ホンダオイルG1・G2・G3の違いを粘度・価格で比較|4グレードの選び方も解説

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「ホンダのオイルってG1・G2・G3って書いてあるけど、いったい何が違うの?」——バイク用品店のオイル棚の前で、そう固まってしまった経験はありませんか。値段も1Lあたり1,000円台から3,000円近くまで幅があり、数字が大きいほど良いのか、それとも用途が違うのか、パッと見では判断しづらいですよね。

結論から言うと、G1・G2・G3は「グレードの上下」というより「ベースオイルの質と粘度の違い」です。G1はコスト重視の部分合成油、G2は高負荷向けの硬めの粘度、G3は100%化学合成油の上級品。さらにスクーター専用のE1を加えた4本立てで、愛車の乗り方に合わせて選ぶのが正解です。

この記事では、ホンダ純正オイル「ウルトラ」シリーズのG1・G2・G3・E1について、粘度・ベースオイル・JASO規格・参考価格を公式情報ベースで比較し、どんなライダーがどれを選ぶべきかを具体的に整理します。オイル選びで失敗しないための注意点や交換時期の目安まで、週末のツーリング仲間に教えるつもりで解説していきます。

📌 この記事でわかること

・G1・G2・G3・E1の粘度/ベースオイル/価格の違いが一覧でわかる
・自分の愛車と走り方にどのグレードが合うかを判断できる
・2021年の全面改良でG1が5W-30に変わったなどの最新事情がわかる
・オイル選びでやりがちな失敗と、その回避策がわかる

目次

そもそもホンダ純正オイル「ウルトラ」とは?G1・G2・G3の位置づけ

そもそもホンダ純正オイル「ウルトラ」とは?G1・G2・G3の位置づけの解説画像

ホンダの二輪車用純正エンジンオイルは「ULTRA(ウルトラ)」というブランドでまとめられています。まずは、このシリーズがどんな考え方で作られていて、G1・G2・G3という記号が何を表しているのかを押さえておきましょう。ここを理解すると、棚の前で迷う時間がぐっと短くなります。

ウルトラシリーズは「エンジンに合わせて開発された純正オイル」

ウルトラは、ホンダが自社の二輪エンジンに合わせて開発している純正エンジンオイルです。ホンダは約70年にわたり「エンジン性能を最大限に引き出し、適正な価格で高性能な製品を届ける」という考え方でオイルを設計してきました。純正である最大のメリットは、そのエンジンで想定された性能・耐久性が担保されていること。街乗りが中心のカブから、高回転を多用するスポーツ系まで、ホンダ車に入れて「間違いのない一本」になるのが強みです。一方で、社外の高級オイルと比べると尖った性能では劣る場面もあり、あくまで「バランス型の安心オイル」という位置づけになります。まずは純正で様子を見て、必要なら社外に広げるのが失敗の少ない進め方です。

G1・G2・G3の数字は「グレードの階段」ではなく用途の違い

勘違いされやすいのですが、G1→G2→G3は単純に「数字が大きいほど高性能」という直線的な階段ではありません。G1は日常向けの標準グレード、G2は高温・高負荷に強い硬めの粘度、G3は100%化学合成油の上級グレードという住み分けです。たとえばのんびり街乗りする人にとっては、必ずしもG3が最適とは限りません。粘度が愛車の指定と合っていることが第一で、そのうえでベースオイルの質を選ぶ、という順番で考えるのが正解です。数字を「ランク」と捉えると高いものを選びがちですが、実際は「自分の走り方に合う特性はどれか」で選ぶのがホンダオイルの正しい付き合い方です。

2021年に13年ぶりの全面改良、呼び名も変わった

ウルトラシリーズは2021年に約13年ぶりの全面改良を受けました。このとき、従来のG1・G2・G3という記号に加えて、パッケージに「STANDARD(G1)」「SPORTS(G2)」「PREMIUM(G3)」という副称が併記されるようになっています。つまり、店頭で「ウルトラ G1 STANDARD」と書かれていても、昔から言うG1と中身は連続した製品です。最大の変化はG1で、それまでの鉱物油・10W-30から、部分合成油・5W-30へと進化しました。呼び名が増えたことで「新しい別物?」と戸惑う人もいますが、G1=スタンダード、G2=スポーツ、G3=プレミアムと覚えておけば混乱しません。ホンダ公式のウルトラオイル紹介ページでも各グレードの位置づけが確認できます。

💡 ライダーメモ

オイル缶の「G1」の横に小さく「STANDARD」と書かれていれば2021年以降の現行品です。ネット通販では旧パッケージの在庫が混在していることもあるので、粘度表記(G1なら5W-30)で見分けると確実です。

ホンダオイルG1・G2・G3の違いを一覧比較(粘度・ベースオイル・価格)

それぞれの特徴を文章で追う前に、まずは数字で全体像をつかみましょう。粘度・ベースオイル・規格・参考価格を1枚の表にまとめました。ここが今回のキーワード「ホンダオイルG1・G2・G3の違い」の核心部分です。

4グレードのスペックを一覧表で比較

下の表は、G1・G2・G3にスクーター専用のE1を加えた4グレードを、公式情報と価格比較サイトの情報をもとに「バイク乗りのミーティング」で整理したものです。価格はメーカー参考価格(1L・税込)で、実売は店舗やネットで前後します。まず見てほしいのは、G1・G2・G3のJASO規格がすべて「MA」でそろっている点。つまりクラッチが油に浸かるMT車ならG1〜G3のどれを入れても規格上は問題ありません。違いは粘度とベースオイルの質、そして価格に集約されます。E1だけはJASO「MB」で、後述するように用途がスクーター専用に分かれます。

グレード SAE粘度 ベースオイル JASO/API 参考価格(1L)
G1(STANDARD) 5W-30 部分合成油 MA / SL 約1,540円
G2(SPORTS) 10W-40 部分合成油 MA / SL 約1,870円
G3(PREMIUM) 10W-30 100%化学合成油 MA / SL 約2,640円
E1(SCOOTER) 10W-30 鉱物油 MB / SL 約1,430円

※価格はメーカー参考価格(1L・税込)。実売はネット・店舗により変動します(バイク乗りのミーティング調べ)。

粘度の違い|5W-30・10W-30・10W-40をどう読むか

粘度表記の「5W-30」は、前半(5W)が低温時の柔らかさ、後半(30・40)が高温時の硬さを表します。数字が小さいほどサラサラ、大きいほど硬い(ネバい)と覚えればOKです。G1の5W-30は低温でよく流れるため冷間始動がスムーズで、街乗りやコミューターの燃費に効きます。G3の10W-30は始動時こそG1より少し硬めですが、高温での安定感と化学合成油の耐久性が武器。G2の10W-40は後半が「40」と最も硬く、真夏の渋滞や高回転を続ける高負荷走行で油膜が切れにくいのが特徴です。ここで大事なのは、愛車の取扱説明書に書かれた指定粘度に合わせること。指定が10W-30なのに勝手に10W-40を入れると、始動が重くなったりフィーリングが変わったりすることがあります。まずは指定粘度、次に用途、の順で選びましょう。

📌 押さえておきたいポイント

G1・G2・G3はどれもJASO MA(MT車のクラッチ対応)。違いは「粘度」と「ベースオイルの質(部分合成→100%化学合成)」、そして価格です。E1だけはMB規格でスクーター専用と割り切りましょう。

各グレードを個別に解説|G1・G2・G3・E1それぞれの中身

各グレードを個別に解説|G1・G2・G3・E1それぞれの中身の解説画像

一覧で全体像がつかめたところで、ここからは1グレードずつ、どんな中身でどんなライダーに向くのかを掘り下げます。スペックカード形式で要点を整理しつつ、実際の使いどころも添えていきます。

G1(STANDARD)|多くのホンダ車に「ちょうどいい」標準オイル

🏍 スペック情報
商品名ウルトラ G1(STANDARD)
粘度5W-30
ベースオイル部分合成油(旧・鉱物油)
規格JASO MA / API SL(品番08232-99971)
参考価格約1,540円/1L(税込)

G1は、ホンダ車のオーナーが一番手に取る標準グレードです。2021年の改良で鉱物油から部分合成油になり、粘度も10W-30から5W-30へと柔らかくなりました。低温時のフリクションが減ったことで、ホンダの発表ではコミュータークラスで約1%、ファンクラスで約2%の燃費向上が見込めるとされています。通勤・通学、街乗り、近場の日帰りツーリングが中心なら、G1で必要十分。冷えた朝の始動が軽く、シフトフィールも素直です。注意点は、極端に高回転を多用するスポーツ走行やサーキットには物足りない場面があること。とはいえ、街乗り主体のライダーには最もコストパフォーマンスに優れる一本です。

G2(SPORTS)|高負荷・高温に強い硬めの10W-40

🏍 スペック情報
商品名ウルトラ G2(SPORTS)
粘度10W-40
ベースオイル部分合成油
規格JASO MA / API SL
参考価格約1,870円/1L(税込)

G2は粘度が10W-40と、G1・G3より後半の数字が大きい硬めのオイルです。高温時でもしっかりした油膜を保つため、真夏の渋滞、峠の連続走行、長距離ツーリングでの高回転維持といった「エンジンに熱が入る場面」で安定感を発揮します。250cc〜大型のファンバイクで、アクセルをしっかり開けて走るタイプのライダーに向くグレードです。価格はG1より少し上がりますが、G3ほど高くはなく、負荷の高い走りをするならバランスのいい選択肢になります。注意したいのは、指定粘度が10W-30の車両に「保護重視だから」と安易に10W-40を入れると、冬場の始動や低速のフィーリングが重くなることがある点。硬さは万能ではなく、あくまで乗り方と指定に合わせて選ぶのが前提です。

G3(PREMIUM)|100%化学合成油の上級グレード

🏍 スペック情報
商品名ウルトラ G3(PREMIUM)
粘度10W-30
ベースオイル100%化学合成油
規格JASO MA / API SL(品番08234-99961)
参考価格約2,640円/1L(税込)

G3は、ウルトラシリーズの中で唯一の100%化学合成油を使った上級グレードです。粘度は10W-30とG1に近いですが、ベースオイルの質が違い、熱や酸化に対する安定性、油膜の保持力が一段高いのが特徴。高回転を多用するスポーツバイクや、ボアアップして負荷が上がったエンジン、レーシーな走りを楽しむ人に向きます。参考価格は1Lあたり約2,640円で、実売ではネットで2,600円台から、単品缶では5,000円近い高値まで幅があります。デメリットは、街乗りメインのライダーがG3を入れても体感差が小さく、コスト対効果が薄いこと。「良いオイルだから」と全員におすすめではなく、しっかり回して走る人ほど恩恵を感じるグレードだと理解しておきましょう。

E1(SCOOTER)|スクーター専用のMB規格ベーシックオイル

🏍 スペック情報
商品名ウルトラ E1(SCOOTER)
粘度10W-30
ベースオイル鉱物油
規格JASO MB / API SL(品番08211-99961)
参考価格約1,430円/1L(税込)

E1は、G1〜G3とは用途がはっきり分かれるスクーター専用オイルです。鉱物油ベースでお求めやすく、JASO規格は「MB」。これは乾式自動遠心クラッチを使う4サイクルスクーター向けの規格で、PCX125やジョルノ、ズーマーといったホンダのスクーターに適合します。MB規格はクラッチが油に浸からないぶん、摩擦を抑えて滑りをよくする設計になっているのがMAとの決定的な違いです。逆に言えば、クラッチが油に浸かるMT車にE1(MB)を入れるとクラッチが滑る原因になるため、スクーター以外には使えません。原付・スクーターに乗っていて価格を抑えたい人にとっては、必要十分なベーシックオイルです。

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結局どれを選べばいい?愛車・走り方別の使い分け

スペックがわかっても、「で、自分はどれ?」が最後の壁ですよね。ここではシーン別・車種別に、現実的な選び方の目安を示します。前提として、まず取扱説明書の指定粘度・指定オイルを確認し、そのうえで走り方に合わせて質を選ぶ、という順番を忘れないでください。

街乗り・通勤通学メインならG1で十分

信号待ちの多い街乗りや、毎日の通勤・通学が中心なら、G1(5W-30)が第一候補です。低温でよく流れる5W-30は、朝イチの始動が軽く、ストップ&ゴーの多い市街地で燃費にも効きます。カブ系やレブル250、CB系のライトな使い方など、常用回転域がそれほど高くないバイクとの相性がよく、コストも抑えられます。ここで無理にG3を選んでも、街乗り主体では体感できる差が小さく、財布に優しくありません。E1(MB)はスクーター専用なので、MT車の街乗りにはG1、というのが基本の組み合わせ。通勤で距離を多く走る人ほど、交換頻度が上がるのでG1のコストメリットが効いてきます。まずはG1から始めて、物足りなさを感じたら上位を検討する流れがおすすめです。

ツーリング・高速道路が多いならG2の硬さが効く

長距離ツーリングや高速道路での巡航が多いライダーには、10W-40のG2が向きます。高速を一定の高回転で走り続けると油温が上がりますが、後半40の硬めの粘度が高温でも油膜を保ち、エンジンをしっかり守ってくれます。夏場に渋滞と峠が続くような過酷なツーリングでも安定感があるのが強みです。ミドル〜大型のファンバイクで、荷物を積んで長距離を走る使い方なら、G1より一段の安心感が得られます。ただし前述の通り、指定が10W-30の車両に10W-40を常用すると始動やフィーリングが重くなることがあるので、指定範囲に10W-40が含まれるかを説明書で確認してから使いましょう。

スポーツ走行・高回転派・ボアアップ車はG3

ワインディングを攻める、サーキット走行会に出る、ボアアップして負荷が上がっている——そんな回して楽しむライダーにはG3(100%化学合成)が本命です。化学合成油は熱や酸化への耐性が高く、高回転を続けても性能の落ち込みが緩やか。タレにくさを求める走りでは、部分合成油のG1・G2との差が出やすい領域です。価格は1Lで約2,640円とシリーズ最上位ですが、エンジンへの負荷が高い使い方ほど費用対効果が見合います。逆に、街乗りしかしない人がG3を入れても違いを感じにくいので、「走りの中身」で選ぶのが正解。愛車の性能を引き出したい高回転派には、投資する価値のあるグレードです。

スクーターならE1一択、MT車と混同しない

PCXやジョルノ、ズーマーなど4サイクルスクーターに乗っているなら、迷わずE1です。E1はJASO MB規格でスクーターの乾式クラッチ構造に合わせて作られており、価格も約1,430円/1Lと手頃。逆に、スクーターにMT用のG1〜G3(MA規格)を入れても致命的ではありませんが、本来の設計から外れます。もっと問題なのは逆パターンで、MT車にE1(MB)を入れるとクラッチ滑りの原因になります。「スクーターはE1、MT車はG1〜G3」と役割を分けて覚えておけば、この取り違えは防げます。車種の構造に合った規格を選ぶことが、オイル選びの土台です。

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意外と多い?オイル選びで失敗しないための注意点

グレードそのものより、選び方・入れ方でつまずくケースが少なくありません。ここでは、実際にありがちな失敗パターンと、その回避策をセットで紹介します。知っていれば防げるものばかりです。

失敗例1|MB規格のE1をMT車に入れてクラッチが滑った

もっとも多い失敗が、規格の取り違えです。「安かったから」とスクーター用のE1(JASO MB)をMT車に入れてしまい、発進時や加速中にクラッチが滑る感覚が出た、というケース。MBはクラッチが油に浸からないスクーター向けに、あえて摩擦を減らす設計になっているため、湿式クラッチのMT車では滑りやすくなるのが原因です。対策はシンプルで、MT車には必ずJASO MAのG1〜G3を選ぶこと。オイル缶の表示で「MA」か「MB」かを買う前に確認する習慣をつけましょう。値段だけで選ぶと規格を見落としがちなので、まず規格、次に粘度、最後に価格の順でチェックするのが安全です。

失敗例2|「高いほど良い」と思い込んでオーバースペックに

もうひとつありがちなのが、「一番高いG3を入れておけば安心」という思い込みです。街乗りしかしないカブにG3を入れても、体感できる差はほとんどなく、G1の倍近いコストだけがかかってしまった、という声は珍しくありません。オイルは高ければ良いのではなく、使い方に合っているかがすべて。逆に、サーキットを走るのに一番安いオイルで済ませればエンジンに負担が残ります。対策は、この記事の「走り方別の使い分け」に沿って、自分の常用シーンに合うグレードを選ぶこと。オーバースペックもアンダースペックも避けて、ちょうどいい一本を選ぶのが、結局いちばん賢い付き合い方です。

指定粘度の確認を最優先に

グレード選び以前に、愛車の取扱説明書に書かれた「指定粘度」の確認を最優先にしてください。ホンダ車の多くは10W-30を指定していますが、車種や年式によって推奨が異なります。指定と大きく違う粘度を入れると、始動性やフィーリング、最悪の場合は保護性能に影響が出ることも。ホンダ公式のメンテナンスノートなど一次情報で自車の指定を確認したうえで、その範囲内でG1・G2・G3を選ぶのが鉄則です。粘度は「好み」ではなく「仕様」。ここを外さなければ、あとは用途で質を選ぶだけです。

⚠️ 知っておきたい注意点

オイル缶の「MA」と「MB」を必ず確認しましょう。MT車にMB(E1)を入れるとクラッチ滑りの原因になります。粘度と規格は「好み」ではなく車両の「仕様」。まず説明書、次に用途、最後に価格の順で選ぶのが失敗しないコツです。

交換時期と費用|自分で替えるか店に任せるか

どのグレードを選ぶにしても、大事なのは「適切なタイミングで替える」こと。ここでは交換の目安と、DIYと店任せの費用感を整理します。オイルは入れて終わりではなく、周期が命です。

交換の目安は「距離」か「期間」の早いほう

エンジンオイルの交換目安は、一般的に走行3,000〜5,000kmごと、または半年〜1年ごとのどちらか早いほうが基本です。距離を乗らない人でも、オイルは時間とともに酸化するため、年1回は替えたいところ。高回転を多用する走りや過酷なツーリングが多い人は、目安より早めの交換が安心です。オイルフィルターは、オイル交換2回に1回の頻度で同時交換するのが一般的な考え方。自分の走行距離を記録しておき、前回交換から3,000kmを超えたか、半年経ったかを目安に判断するとわかりやすいです。正確な指定周期は車種で異なるため、取扱説明書の記載を基準にしましょう。

DIY交換の費用と必要な道具

自分でオイル交換する場合、かかるのはオイル代+消耗品代が中心です。たとえばG1なら1Lあたり約1,540円で、多くの単気筒〜2気筒車は1回1.0〜1.5L程度なので、オイル代は2,000〜2,500円ほど。これにドレンワッシャー(数十円〜)や、必要なら廃油処理箱(数百円)が加わります。必要な道具はメガネレンチ、廃油受け、廃油処理箱、じょうご程度。慣れれば30分ほどで終わります。注意点は、ドレンボルトの締めすぎでネジ山を痛めないこと、そして規定量を守ること。入れすぎも入れなさすぎもエンジンに良くありません。工具を一度そろえれば、以降は工賃分がまるごと浮くのがDIYの強みです。

店に任せる場合の工賃相場

用品店やバイクショップに頼む場合、オイル代に加えて交換工賃が1,000〜2,000円程度かかるのが一般的な相場です。オイルフィルターも同時に替えるなら、フィルター代+工賃でさらに1,000〜2,000円ほど上乗せになります。メリットは、廃油処理の手間がなく、増し締めや量の管理をプロに任せられる安心感。デメリットは当然コストが上がることと、混雑時は待ち時間が出ることです。「工具をそろえる前の最初の1回は店で流れを見て、次からDIYに挑戦する」という進め方も現実的。自分の手間とコストのバランスで選べば大丈夫です。

Q. G1からG3に替えると体感でわかるほど変わりますか?
A. 街乗りや低〜中回転が中心だと、体感差はわずかなことが多いです。差が出やすいのは高回転を続ける走りや長距離・高温環境で、化学合成油のタレにくさが効いてきます。「回して走る人ほど違いを感じる」と考えると選びやすいです。

他メーカー純正オイルとの違い・社外オイルという選択肢

ホンダ車だからといって、必ずウルトラでなければならないわけではありません。ここでは他メーカー純正との考え方の違いと、社外オイルを選ぶときの目安を整理します。視野を広げておくと、自分に合う一本が見つけやすくなります。

他メーカー純正もJASO規格で互換性を見る

カワサキやスズキなど、他メーカーにもそれぞれ純正オイルのラインナップがあります。基本的な選び方はホンダと同じで、JASO規格(MT車はMA、スクーターはMB)と粘度が合っていれば、他社純正をホンダ車に使っても規格上は成立します。実際、価格や入手性で他社純正を選ぶライダーもいます。ただし、各メーカーが自社エンジンに合わせて味付けしている面はあるため、フィーリングにこだわるなら純正同士で比べてみるのも手です。まずは「規格と粘度が合っているか」を軸に、そのうえで価格や好みで選べば大きく外すことはありません。他社の純正オイルの中身も知っておくと、比較の目が養えます。

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社外オイルを選ぶときの見極めポイント

社外オイルには、純正を超える性能をうたう高級品から、コスト重視の量販品まで幅広い選択肢があります。選ぶときのポイントは、やはりJASO規格と粘度が愛車に合っていること。そのうえで、ベースオイルのグレード(部分合成か全合成か)や、メーカーの信頼性を見ます。純正から社外に替えると、フィーリングやシフトの感触が変わることがあり、それが好みに合えば「相棒オイル」になります。逆に、規格を無視して雰囲気だけで選ぶと失敗のもと。純正のG1〜G3を基準点として体に覚えさせておくと、社外品と比べたときに「自分にとって何が良い変化か」を判断しやすくなります。まずは純正で基準を作るのが、遠回りに見えて近道です。

逆張り視点|「純正で十分」な人が実は多い

意外と知られていないのですが、オイル選びに悩む多くのライダーは、実は純正のG1で十分だったりします。高級な社外オイルに憧れる気持ちはわかりますが、街乗り〜日帰りツーリングという一般的な使い方では、純正と高級社外オイルの差を体感するのは難しいのが実情です。むしろ大事なのは、安いオイルでもいいから「周期を守ってこまめに替える」こと。高いオイルを長く引っ張るより、手頃なオイルを規定通りに交換するほうがエンジンには優しい、という考え方もあります。ブランドや価格に振り回される前に、まず自分の交換周期を見直す——これが、いちばん費用対効果の高いエンジン保護だったりします。

まとめ|ホンダオイルG1・G2・G3は「用途で選ぶ」が正解

ホンダのウルトラオイルG1・G2・G3は、数字の階段ではなく「用途と質の違い」で分かれています。G1は部分合成油の5W-30で街乗りの標準、G2は硬めの10W-40で高負荷・ツーリング向け、G3は100%化学合成油の10W-30でスポーツ走行向け。そしてE1はスクーター専用のMB規格と、役割がはっきり分かれています。高いから良いのではなく、自分の走り方に合うかどうかで選ぶのが、失敗しない付き合い方です。

選ぶときのポイントを整理しておきます。

📌 グレード選びの要点

・まず取扱説明書の指定粘度を確認する(好みではなく仕様)
・MT車はJASO MAのG1〜G3、スクーターはMBのE1と規格で分ける
・街乗り・通勤中心ならG1(5W-30)で必要十分
・長距離・高速・高温環境が多いならG2(10W-40)の硬さが効く
・高回転・スポーツ走行・ボアアップ車はG3(100%化学合成)
・「MA/MB」の取り違えはクラッチ滑りの原因、必ず確認
・グレード選びより「交換周期を守る」ほうが効くことも多い

最初の一歩は、愛車の取扱説明書を開いて指定粘度と指定オイルを確認することです。そのうえで、この記事の使い分けを照らし合わせれば、自分に合うグレードは自然と絞れます。迷ったら、街乗り主体の人はG1から始めてみてください。走りに物足りなさを感じたときが、G2やG3、あるいは社外オイルへステップアップするタイミングです。オイルはエンジンの血液。正しい一本を、正しい周期で入れ続けることが、愛車と長く付き合う一番の近道です。

※本記事の価格・仕様は2026年7月時点の情報です。最新の価格・適合は各メーカー公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

ヤマハSR400・XSRシリーズを中心に、バイクの魅力を発信するライダー。カスタム情報やツーリングスポット、メンテナンスのコツまで、バイクに乗る楽しさを共有しています。これからバイクを始めたい方にも役立つ情報をお届けします。

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