなります。
結論から書きます。ボンネビルt120のカスタムはマフラー/シート/サスペンション/スクリーン/アンダーカウル/リアフェンダー&ナンバー移設/積載サポートの7ジャンルを押さえておけば、方向性を大きく外しません。しかも入り口は税込1万4300円のサドルバッグサポートからで、いきなり50万円分のパーツを買い揃える必要はありません。
この記事では、2026年モデルで税込171万9000円・車両重量233kg・最高出力80PSというT120の素の数字を出発点に、7ジャンルそれぞれの実売価格と取り付けのハードル、そして「どこまでやると車検が怪しくなるか」の境界線までまとめました。価格はすべてメーカーまたは正規輸入元の公表値です。
・ボンネビルt120カスタムの定番7ジャンルと、それぞれの税込価格
・体感差が大きい順に手を付けるための優先順位
・予算10万円/30万円/50万円で組む3つの具体プラン
・マフラーとナンバー移設で車検に引っかかる境界線
ボンネビルt120カスタムはどの順番で手を付けると失敗しないか

やりたいことが多いほど、順番を間違えると出費だけが増えます。最初に素の状態を数字で把握して、体感差の大きいところから触るのが遠回りに見えて一番早い道です。
まず「233kg・80PS・シート高790mm」という素の数字を頭に入れる
カスタムの起点は、今の自分の車体がどんな数字でできているかを知ることです。2026年モデルのボンネビルT120は、水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブの1200ccエンジンを搭載し、最高出力58.8kW(80PS)/6550rpm、最大トルク105N・m/3500rpmを発生します。車両重量は233kg、シート高790mm、燃料タンク容量14.5L、ホイールベース1450mm。ブレーキキャリパーは前後ブレンボ製、サスペンションは前後KYB製で、タイヤは前100/90-18・後150/70R17のミシュラン ロードクラシックが組まれています。
この数字を覚えておくと、パーツを選ぶときの判断が速くなります。たとえば「233kgのうち何kg減らせるのか」「790mmの足つきをどれだけ詰めたいのか」という基準ができるからです。逆に数字を把握しないままカタログを眺めると、見た目だけで選んで後から不満が出ます。注意点として、2026年モデルはIMU連動のコーナリングABSとトラクションコントロールが標準装備になったため、ホイールやブレーキまわりに手を入れる場合は電子制御との整合性を販売店に確認してから進めたいところです。
| 商品名 | ボンネビル T120(2026年モデル) |
| メーカー | トライアンフ |
| 価格帯 | 1,719,000円〜(税込) |
| 重量 | 車両重量233kg |
| 規格・サイズ | 1200cc/80PS・6550rpm/105N・m・3500rpm/シート高790mm/14.5L |
| 特徴 | 前後ブレンボキャリパー、前後KYBサス、IMU連動コーナリングABS&トラコン、クルーズコントロール標準、LEDヘッドライト(DRL付)、USB-Cソケット |
車両そのものの評価や買い時については、こちらの記事で詳しく掘り下げています。

体感差が大きい順は「シート→サスペンション→マフラー」
予算が限られているなら、走行中ずっと体に触れている部分から替えると満足度が高くなります。順番としてはシート、次にリアサスペンション、そのあとにマフラーです。シートは尻の痛みと足つきの両方に効き、リアサスは路面の突き上げの角を落とし、マフラーは音と重量に効きます。音は最初のインパクトが大きい反面、慣れると当たり前になるので、じつは後回しでも困りません。
金額で見ると、モートーンのシートVIPERリブ(品番MSM025)が税込5万3900円、オーリンズのリアショックS36ER1L(品番TR634)が税込13万6400円、AELLAの車検対応スリップオンサイレンサーが税込16万7200円です。合計すると35万7500円で、T120の車両価格171万9000円に対して約2割。ここまでやれば乗り味も見た目もはっきり変わります。
使い方の場面で言えば、片道200kmを超えるツーリングが多い人ほどシートとサスの優先度が上がり、街乗り中心で信号待ちの多い人はマフラーの重量差のほうが取り回しに効きます。注意したいのは、3点を同時に替えると「どれが効いたのか」が分からなくなること。1点ずつ替えて2〜3回走ってから次に進むほうが、自分の好みの方向がはっきりします。
定番7ジャンルの全体像と、それぞれの入り口価格
ボンネビル系のカスタムパーツは国内正規輸入元が揃っているため、7ジャンルすべてを正規流通品で組めます。内訳は、①マフラー(AELLA スリップオン/税込16万7200円)、②シート(モートーン VIPERリブ/税込5万3900円)、③サスペンション(オーリンズ S36ER1L/税込13万6400円)、④スクリーン(モートーン MICROBLADE/税込2万6950円)、⑤アンダーカウル(MOTONE FORTYNINER/税込2万9700円)、⑥リアフェンダー&ナンバー移設(モートーン MTE135/税込3万1350円+CLAW CNM001/税込3万3000円)、⑦積載サポート(モートーン サドルバッグサポート MCB001/税込1万4300円)です。
この7ジャンルを全部そろえると合計49万2800円になります。金額だけ見ると大きいですが、1ジャンルあたりの中央値は3万円台。つまり「毎月3万円ずつ、半年から1年かけて仕上げる」という組み方が現実的です。
どこから始めるか迷ったら、いちばん安い積載サポート(税込1万4300円)から入るのがおすすめです。ステンレス製の左右セットで、取り付けもリアサス上部とフェンダーステーへのボルト留めが中心。工具さえあれば自分で付けられます。デメリットは、単体では見た目がほとんど変わらないこと。「カスタムした実感」を求めるなら外装から入るほうが満足度は高くなります。
外した純正パーツを捨てない人が、最後に得をする
カスタムを進めるときに一番効くのは、実は外した純正パーツの保管です。売却や車検の際にノーマル戻しを求められる場面があり、純正マフラーやシートが手元にあるかどうかで手間が大きく変わります。特にT120の純正サイレンサーは左右で3.3kgと3.5kgあり、置き場所を確保しておかないと後で困ります。
保管の具体策としては、外した日付とパーツ名を書いた養生テープを貼り、緩衝材で包んで衣装ケースにまとめるだけで十分です。ボルト類は小袋に分けて同じケースに入れておくと、戻すときに探す時間がゼロになります。ガレージがない場合は、押し入れの下段や物置の一段分を「純正部品専用」に決めてしまうのが早いです。
注意点は、純正部品を売ってしまうと戻せなくなること。中古市場に出せば数万円になることもありますが、車両を手放すときにフルノーマルに戻せる個体は査定で有利になりやすいので、目先の数万円と天秤にかけて判断したいところです。とくにマフラーとシートは戻す機会が多いパーツなので、この2点だけは残しておく方針で困りません。
マフラー交換で先に効くのは音より1.6kgの軽量化
ボンネビル系のカスタムでいちばん人気なのがマフラーです。ただし選び方を間違えると車検で足止めを食らうジャンルでもあるので、数字と認証の確認から入ります。
AELLA 車検対応スリップオンサイレンサーは税込16万7200円
国内で確実に選びやすいのが、AELLAの車検対応スリップオンサイレンサーです。価格は税込16万7200円。ステンレス製で重量は右2.6kg・左2.6kgの合計5.2kgとなり、純正の右3.3kg・左3.5kg(合計6.8kg)から1.6kg軽くなります。ボルトオン設計で、メイド・イン・ジャパンの製品です。
1.6kgという数字は車両重量233kgに対して0.7%程度ですが、減る位置が車体後方の外側なので、押し引きや低速でのハンドリングでは体感しやすい部分です。特に駐車場での切り返しや、キャンプ道具を積んだ状態での取り回しで違いが出ます。街乗り中心の人でも恩恵を感じやすいのがマフラー交換のいいところです。
注意点は適合年式です。この製品は2021〜2024年式(型式8BL-DHJ-1200/Euro5)向けで、Euro5+モデルには適合しません。自分の車体の型式は車検証で確認できるので、注文前に必ず見ておきましょう。またスリップオンは純正エキゾーストパイプを残す構造なので、フルエキゾーストのような排気特性の大幅な変更は起きません。「音と軽さを整えるパーツ」と割り切るのが正解です。
| 商品名 | 車検対応 スリップオンサイレンサー |
| メーカー | AELLA(アエラ) |
| 価格帯 | 167,200円(税込) |
| 重量 | 右2.6kg/左2.6kg(純正は右3.3kg/左3.5kg) |
| 規格・サイズ | ステンレス製/適合2021〜2024年式(8BL-DHJ-1200 Euro5) |
| 特徴 | 車検対応・ボルトオン設計・日本製。Euro5+モデルは非適合 |
政府認証マフラーは「94dB」と「82dB」の2つの数字で見分ける
社外マフラーを選ぶときに見るべきは、ブランド名より認証の有無です。JMCA(全国二輪車用品連合会)は年間400種類ほどのマフラーをテストしており、現行モデル(125cc超)用の市販品には近接排気騒音94dB以下、加速走行騒音82dB以下という基準が設けられています。この基準をクリアした後付消音器には、2010年4月から「性能等確認済表示」が発行されています。
実務的にもっと大事なのが、排ガス検査レポート、いわゆる「ガスレポ」です。社外マフラーを付けた状態で車検を受ける場合、これが手元にないと不合格になります。パーツを買ったときに同梱されている紙なので、マフラーの箱を捨てる前に必ず抜き取って、車検証入れに一緒にしまっておくのが確実です。
使い方の場面としては、年に1回以上ツーリング先で警察の検問に当たる可能性を考えると、認証プレートが刻印されたマフラーを選んでおくほうが精神的に楽です。デメリットは、認証品は消音構造が入るぶん、非認証品より価格が上がりやすく、音量も控えめになること。爆音を求める人には物足りませんが、T120の270度クランクが出す低音は認証品でも十分に楽しめます。詳しい基準はJMCA政府認証マフラーの解説ページで確認できます。
スリップオンとフルエキ、工賃はどこで差がつくか
スリップオンはサイレンサーだけを交換する方式、フルエキゾーストはエキゾーストパイプごと丸ごと交換する方式です。作業量が違うため、ショップに頼んだときの工賃も変わります。スリップオンはバンドとステーのボルトを緩めて差し替えるだけなので、1時間前後で終わる作業。フルエキはエキパイの脱着とガスケット交換が入るため、2〜3時間かかるのが一般的です。
費用の目安を出すと、工賃が1時間あたり8000〜1万円のショップなら、スリップオンで8000〜1万円、フルエキで1万6000〜3万円という計算になります。ただし店によって時間単価も見積もり方も違うので、事前に「持ち込みか購入か」「工賃はいくらか」を確認してから予約するのが安全です。持ち込み工賃を割増にしている店もあります。
初めてマフラーを替えるなら、ボルトオン設計のスリップオンから入るのが無難です。自分で作業する場合でも、必要なのはソケットレンチとトルクレンチ程度。注意点は、排気漏れを防ぐために規定トルクで締めることと、外したガスケットを再使用しないこと。ここを省くと走行中に「シュー」という排気漏れ音が出て、結局やり直しになります。
ボンネビルT120はEuro5世代とEuro5+世代でマフラーの適合が分かれます。AELLAの車検対応スリップオンは2021〜2024年式(8BL-DHJ-1200/Euro5)専用で、Euro5+モデルには付きません。通販で注文する前に、車検証の型式欄と年式を必ず突き合わせてください。
失敗パターン①:年式だけ見て注文し、Euro5+で付かなかった
ありがちな失敗が「T120用と書いてあるから大丈夫だろう」と型式を確認せずに注文するケースです。ボンネビルT120は2016年から続くロングセラーで、その間に排ガス規制がEuro4→Euro5→Euro5+と切り替わっています。同じT120でも、規制世代が違えばエキゾースト側の接続部やセンサーの位置が変わることがあり、届いてから「入らない」となります。
原因は、通販サイトの適合表が「T120(16-25)」のようにざっくり書かれていることが多い点にあります。パーツによっては全年式共通ですが、マフラーのように排ガス規制と直結する部品は年式で細かく分かれます。対策はシンプルで、車検証の型式(例:8BL-DHJ-1200)をスマホで撮っておき、注文前にメーカー公表の適合型式と1文字ずつ照合することです。
もう一段の対策として、正規輸入元や販売店の問い合わせフォームに型式と初度登録年月を書いて確認してから発注する方法があります。返信に1〜2日かかりますが、16万円台のパーツを返品する手間に比べれば軽い負担です。特に個人売買や海外通販で買う場合は返品が効かないことも多いので、この確認は省かないほうがいいです。
座り心地と足つきで印象が変わる|シートとサスの替えどき

見た目の変化は控えめでも、乗るたびに効いてくるのがシートとサスペンションです。T120は233kgと軽くはない車体なので、この2つの相性が疲れ方を左右します。
モートーン シート VIPER リブは税込5万3900円でスリム形状
シートを替える目的は「尻の痛み」と「足つき」の2つですが、モートーンのシートVIPERリブ(品番MSM025・税込5万3900円)はスリム形状で足つきの方向に寄せた製品です。シートベースは射出成形ABS樹脂、クッションは高密度ポリウレタンフォーム(80kg/m³)、表皮は合成皮革という構成。金属製シートフックと防振ラバーが装備されています。
80kg/m³という密度は、体重が乗ったときに沈み込みすぎない硬さの目安になる数値です。柔らかいシートは座った瞬間は快適でも、1時間走ると底付きして痛くなりがち。長距離を走る人ほど、ある程度の密度があるシートのほうが最終的に楽になります。適合はボンネビルT100/T120(16-25年)、スピードツイン900(23-24年)、スクランブラー900(23-25年)など。
使う場面は、日帰りから1泊のツーリングが中心の人。リブ入りのデザインなのでカフェレーサー寄りの見た目にも寄せられます。注意点は、スリム形状ゆえに座面の幅が純正より狭くなること。体格によっては尻の左右がはみ出す感覚になるので、可能なら実物を見てから決めたいところです。またタンデム前提で使うなら、後席の面積が確保されているかを購入前に確認してください。
オーリンズ S36ER1Lは税込13万6400円、ただし適合年式に注意
リアサスペンションの定番がオーリンズのS36ER1L(品番TR634)です。PLOTオンラインストアでの価格は税込13万6400円。スプリング長はL=348+10mm、スプリングカラーはブラックで、ピストン径36mm・ストローク54mm、スプリングプリロード調整と伸び側ダンパー調整が付いた左右セットです。
純正の前後KYB製サスペンションも街乗りでは不足しませんが、タンデムや荷物を積んだときのリア沈み込みが気になり始めたら交換の頃合いです。プリロードを調整できるようになると、ソロと二人乗りで設定を変えられるようになり、リアが沈んだままコーナーに入る不安定さが減ります。伸び側ダンパーを調整できるのも、段差の多い街中では効いてきます。
注意点は適合年式で、この品番はボンネビルT100/T120の2016〜2018年式向けです。2019年以降のT120に付けたい場合は別品番になるため、正規輸入元に型式を伝えて確認する必要があります。また販売店によって表示価格が異なり、14万円台の表示も見かけます。購入前に販売店で最新価格を確認してください。取り付けはリアショックの上下ボルトを外して差し替える作業ですが、車体をリフトで支える必要があるため、初めてなら店に頼むほうが安全です。
| 社外リアサスに替えるメリット | デメリット |
|---|---|
| プリロード調整でソロ/タンデムを使い分けられる 伸び側ダンパー調整で段差の収まりが変わる スプリング長348+10mmで車高の微調整がしやすい | 税込13万6400円と7ジャンル中2番目に高額 品番が年式で分かれ、2016〜2018年式向け 車体を支える工具が要り、DIY難易度が高い |
シート高790mmをどう詰めるか、あんこ抜きという選択肢
T120のシート高790mmは大型ネオクラシックとしては低めですが、車両重量233kgと組み合わさると、身長165cm前後の人には信号待ちが緊張する場面が出てきます。社外シートに替えるほかに、純正シートのクッションを削って詰める「あんこ抜き」という手があります。専門業者に依頼した場合の相場は、加工内容や張り替えの有無で変わるため見積もりを取って比較するのが確実です。
あんこ抜きのメリットは、純正の形状と表皮の質感を残したまま数値だけ下げられること。デメリットは、削った分だけクッションが薄くなり、長距離での底付きが早くなることです。10mm程度なら影響は小さいものの、20mm以上詰めると座り心地は明確に変わります。街乗り中心なら割り切れますが、ツーリング主体の人は慎重に決めたほうがいいでしょう。
もう一つの現実的な手が、厚底のライディングブーツを併用することです。ソール厚で20〜30mm稼げれば、シートを削らずに同等の効果が得られます。車体側を触らないので、売却時に価値を落とさないのも利点。「シートを削るかブーツを買うか」で迷ったら、先にブーツを試してから判断すると失敗が減ります。ネオクラシック全般の乗り方については、こちらも参考になります。

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街乗り・ツーリング・通勤・高速でパーツの優先度は変わる
同じT120でも、走る場所によって効くパーツは違います。街乗り中心なら、取り回しに効くマフラーの軽量化と、足つきを稼ぐシートが上位。信号待ちと駐輪の回数が多いほど、1.6kgの差と数mmの足つきが積み重なって効いてきます。
ツーリング主体なら、優先順位はサスペンションとスクリーンです。高速道路を含む長距離では、リアの突き上げと風圧が疲労の主因になります。ここにアンダーカウルや外装を先に持ってくると、走って楽になった実感が薄く「見た目は変わったのに疲れる」という状態になりがちです。通勤・通学で使うなら、雨天時の泥はねを減らすリアフェンダーと、荷物を積めるサドルバッグサポートが実用的です。
高速道路をよく使う人は、スクリーンの効果が最も大きくなります。ショートスクリーンでも胸元の風圧が変わり、100km/h巡航での疲れ方が変わります。注意点として、スクリーンは大きくすれば快適になるとは限らず、サイズによっては乱流でヘルメットが振られることがあります。T120のようにアップライトなポジションの車体では、まずショートタイプから試すのが定石です。
見た目の8割を決めるのは外装3点セット
ここからは見た目に効くジャンルです。スクリーン、アンダーカウル、リアまわりの3点で、T120の印象はかなり変わります。
MICROBLADE スクリーンは税込2万6950円のショートタイプ
モートーンのスクリーンMICROBLADEアルミ ブラック(品番MTE143)は税込2万6950円。A5052アルミにヘアライン加工とブラックアルマイトを施したショートタイプで、ステンレスブラケットとステンレスボルト類が付属します。樹脂スクリーンと違って透明ではないため、風防というより「フロントマスクの表情を変えるパーツ」として使う人が多い製品です。
適合はボンネビルT100(02-25年)、T120(16-25年)、スラクストン1200/1200R/1200RS、スクランブラー1200X/1200XC/1200XEなど。逆にストリートツイン/スピードツイン900、ストリートスクランブラー/スクランブラー900は非適合と明記されているので、この点は要注意です。
使いどころは、街乗りとショートツーリングで見た目を締めたいとき。ヘッドライトまわりに水平のラインが1本入るだけで、クラシック寄りだった顔つきがスクランブラー寄りに寄ります。デメリットは2つあり、ひとつはアルミ製なので高速巡航での本格的な風防効果は期待できないこと。もうひとつは取扱説明書が付属しないことです。ヘッドライトステーの構造を把握してから作業に入る必要があります。
FORTYNINERアンダースタイリングキットは税込2万9700円
2026年5月に正規輸入元のプロトから発売されたのが、MOTONE CUSTOMSのアンダースタイリングキットFORTYNINERブラック(品番MTE217・税込2万9700円)です。ブラック塗装仕上げの射出成形ABS樹脂ボディに、アルミメッシュパネルを組み合わせた構成。フォーミュラカー「ロータス49」のノーズコーンから着想を得たエアインテーク風のデザインで、レーシーとクラシカルの中間を狙った造形になっています。
T120はエンジン下がすっきりしているぶん、横から見たときに車体中央に空白が生まれます。そこにボリュームを足すのがこのキットの役割で、サイドから見たときのシルエットが引き締まります。適合はボンネビルT100/T120(2016-2025年)、スピードツイン900(2016-2025年)、スラクストン/R/RS(2016-2024年)。
取り付けはエンジン下部のマウントを利用するタイプが一般的で、DIYでも手が届く範囲です。注意点は、樹脂製パーツなので飛び石や縁石ヒットで割れる可能性があること。林道やダート寄りの使い方をする人には向きません。舗装路メインで、ミーティングやカフェに停めたときの見栄えを重視する人向けのパーツです。スクランブラー系のカスタム手法はこちらでもまとめています。

「純正のままでも良いけれど、もっと無骨で自分らしい一台にしたい」——そう考えてたどり着くのがスクランブラーカスタムです。ブロックタイヤの武骨な足元、跳ね上がった…
| 商品名 | アンダースタイリングキット FORTYNINER ブラック(MTE217) |
| メーカー | MOTONE CUSTOMS(正規輸入元:プロト) |
| 価格帯 | 29,700円(税込) |
| 重量 | メーカー公表値なし(ABS樹脂+アルミメッシュ構成) |
| 規格・サイズ | 適合:T100/T120(2016-2025)、スピードツイン900(2016-2025)、スラクストン/R/RS(2016-2024) |
| 特徴 | ロータス49のノーズコーンから着想したエアインテーク風デザイン |
リアフェンダー税込3万1350円とナンバー移設キット税込3万3000円
リアまわりを整理すると、車体全体が一気にコンパクトに見えます。モートーンのリアフェンダー ブラック(品番MTE135・税込3万1350円)はA5052アルミ製で外寸は長さ570mm×幅180mm。適合はボンネビルT120(2016-25年)、T100(2017-25年)、ストリートツイン(2016-22年)などです。
さらにナンバーを横出しにするなら、モートーンのナンバー移設キットCLAW(品番CNM001・税込3万3000円)があります。構成はMCB031+MMU604+MLP001で、アクスルブラケットはアルミ削り出しの粉体塗装、L字アームはステンレススチールのグロスブラック塗装、プレートマウントはレーザー切断アルミの粉体塗装。ナンバー灯はアルミ削り出しのLEDでEマーク認証品です。適合はトライアンフ各車の2016〜2025年式。
この2つを組み合わせると、テールまわりの純正ステーとウインカーステーが消え、リアタイヤの存在感が出ます。注意点は取り付け後の車検で、ナンバープレートの表示角度が基準内に収まっているかを必ず確認すること。サイドナンバー化は角度が付きやすい構造なので、取り付け時に定規やスマホの角度計で測っておくと安心です。詳しくは次のH2でまとめます。
予算10万円・30万円・50万円で組む3つのプラン
7ジャンルすべてを一度に揃える必要はありません。予算別に、どこまで手が届くのかを実際の税込価格で組んでみます。
10万円プラン:見た目を変えて実用性も足す4点
予算10万円なら、外装と積載を中心に組みます。スクリーンMICROBLADE(税込2万6950円)+アンダースタイリングキットFORTYNINER(税込2万9700円)+リアフェンダー(税込3万1350円)+サドルバッグサポート(税込1万4300円)で、合計10万2300円。ほぼ予算どおりに4ジャンルが埋まります。
この組み合わせの良いところは、走行性能に関わる部分に手を付けないため、車検や保安基準のリスクがほぼないことです。すべてボルト留めのパーツなので、工具があれば自分で作業でき、工賃も抑えられます。ショップに全部頼んだ場合の工賃は、内容にもよりますが数万円が目安です。
使いどころは、納車直後に「まず自分の1台にしたい」というタイミング。デメリットは、乗り味がまったく変わらないこと。座り心地や足つきに不満がある人がこのプランから入ると、見た目は満足でも根本の悩みが残ります。悩みが「疲れる」「足つきが不安」なら、次の30万円プランの構成を先に検討してください。
30万円プラン:シートとマフラーで乗り味に踏み込む
予算30万円なら、シートVIPERリブ(税込5万3900円)+AELLA車検対応スリップオン(税込16万7200円)+スクリーン(税込2万6950円)+サドルバッグサポート(税込1万4300円)で合計26万2350円。残りの3万円台を工賃に充てられる計算です。
このプランは、体に触れる部分(シート)と、音と重量(マフラー)の両方に手が入るので、乗り換えたような感覚になります。スリップオンで1.6kg軽くなり、シートは足つき方向のスリム形状。街乗りでの取り回しがはっきり楽になる組み合わせです。
注意点は、マフラーの適合型式(2021〜2024年式・Euro5)とガスレポの保管です。またこの価格帯になると持ち込み工賃の扱いが店ごとに違ってくるので、パーツ購入前に「どこで買って、どこで付けるか」をセットで決めておくのが賢明です。パーツを先に買ってしまい、持ち込みを断られて置き場所に困る、というのはよくある話です。
50万円プラン:7ジャンル全部入りで49万2800円
予算50万円なら、7ジャンルすべてが射程に入ります。AELLAスリップオン16万7200円+シートVIPERリブ5万3900円+オーリンズS36ER1L 13万6400円+スクリーンMICROBLADE 2万6950円+FORTYNINER 2万9700円+リアフェンダー3万1350円+ナンバー移設キットCLAW 3万3000円+サドルバッグサポート1万4300円で、合計49万2800円です。
ただしこの構成は、サスペンションが2016〜2018年式向けの品番である点と、マフラーが2021〜2024年式向けである点が両立しません。実際には自分の年式に合う品番へ置き換える必要があり、合計額も前後します。「7ジャンル全部やると約50万円」という規模感の目安として見てください。
50万円という金額は、T120の車両価格171万9000円の約29%にあたります。ここまで投資するなら、作業は年式適合を確認できるトライアンフ正規販売店か、輸入車に慣れたショップにまとめて依頼するのが結果的に安上がりです。注意点として、パーツを大量に入れた車両は売却時に必ずしも高評価にならないため、純正部品の保管が前提になります。
| ジャンル(代表製品) | 税込価格 | 乗り味への影響 | DIY難易度 |
|---|---|---|---|
| マフラー(AELLA スリップオン) | 167,200円 | 大(1.6kg軽量) | 中 |
| サスペンション(オーリンズ TR634) | 136,400円 | 大 | 高 |
| シート(モートーン MSM025) | 53,900円 | 大 | 低 |
| ナンバー移設(CLAW CNM001) | 33,000円 | 小 | 中 |
| リアフェンダー(MTE135) | 31,350円 | 小 | 中 |
| アンダーカウル(FORTYNINER) | 29,700円 | 小 | 低 |
| スクリーン(MICROBLADE MTE143) | 26,950円 | 中 | 中 |
| 積載(サドルバッグサポート MCB001) | 14,300円 | 小 | 低 |
独自データ:1万円あたりの「変化の実感」で並べ替えると順位が入れ替わる
バイク乗りのミーティング調べとして、上の表を「価格に対する変化の大きさ」で並べ替えてみます。乗り味への影響を大(3点)・中(2点)・小(1点)として、税込価格1万円あたりのスコアを出すと、サドルバッグサポート(1万4300円/小)が0.70、シート(5万3900円/大)が0.56、アンダーカウル(2万9700円/小)が0.34、リアフェンダー(3万1350円/小)が0.32、ナンバー移設(3万3000円/小)が0.30、スクリーン(2万6950円/中)が0.74という並びになります。
この計算で上位に来るのは、スクリーンとサドルバッグサポートという安価な2点です。逆にマフラー(16万7200円/大)は0.18、サスペンション(13万6400円/大)は0.22と最下位グループになります。高額パーツは変化そのものは大きいものの、金額あたりで見ると効率は落ちるという当たり前の結果です。
ここから読み取れる実践的な結論は、「予算が少ないうちは安いパーツを複数、予算がまとまってから高額パーツを1点」という進め方です。数値はあくまで簡易的な指標なので、自分がどの不満を解消したいのかが最優先。それでも、迷ったときに順番を決める物差しとしては役に立ちます。
車検で止まるのはこの2箇所|マフラーとナンバープレート
カスタムを進めるほど、車検が気になります。実際に引っかかりやすいのは、マフラーとナンバープレートまわりの2箇所です。
マフラーは音量と書類、どちらが欠けても通らない
社外マフラーで車検を受けるときに必要なのは、基準内の音量と、それを証明する書類の2つです。125cc超の現行モデル用市販マフラーは、近接排気騒音94dB以下・加速走行騒音82dB以下という基準が目安になります。加えて、社外マフラーの場合は排ガス検査レポート(ガスレポ)が必須で、検査時に手元にないと不合格になります。
実務としては、マフラーを買ったら箱から取扱説明書とガスレポを取り出し、車検証と一緒にクリアファイルへ入れておくのが確実です。認証マフラーには「性能等確認済表示」のプレートが付いており、これが車体に見える形で残っているかも確認しておきましょう。プレートが脱落していると、認証品でも証明が難しくなります。
注意点は、経年で内部のグラスウールが劣化すると音量が上がる場合があること。購入時は基準内でも、数年後の車検で数値が上がっていることがあります。車検前に不安があれば、受ける店で事前に測ってもらうと当日の慌てが減ります。AELLAのスリップオンのように「車検対応」を明記した製品を選んでおけば、この手間はかなり軽くなります。
ナンバー移設は角度が命|上向き40度以内・下向き15度以内
サイドナンバー化やフェンダーレス化で最も見落とされるのが、ナンバープレートの表示角度です。ナンバープレートの表示義務は明確化されており、取り付け角度は上向き40度以内・下向き15度以内という基準が示されています。あわせて、カバーの装着、回転、折り返し、被覆はいずれも禁止されています。
移設キットは構造上、リアタイヤを避けるために角度が付きやすくなります。取り付けたあとにスマホの角度計アプリで測っておけば、車検場で指摘されてから慌てる事態を防げます。モートーンのCLAWのようにナンバー灯がEマーク認証品のキットを選ぶと、灯火の要件でつまずくリスクも下がります。
注意点は、罰則が軽くないことです。125cc以下の二輪車は反則金の対象ですが、それを超える車両は車両法違反となり、罰金の上限は50万円とされています。見た目のためにギリギリを攻める価値はありません。正確な要件は国土交通省の「ナンバープレートを見やすく表示しましょう」で確認できます。
ナンバープレートは「上向き40度以内・下向き15度以内」が基準で、カバー・回転・折り返し・被覆は禁止です。ナンバー移設キットは角度が付きやすい構造なので、取り付け直後に角度を測っておきましょう。125cc超の車両では車両法違反となり、罰金は最大50万円とされています。
灯火類とミラー、意外と見落とすチェックポイント
マフラーとナンバーに気を取られていると、灯火類とミラーで足止めされることがあります。ウインカーは前後の間隔や地上高、ミラーは面積や視認範囲に要件があり、社外の小型パーツに替えると要件を割り込む場合があります。特に外装をまとめて交換したときは、ウインカーステーの位置が変わって間隔が狭くなりがちです。
対策は、交換前にスマホでノーマル状態の写真を撮り、ウインカー同士の間隔と地上高をメジャーで測っておくこと。交換後に同じ場所を測って、数値が大きく変わっていなければ多くの場合は問題になりません。数値が変わった場合は、車検を受ける店に写真を送って事前に相談するのが早道です。
もうひとつ見落としやすいのが、2026年モデルで標準となったLEDヘッドライトのDRL(デイタイムランニングライト)まわりです。ヘッドライトステーごと交換するようなカスタムをすると、配線の取り回しやカプラーに影響が出ることがあります。電装に関わる作業は、DIYで無理をせず販売店に任せたほうが結果的に安く済みます。
実は、いちばん時間を取られるのは「ノーマルに戻す作業」
意外と知られていませんが、カスタムでいちばん段取りが要るのは取り付けではなく、車検や売却でノーマルに戻す作業です。取り付けは1点ずつ気が向いたときにやれますが、戻すときは期限があり、しかも複数点を一気に戻すことになります。マフラー、ナンバー、ウインカーの3点を戻すだけで半日仕事になることもあります。
だからこそ、外した純正部品を「戻す順番」でまとめて保管しておくと効きます。マフラー一式、ナンバーまわり一式、外装一式とケースを分け、それぞれに使うボルトを同梱しておく。この段取りだけで、戻し作業の時間は目に見えて短くなります。
もう一段の工夫として、車検対応が明記されたパーツで固めてしまえば、そもそも戻す必要がなくなります。AELLAの車検対応スリップオンや、Eマーク認証のナンバー灯を採用したCLAWのような製品を選ぶ方向です。カスタムの自由度は少し狭まりますが、2年ごとの手間を考えると合理的な選択です。
積載と維持で詰まる|買う前に知っておきたい落とし穴
最後は実用面です。カスタムした車体でどう荷物を積むか、そして避けたい失敗をまとめます。
サドルバッグサポートは税込1万4300円で7ジャンル最安
モートーンのサドルバッグサポート 左右 ポリッシュ(品番MCB001)は税込1万4300円。素材は304系ステンレスの1.25mm厚、パイプ径16mmで左右セットです。製法は鋳造と機械曲げで、最も荷重がかかる先端ブラケット部分は高強度な鋳造製になっています。適合はボンネビルT120(16-25年)、T100(17-25年)、ストリートツイン(16-22年)、スピードツイン900(23-24年)、ストリートカップ(17-18年)。
役割は、サイドバッグがリアタイヤに巻き込まれるのを防ぐことです。サポートなしでサイドバッグを付けると、走行中の振動でバッグが内側に寄り、タイヤやマフラーに接触します。溶けたバッグを見てから後悔するくらいなら、先に1万4300円を払っておくほうが安いです。
使う場面は、日帰りツーリングでのカメラ機材や雨具の積載、通勤での荷物、キャンプでの分散積載など幅広く対応できます。注意点は、ポリッシュ仕上げは磨けば光りますが、放置すると曇りやすいこと。定期的な拭き上げが必要です。黒でまとめたい人には左側のみのブラック仕上げ(品番MCB002LH)という選択肢もあります。
失敗パターン②:取説なしのスクリーンで、工賃が想定の倍になった
もうひとつありがちな失敗が、取扱説明書が付属しないパーツを買って、取り付けで想定外の時間がかかるケースです。前述のMICROBLADEスクリーン(MTE143)は、製品情報に「取説は付属しません」と明記されています。ボルトオンとはいえ、ヘッドライトステーの分解手順を知らないまま作業に入ると、作業時間が読めません。
原因は、輸入カスタムパーツの多くが「取り付けは専門店で」という前提で作られていることにあります。国産メーカーの用品のように、図解入りの日本語説明書が入っているとは限らないのです。ショップに持ち込んだ場合も、取説がないぶん初回の作業は時間がかかり、時間工賃なら見積もりより膨らむことがあります。
対策は3つです。ひとつは、購入前に正規輸入元の商品ページで「取説の有無」を確認すること。ふたつめは、同じ品番の取り付け例をSNSや動画で探し、外すボルトの位置を先に把握すること。みっつめは、取説がないパーツは工賃を「時間×単価」ではなく「上限いくらまで」で事前に握っておくことです。この一手間で、請求書を見て驚く場面がなくなります。
輸入カスタムパーツは「取説なし」が珍しくありません。買う前に正規輸入元の商品ページで取説の有無を確認し、なければ工賃を上限方式で握っておく。これだけで、想定外の請求はほぼ防げます。
カスタム済みの中古T120を買うときの確認手順
すでにカスタムされた中古車を買うという選択肢もあります。中古車の実売例では、2018年式で約129.8万円、2021年式で約132.8万円といった価格が見られます。新車の171万9000円と比べれば、パーツ代込みでも総額を抑えられる可能性があります。
確認したいのは3点です。まず、社外マフラーが付いているならガスレポと認証プレートが揃っているか。次に、純正部品が付属するか(特にマフラーとシート)。最後に、ナンバーまわりが移設されているなら角度が基準内かどうかです。この3点が揃っていない車両は、購入後に自分で費用を負担することになります。
注意点として、カスタム済み車両は前オーナーの作業品質が見えません。ボルトの締め付けトルクや配線処理が適当だと、納車後にトラブルが出ます。購入時に「納車前点検で全ボルトの増し締めをお願いしたい」と伝えておくと、リスクをある程度は抑えられます。輸入車を扱い慣れた販売店を選ぶことも、ここでは大きな差になります。
自分でやる線と、店に頼む線をどこで引くか
DIYで問題が起きにくいのは、ボルト留めだけで完結し、車体を支える必要がなく、電装に触れないパーツです。今回の7ジャンルで言えば、サドルバッグサポート、アンダースタイリングキット、シートあたりが該当します。必要な工具はソケットレンチセットとトルクレンチで、初期投資は1万円前後から揃います。
逆に店に任せたいのは、リアサスペンション(車体を支える必要がある)、マフラー(排気漏れとトルク管理)、ナンバー移設とヘッドライトまわり(電装と保安基準)です。特にリアサス交換は、ジャッキやスタンドで233kgの車体を安定させる必要があり、失敗すると車体が倒れます。ここは工賃を払う価値があります。
判断に迷ったら、「失敗したときに走行に影響するか」で線を引くのが分かりやすいです。外装が少し歪むだけなら自分で直せますが、マフラーが緩む、サスが正しく組めていないといった失敗は走行中のトラブルに直結します。時間と工賃を天秤にかけるのではなく、リスクの大きさで判断するのが結局は安全で安上がりです。
まとめ|7ジャンルを順番に積み上げれば、T120は自分の1台になる
ボンネビルt120のカスタムは、7ジャンル(マフラー/シート/サスペンション/スクリーン/アンダーカウル/リアフェンダー&ナンバー移設/積載サポート)を押さえておけば、方向性で迷うことはありません。7つ全部を正規流通品で揃えると合計49万2800円ですが、最初から全部やる必要はなく、税込1万4300円のサドルバッグサポート1点からでも「自分の1台にする」作業は始められます。
優先順位は、体に触れる部分から。シート(税込5万3900円)で足つきと座り心地を整え、次にリアサスペンション(税込13万6400円)で路面の当たりを変え、最後にマフラー(税込16万7200円)で音と1.6kgの軽さを手に入れる。この順番なら、1点ごとに変化を確かめながら進められます。予算が少ないうちは、スクリーン(税込2万6950円)やアンダーカウル(税込2万9700円)といった3万円以下のパーツを複数足すほうが、満足度は上がります。
そして最後まで効いてくるのが、書類と純正部品の管理です。マフラーのガスレポ、ナンバープレートの表示角度、外した純正パーツの保管。この3つを最初から習慣にしておけば、2年後の車検も、いつか手放すときの査定も、慌てずに済みます。
最初の一歩としておすすめなのは、車検証を撮影して型式を控えることです。8BL-DHJ-1200のような型式が分かっていれば、パーツ選びで年式違いを買う失敗がなくなります。そのうえで、まずは1万円台のサドルバッグサポートを1点。届いたパーツを自分で付けてみると、次に何をしたいかが自然に見えてきます。
※記載の価格・スペックは2026年7月時点で各メーカー・正規輸入元が公表しているものです。最新情報はトライアンフ公式サイトおよび正規輸入元プロトの製品ページでご確認ください。

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